子供の頃からパントマイムやジャグリングを見学するのが大好きで、時代が更に下ると、チンドン屋も大好きで、笛や太鼓の賑やかな音を聴くと、思わず後を追っていく子供だった私。
夏になれば、祇園山笠の後を追っかけていき… いつの間にやら、かなり先まで歩いたな~、ということに。特に小倉祇園太鼓。あの躍動する音を聴くと血が騒ぐ。日本人だな~🎵
ある時、仕事を終えて駅で電車を待っていると、駅に飾ってあるクリスマスツリーに気付いた幼稚園くらいの子供が、ツリーに駆け寄り、
「うわぁ~ きれい~ ママ、見て~!」
と、嬉しそうに母親の顔を見上げた。 当然、母親も 「綺麗だね」と応じると思ったら...
ちらっともツリーを観ずに、早く来なさいっ! と我が子の腕を掴み、引きずるように改札口へ向かった。 この駅は上り、下りの2車線のみ。 すぐに入って来る電車がある訳でもない。ほんの5秒だけでも立ち止まって、「ほんとね、綺麗ね、じゃ、行こうか」と声をかける余裕はなかったのだろうかと。 何度もなんども、似たような場面に遭遇するたびに、「あんたに代わって私が母親になってやるよ!」と言いたくなったものだった。不可能だが。
… 子供の頃の望みは、心行くまで街頭演芸(手品やパントマイム)観させてよ!であった。とにかく親というものは、「いいから、早くしなさい!」と言いたがる。後ろ髪を引かれる想いで、ちらっ、ちらっと後ろを振り返りつつ、母親に腕を引っ張られたものだった。
自分が大人になると、とにかくユウキの歩調に合わせる。今は無き、スペースワールドがまだあった頃は、夏になると閉演後のゲート前で、懐かしのパントマイムがあった。 私も好きなのでユウキと一緒に見ていた。当時、小学生だったユウキも、飽きることなく見続け…とうとう最後まで… その間、少し離れた場所にいた じじばばの二人は「いい加減にせんか~~~ はよ、帰るぞ~~~!」と、せかした。高齢者には疲れただろう。自分もテーマパークで子供の追っかけをし、写真撮影をしまくり…閉演までいたとなると… 体力も消耗。 もう、そろそろ… という気分になってきたことも確か。
「私はね、いつも無理やり腕を引っ張られて、満足するまで見せて貰った事がない。せめて、ユウキには心ゆくまで、と思うわけよ」
そういう訳で、あの日は 自我を通し、ユウキと一緒に最後まで見学した。 初夏となり、最近、思い出したことがある。シドニーのダーリングハーバーで人気者だった、あの パントマイムの…パントマイミスト(pantomimist)さん、 どうしているかなぁと…
パントマイム
❶
「映画の上映までは まだ少し時間があるな」
グループで出かけた夜🌃
皆で商店街を抜け
辿り着いた公園には 人だかりが出来ている
何だろう…?
息を切らし 走った先で 出逢った人
パントマイム
時間(とき)が止まる
空飛ぶ絨毯 見えるようで
心躍る 技繰り広げ Ah...
パントマイム
鏡のような世界 広がる
あなたと わたし
なぜか 何処かで
逢った気がする
❷
人混みを避けたつもりが
ダーリング・ハーバーの片隅で
ジャグリングの音 響いてる
思わず視界を捉えた
頭ひとつ、小さいけれど
あの横顔 見間違わない
あの子がいる周囲だけ
時間が止まったかのような Ah....
パントマイム
やけに熱心に 見惚れてる
瞬(まばた)きすら 忘れたかのように
彼を見つめて Ah....
パントマイム
昔から好きだった
I love you so....
勝ち目などない
結局 声を掛けられぬまま...
❸
彼の名 ずっと知らぬまま
半世紀近くが過ぎて
懐かしの🌳木の下で
息子と共にボール投げた
はしゃぎすぎてる私達
ボールは円を描くように飛んでいく
木々がざわめく
木漏れ日の中へと消えた
パントマイム
飛び降りたのは
I remember you
遠い昔 大好きだった
だけど どうして? あの日と同じ?
Hello, Suzu chan!
少年の背後で
更に声がした
現れたのは…
「ドゥビアンです。 この子の父です」
「ドゥビアン。 初めて知った。あたなの名前」
「僕は知っていた。 君の友人、そう呼んでたから」
The end....
メロディーに乗せて書きました。
実は、先日、「優しい空」「広島」「ふたり」等、数多くの楽曲を発表している橘ドゥビアンさんに、
「オーストラリアにもドゥビアンって名前、あるのかな? 僕をすずちゃんのブログに2行、書いてくれる?」と…。
「たったの二行? 2ページの間違いじゃないのかなぁ」
と、思ったものの、お題の 二行を守ることにしました。
歌詞なんて書けないんだけど… ここに…未完全ながら…
か・ん・せ・い