枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

菜の花や・・・

2010年03月05日 | Weblog
 祖母は、菜種油を取って、灯心に使うべく溜めていた。揚げ物には分量が足らなく、また贅沢でもったいないとされていた。今時と台所事情が異なるのだった。畑の片隅に植えてある菜種は、黄色の可憐な花であった。でも、春の弥生の夕暮れに、向うが霞んでしまうほどにはならなかった。それよりも灯篭か提灯のように、春風の中でゆらゆらと揺れており、至極幻想的だった。

 我が家の球根も芽を出しているが、勤務先でも伸びていて、様子を窺っている。ちょうど折りよく雨が降っているので、慌てて皮を脱いだようです。ホトケの座が群れを成して咲いている。母子草にぺんぺん草もある。ひよこ草など、お浸しにすれば美味しそう。そろそろ蓬が出てきています。湯がいて冷凍にしておけばいいですね。

 蓬ジュースには、レモンかお酢を加えて、氷砂糖の湯煎したのを混ぜたら飲めます。但し生臭さはありますよ。春の風味を愉しんでください。私は、そういった手間をかけるのでしたら、草餅にしますね。餡ころ餅もいいなぁ。梅に鶯、草餅・団子といったのもいいものです。自然を満喫するのは、食べるに限りますよ。店頭に行けば売っていますが、防腐剤や添加物が入っています。手作りは美味しいです!

 歳を重ねてくると、知っていなければならないことと、知らなくてもいいこととができてくる。私は、噂話には疎いが、その他諸々の諸事一般は知っていると思う。先日も、寿し飯を洗うのはどうするん?と困っていたので、お酢で拭けばいいよ。と教えました。こういう場合に、洗剤をつけて水で洗うと、時間がかかるし手間です。お酢には、殺菌作用もあるのですから、拭くだけで充分なのです。

 化学薬品をやたらと使うより、身近な物で処理した方が、経済的だし、安心且つ、時間も省略できるというもの。知らないでいると、大損しちゃうよ。こういったことは、新聞の端っこの方に載っているのです。それも1行ほどの簡素簡潔文。無駄がない。実用的です。そこで思い出すのが、アガサ・クリスティの『マープルおばさんの事件簿』村から何処にも出かけないのに、ちょっとした推理で、犯人を当ててしまう。加えて、犯行を完璧に解き明かす。この本、面白いです。

 亡き師の光瀬龍が常日頃云っていたのも、日常のなんでもないことからアイデアは生まれるし、実際そういったところにこそ、創作のヒントはあるんだよ。という言葉だった。受話器の向うで、静かにおっしゃってくださった声が、未だに耳から離れない。私は、講座には通えなかったが、優しい眼差しで、創作の秘訣を語る声音は覚えている。温かく包み込むような声だった。奥様が手渡しでくださった写真。若くて渋いなぁ・・・

 春のゴールデン・ウィーク、秋のシルバー・ウィークを、連休が重ならないよう、地方で分散する方針?だって。小さな親切、大きなお世話。そういうこと、大体が決めてもらうことでもないよ!いい大人が、決めなきゃできないことでもあるってか?
 
 枇杷葉も、日々変化しています。目に見えないようでも、時が移っていくように、時間も変わっていっていますね。お彼岸までには、枇杷葉茶をしなくちゃ。
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