CICで、上坂博亨教授の講演「原発を放棄したデンマークの最新事情」がありました。
人口570万人、北海道の面積2分の一のところに同じ位の人口です。
1973年のオイルショック以来原発を廃止し、北海油田、風力、バイオマス、ごみ、わら、まき等の再生可能エネルギーの開発、家屋の断熱(省エネルギーハウス、)で、エネルギー自立の道を歩んでいます。エネルギー自給率は122%です。
農家が主体となった風力発電、共同出資によるバイオガス製造、麦わらコージュネ発電と地域給湯、地下温水配管を進めるデンマークの様子を映像で紹介していただきました。廃棄物の70%はリサイクル、30%が燃料化。驚きです。
周辺6か国で北海に電力ハブを作り、周辺の足りない国へ送り、電力安定化を目指すという壮大な計画が実施されているそうです。
デンマークは労働効率が高く午後4時には仕事を終えて帰宅、愛と信頼の国です。
巨大な企業がなく、ニッチな仕事で世界の最先端を行っています。仲間や行政、警察、裁判所への信頼は84%あり、不要なチェックはしない、無駄な会議はしない。
高い公共心、国を信じ、国民を愛する倫理観。福音ルーテル教会を基盤とする正義感の教育を小学校3年までに徹底的にするからだそうです。40の分別。ごみはいつでももっていってよい。小1から英語教育。中学からはドイツ語。3カ国語が話せる。
地球上にこんな素敵な国があるのか、日本も少しでも近づきたいものです。