ここ最近、北九州は運よく大型台風がよけて通ることが多く、(その一方で四国など他の地域が被害にあったということなのですが…)今回も 大型台風!九州に上陸する可能性大!と予報が出ていても、海へ(・・・といえば、船や漁に出ている人々が困るわけですが)正直、逸れてくれることを願っていました。
朝5時からNHK総合でチェックしていましたが、昨夜の予報通り、JR九州、西鉄バス全線始発から運転見合わせ。しかも勤務時間1時間前に熊本県荒尾市に上陸!と速報が出て・・・ 頼みの父は、「JRで出勤する人がいつもビルのカギを開けるから、車通勤は余計休めない」と早出の出社宣言。(父は遅番なんですが・・・)
「じゃ、わたしは?」
「西鉄バス、見合わせで走ってない。足がないよーっ!」
6時を回ると更に雨風は強くなり、ちょっと窓を開けてみたけれど、びゅん!雨風をまともに顔面に受け、様子を伺う時間も ほんの数秒。築42年の老朽化が進んだ家が吹き飛ばされたら困るので、窓も即、閉めました。車庫から車を出して一旦、玄関先に戻っただけで下着までビッショリの父。雨は横から降っているような勢いで、私の不安は最大級に。
(こんな中、外へ出ていけない…かも…雨はともかく風が収まらなかったらどうしよう)
テレビの画像も時折、乱れるようになり、停電の可能性も察知した私は、慌てて 「(その可能性もあるので)万が一、出勤出来なかった時のために」という内容で職場にメールを送ってしまいました。 あとで落ち着いたら タクシーがある!ってことなんですが。
そこで、タクシーです! タクシー、タクシー、、、と思ったら、父が戻ってきて、「行くぞー!」母は 「テレビでは野外へ出ていかないようにと再三、行っているのに。何かあっても自己責任! 職場に電話しなさい!」と。
私に娘が(或は息子でも)いたら、そういって止めます。トラックが横転したり、木々や電柱が倒れてきたり、そんな映像をテレビでみたら、その危険性がある限り、必死で止めますよね。 でも、 かつての勤務先はデイサービスだったので、休みの場合、上司から早朝、電話連絡が来ることになっていましたが、現職場の事は、その辺は全く分かりません。まだ勤め出して日が浅いですし(約半年)、このような大型台風事態、人生初だったので!
ただ、前職と徹底的に違っていた点は、デイサービスは通所なので、「閉館にします」と利用者さんに連絡すれば、その方が職員、利用者、双方の安全確保ができるということ。一方、今の職場は入所施設なので、そこで暮らす利用者さんたちがいるということ!
高齢の父が運転する、トラックよりも遥かに軽い車で嵐の中を走ることは、スペースワールドどころじゃない怖さでしたが、
「ふたりとも、馬鹿だねーっ!」
という母の言葉を聞きつつ、(馬鹿だけど、行くしかない)と 車に飛び乗りたかったけれど、傘をさそうとして、すぐ諦めました。朝6時から7時にかけて250ミリのほとんどが集中的に降ったというから、まさに父が運転する車にドキドキしながら乗車していた、あの時間帯です。
こんな早朝から、こんな悪天候の中、車を運転している人なんて、いないだろう、と思ったら、2車線に計5台くらいの自家用車が走っていました。「よく こんな日に 車に乗るね!」と思わず呟くと、「こんな日だから乗るんじゃ。バスが走っとらんやろーが!」と父。一瞬、「バスが...」が「バカが!」と聞こえました。
街路樹が45度に曲がる中を車で走り抜けていく私達。。。左のタイヤが何か大きなものを踏んだのか、ガタっと音がし、怖いので助手席ではなく後部座席にいた私は一瞬、傾きました。
「何? 今のは!」
「折れた木を踏んだんじゃ。通る前にちゃんと見えた」と父。
(折れた木か… 空中を舞っていなくてよかった!)
