枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

平安時代・彩を愉しむ

2023年05月21日 | Weblog
 二十四節気 小満 光熱ともに旺盛となり、陽気が天地に満ちる、と云う意味で小満と言う。毎年、五月二十一日頃である。今朝は、漸くのことに青空が広がって布団を干す。卯月朔日となったのもあり、敷物を換えたりパジャマを合いにしたり用事はある。鉢物を外に移動させていたら、あららお昼じゃないのよ。

 古代では、古の色と云われており草木の染めが多く用いられた。あおは藍から、赤は紅花や茜を何度も染め重ねて晒し織り込む。縦糸と横糸の微妙なかけ合わせもあるので、一枚として同じ物ではない。言葉にも彩を伺わせる物から、全く異なる出来となる。今は、単純に青やピンクと云うが風情は失せて見えるの。

 桃色も、桜色から艶やかな紅にもなる。撫子・卯の花・山吹・女郎花・紫苑・姫百合・朝顔・雪・朽葉・蓮・桔梗・月草・薄・蘇芳・白菊・松・羽衣の章から成り立つ物語、伏線は源氏物語である。カラーコーディネートの学びをされてなら、花の色をピンクとは云わないのです。タイプ別に、基本色が違うのです。

 好きな色と似合う彩は異なっていて、肌質を明るくさせたりくすませたりする働きです。男女差はあるものの、引き立てる色は鮮やかですが気持ちで押される場合も。ベージュ系が似合う方は、肌がきめ細かく色も白いのです。わたくしも、素顔で黒と赤が似合うと知って吃驚。要は、自ら彩を纏う気構えなのかも。

 衣装を身に着ける時には、心を集中させていきます。装飾品は好みでないけれども、それに合わせます。派手でなく、服に劣らずな感じも大切です。流行は追いませんから、ある物での工夫と季節感を出しシンプルさで着こなします。彩を纏うには、自分を知ることもあり出不精ですが印象の演出は常にしております。
コメント (4)
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