二刀流。佐々木小次郎の秘剣・燕返しではあったが、宮本武蔵に破れる。短気は損気と言うが、若いだけに待てなかった。時間にルーズな者には相当の腹を括ろう。施設のテラスに飛来した燕。安全な場所と巣を掛けているのを、叩き落されては。
洗濯物が汚れるというが、傘を広げて吊るせば済むこと。自然との共有は何処へやら、人間の勝手ばかりを押し付けるのだ。燕に分ればいいが、と話しかける。親指姫は南の国に行ったのよ。土竜には注意しようね。夢も希望もありませんでは哀。
幸福の王子。自分の身につけている装飾類を、何もかもあげてしまう。もらった人等は、真実喜んだのだろうか?行う行為も、押し付けにならねば素晴しいが、欲深の者には、豚に真珠となる。小さなことにも感謝して、つましい暮らしを送れれば幸せ。
介護の仕事に携わっていて、心労や重労働は仕方がないが、他人の物まで、自分のだと言い張る方には、呆れてしまう。認知症のせいではなく、感謝の気持ちを持ち合わせていない。生きてきた環境もあれば、性格の善し悪しもで、一概には言えず。
朝の湿り気で、雨になるのは分っていたが、10時を過ぎる頃から、音もなく降りだす。少し、肌寒さを感じる気温で、薄手のセーターを着て来てよかった。暑くなれば脱げるが、寒いのは直に買いに行けない。資金の調達もあるが、綿製品でないと痒い。
帰宅して、セーターに着替え、カーデガンを羽織る。洗濯機に放りこみ、何度も洗いだけをしておく。介護中に汚染があり、そのままであったのだ。毎日が、食事も咽喉に通らない状態で、身体もしんどい。饅頭がすんごく美味しい。珈琲も旨い。幸せだ。
玄関脇の、台所の場所に、ドイツスズランが真っ盛りとなり、出入りの度に、素晴しい香りをさせる。木香バラも、微香ではあるが漂う。真紅の薔薇も咲き出した。芍薬も蕾が大きくなってきたよ。東のは、今年も芽が出てこなかった。薔薇に押されたの?
冬の宇宙は、冴えざえとする。あの寒さに立って、観上げる星ぼしの美しさはどうだろう。壮大なパノラマが観える。