信号で途中、止まると、フロントガラスの向う側に何があるのか、ほとんど見えません。波をうったかのように、脈々と水の流れが見えるだけ。再び走りだした直後、今度は渦を巻いたような風にあおられ、車体が一瞬、ふわっと浮きました 続けて折れた木の枝が目の前を横切っていきました! 人に当たったら大怪我です。いや、車に当たっても十分なスピードと、それなりの大きさだったから、大変なことになっていたかも…。葉っぱが宙を舞っていましたが、そんなのは まだ かわいい方です。実際、施設に到着して3時間ほど経過した時、窓からちらっと見えた風に舞う木の葉は芸術的にすら見えました。(被害がなければ、の話です)
無事に到着し、父は出勤のため、即、元来た道を戻りました。母は一人自宅で気がきではなかったそうですが。そりゃそうですよね。待つ身の方が実際、時間の経過を遅く感じるものです。
事務所に入ると、警備員さんが、「先ほど自分で運転して到着した方からは、今朝、電話があったんですが、休んでいいですよ、と言える立場ではないので… しかし判断が難しいところですね」と・・・。
事務所からグループホームへ移動する、わずか徒歩1分30秒(?)の距離ですら、まず道が5センチほどの川のようになっていて、(それだけ その時間帯は集中豪雨だった!)足首まで水に浸かりました。よって靴も靴下も用無しに… 今日は素足で上履きでの仕事となりました。
ただ、帰宅する頃には、雨も小ぶりになり、風は相変わらず強かったですが、何か飛んできて怪我をするようなこともなく、バス停まで徒歩で辿り着けました。バスを待つこと10分。時間になっても着ません。まだ運休中・・・? 分からないまま立っていると、遠くにタクシーが見えてきたので、思わず手をあげました 更に近付いた時、後部座席に60代くらいのご婦人二人がすでに乗車していることに気付きました。ゆっくり走行していたタクシーに乗ったご婦人二人が揃って私を気の毒そうに見送る表情が何とも言えず… (いえいえ、大丈夫ですから…)と思わず心の中で呟きました。 キョロキョロ周囲を見渡しても、公衆電話はない、ケータイもスマホもない。もう一度、職場へ戻って電話を借りて、タクシー呼ぶしかないかな、と思い始めた、その時。。。
なんと、タイミングよくタクシーがやってきました! もしかしたら、先ほど通過したタクシー運転手の方が、無線で連絡してくれたのかなあ。バス停に立ってる気の毒そうな人がいるよ、とか、なんとか・・・と思えるほどのグットタイミング
運転手さん、とてもフレンドリーで饒舌な方で、朝6時半から通勤に向かう人を何度もあちらこちらに運んで忙しいということを話してくれました。「車が浮いた」「木の枝が飛んできた」同じ体験を同じ時間帯にしていたんだ~というお話でしたっ! 大変でしたよね、怖かったですよね、お互いに。
「〇〇、通行止めですよ! 電柱が垂れ下がってですね・・・」
「西鉄バスは見合わせだけど、運転手は出勤して、いつでも再開できるよう、待機しているらしい」
さすが、情報をいっぱい持っていらっしゃいます! 自宅で帰りを待っていらっしゃる娘さんや、その旦那様の出勤の様子や職場の様子まで、(メールが来たらしいです)話して下さいました。
職場の旦那さん⇔自宅の娘さん⇔タクシー運転手さん
「今はスマホで簡単に瞬時にやり取り出来るからですねえ~」
「そ・・・そうですねえ~私は両方、持っていないんですけど・・・ねえ」
そして無事に帰宅できました。
タクシー代 1470円でした。「ありがとうございました! お気を付けて~」とタクシーを降りました。バスでも往復840円かかるので、一時間分のお給料と思えば、無事に帰宅できただけで、安いもんです。職場にいる父から電話が入り、私が無事かどうか、確認したかったそうで。いいとこ、あるじゃん!
今も相変わらず雨は降っていますし、瞬間的に強風も・・・これが怖いところです。あとは父が無事に戻るのを待つのみです。
いとこのTomokoちゃん、お誕生日おめでとう! とんだ日に誕生日となりましたね・・・ 落ち着いたら遊びに来て下さい。お待ちしておりまーす! ちなみに、Tomokoちゃんお気に入りの門司港バイキングはなくなりました。このブログ記事で すでにご存知かとは思いますが…
記事とは関係ありませんが、この夏、門司港レトロ地区へ行った帰り、とあるスーパーに立ち寄り、甥っ子と購入したアイス。
宇治抹茶と季節限定のスイカアイス。なんと種までちゃんと入っていたのです!しかも種はチョコかと思えばラムネ! 珍しい味だけど、やっぱりバニラが一番いいかな。