花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

出来上がったもの、良いものしか愛せない都会

2007-03-11 03:57:13 | Weblog
土砂降りの雨
吹き飛ばされそうな突風
3月春一番の雨風の中

六本木ヒルズの展望台にゆきました。

今日なら,,、がらがら空きに違いない。

それでも,アツアツのカップルや
外国人旅行者やちの姿がチラホラ見える。

シャワーで洗い流されるガラス越しに
東京の全景ぐるりと見渡せる。

完全な幾何学模様の完成品が整然と光を撒く。

昭和の終戦直前に生まれた私達の時代,
東京タワーが出来たときが、
コンクリート人工都市へと猛ダッシュ。

皇居を上から眺めるなんて
畏れ多くも感動しながら、
まだまだ,緑も,溝も,どやがいも
10円望遠鏡からよく見えた。

不完全な東京が
アグレッシブに動いていた。

東京に,2~3年で帰るからと
旅行気分で結婚して北海道に渡った40年前。

不完全な東京より
はるかに不完全な札幌駅には

「さっぽろ~~~札幌~~~」と
駅員の,,,なんともいえない声が
素朴な駅のホームに響いていた。

東京オリンピックで,循環系のように交通網が走り、
札幌オリンピックで,縦横に地下鉄が走り、

原野に血液が流れ出し
サイボーグ人間のように
大都市が機能し始め

サイトカインのように
様々な人間が動き始めた。

「病葉(わくらば)を,今日も浮かべて,,,
街の谷~~~河は流れる~~~」

小学生も意味もわからず口ずさむ,,、雑居都市、、、東京!

美濃部さん,東さん,,,,太陽の季節の慎太郎刈り,,,
まさか,,、の青島意地悪ばあさんの「都知事当選!」

そして、石原慎太郎知事の出現!

太陽の季節の障子のシーンを読んだ時
日本は変わる!

なんとなく,電気が来た!,,,全身に!
雁の寺で,西洋に無い日本の妖艶なおんなを演じた若尾文子の色香に、

日本の男達は,,,多分、、、立ち尽くして、
魂ヲ抜かれてしまったに違いない。

八頭身美人の小島あき子さん!

女優の若尾文子は,,,おんなの私、、、しかも学生の
私から見ても,

典型的な可愛い大根足の,バランスから言えば,
決して「黄金分割の肢体ではない,,,不完全な魅力!」

不完全さが,心の琴線に共鳴する生の欲望を掻き立てたのだろう!

少子化は「完全な都会」「完全なバランス」が原因かも知れませんね!

東大の研究室の実験助手の時代,

ビルの蛍光灯の恒温恒湿の部屋の中,

まっ四角なケイジ(檻)に入れたウサギが
8匹も子供を産んで,翌日には皆、踏み潰していたのを見た。

ハムスターも10匹生んだ子供を食べてしまう!。

私は、できるだけ、自然で不完全な条件を作った。

スペーススを広く、
木のくずをチップにして敷き詰め、

金属のケイジ゛に
木綿の軍手のような布をはり

マイナスイオンの環境をつくり,
タイマーで、昼と夜を作った。

ハムスターは、子供を育てるようになった。
金のはさみでハムスターを移動させないで
軍手で,手のひらに、乗ってくるのを待って
混雑しないように、増やしたケイジ゛に移した。

チップは洗って干して、毎日風を通した。

少子化は,,、多分「完全すぎる無機質な環境」が
何らかの原因になっているのではないかと思いました。

不完全な,有機質な環境で
動物に、主体を持てる優しさで抱えたとき
子供は育つと言う確信をもちました。

囲ってはいけないのです。
完全なものしか愛せないのは
押し付けになってしまっている囲い込みの中の
不自然な「欲が満たされた状態」かもしれません。

子供を産むのはともかく、
子供を育てるのは
原始的な
ホルモンの放出が必要だと思うのです。

子供を殺す母親の環境が、
文化で囲われていないか?!

政治は、文化で囲うのではなく
文化と自然と思いやりと優しさの
有機物の感触で抱いてゆける環境にしてみてはいかがでしょうか?

このままでは
国勢力で
日本は
自動消滅してしまう
いいとこ取りの人間を育ててしまいます。

自分を愛し自分だけが生き残ることを考えなければ
生きてゆけないのが

都会のマンション,,、囲い込みケイジ゛の悲しい管理人生だからだと思ったりします。

石原慎太郎さんのフアンです。
でも,,,

若尾文子さんを愛した黒川さんの感性が私は大好きでス。

どっちが,,,知事に当選するんでしょうね?????