日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

貧しき人々 ドストエフスキー

2021-12-09 22:40:13 | 読書

 ECCジュニアの通常レッスンが終わった直後から、BS’s研修HT(ホームティーチャー資料)に再び目を通しつつ、2回目のVOD視聴~(途中まで。全てのレッスンシナリオは すでに出来上がっているので)

「以下の項目について質問に答えて下さい」を全部、手書きで記入しました👍

あとは、明日、レッスンシナリオの方はワードで作成したため、それら7ページをネットプリントをし、郵便局から送付するだけ。 その時、年賀状も購入するとしよう✋

金曜日に出せば、市内なので土曜日には配達してくれるでしょう~ 1番乗りかなぁ… 締め切りは23日なので、余裕で完成させることが出来て、ほっとしました。 これで心置きなく本が読めて、エレクトーンが弾けて、ウクレレの練習も出来ます😁👌

 

 ドストエフスキーの処女作、『貧しき人々』職場で休憩時間に毎日少しずつ読み、昨日読み終えました。逆説の日本史鎖国の謎もその前に読み終えているのですが、ブログ記事にする暇がなくて… そちらの方は、また別の機会に。

 これが処女作⁉ 👀 驚きでもって、読み終え、思わず心の底から叫んだ。

ドストエフスキー、天才~~~! 

一体、何なんだ、24歳だっけ? 発表したのは? 

24歳の青年ドストエフスキーが、40代の冴えない男の人生を見事に描くとは~! 何なの、この洞察力! すべてを 人生を悟ったような物事への理解力!

夏目漱石が虞美人草 著:夏目漱石 から明暗 夏目漱石

…へと大きく飛躍したように。

ドストエフスキーもまた、『貧しき人々』からカラマーゾフの兄弟 フョードル・ドストエフスキー

…へと大作家の道を歩むことになったのねぇ。

カラマーゾフの兄弟 4巻

上記で描かれたイワンの親に関する見解。(詳しくは過去記事で書いたため、ここでは省きますが)『貧しき人々』の中で、すでに描かれているではないですか! 親とは? 子供とは?  

「親は病気です。お金を恵んで下さい」といったような内容の書付を我が子に持たせ、親は自宅にいて(本当に病気かもしれないが??)幼い子供を寒空へ放り出した上、物乞いまでさせる親。子供の方が咳き込み風邪をひき、本当に病気にしてしまう、と主人公は憤りを感じながら手紙に綴っていく。 こんな子供たちは、物乞いをする過程で大人たちから「あっちへ行け!」と邪険に扱われ、人を憎むことしか覚えない大人になってしまう…そんな親を親と呼べるのか? イワン・カラマーゾフの問題提起がすでに、処女作で描かれていたとは!

24歳のドストエフスキー自身の中に、すでにイワン・カラマーゾフという人物像が存在していた!

この点を確認出来ただけでも、この処女作を読む価値がありそう。少なくとも自分にとっては。👍

 

そして…ですね。

この小説は、下級官吏のマカール・ジェーヴシキン40代男と、その近くで暮らすルワーラ・ドブロショロワ18歳少女の間で交わされる、往復書簡という形で描かれており、カラマーゾフの兄弟より、遥かに読みやすいです。なにせ、主人公の二人の視点から周囲の人々は描写されるだけで、それほど重要人物というわけでも… 世間一般的な、人の不幸を嘲笑うタイプや、金で態度を変える人物等が登場しますが、彼らの名前を憶えなきゃ物語が理解出来ない訳でもなく…

 マカールの仕事内容は清書をすること。安月給で、下宿先ではキッチン横の部屋とも呼べないような狭い場所を間借りしている。それでも18歳の遠い親戚らしい少女に恋をし、せっせと💌手紙を書いている。最初の方では、ぱっとしない文章(翻訳でも、それと分かるように訳しているところが凄い!)で少女への想いや下宿人たちのことが描写されている。

 一方、18歳の少女は…といえば、こちらは教養はあり、本も沢山読んでいる。文章力もある。 そんな彼女は手紙の中で、彼にお勧めの本を紹介している。彼女に貸してもらった本を読み、💌を書き続けることで、マカールは自己を見つめ、心の拠り所とし、何より手紙の内容や文章力、描写力も、文通を重ねるごとに文学的に変化していく。その過程も楽しめます。

彼と彼女は近くに住みながら、実際に会ってお互いの顔を見るのは教会のミサのみ。ルワーラの方は「おいでになって」と手紙の中で招待しようとするのですが、40代男、マカールは、世間体を気にして…それでも物語の後半では二人のことが大の噂になり…おっと、これ以上は言わない方が良いですね。

自分の愛は父親の娘に対する愛情のようなもの、と言い訳しながら、お給料の前借をしてまで貢いで… 彼女の方も、そんなマカールを案じており…この世で唯一のお友達、とまで書いている。

それなのに、何なのだ? あの結末は⁉

貧しい人々の生活ぶりを通じ、あの時代のロシアを描写した小説であり、純粋に恋愛小説としても楽しめる内容でした。最後は ”彼女の決断、行動” が、私には腑に落ちないけれど…

 

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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (一年生)
2021-12-09 23:59:10
こんばんは

仕事もやりつつレッスンもやりつつ、研修もやりつつ

楽器も弾きつつ、本も読むなんて凄いですね~

やること多過ぎ~(笑)

自分は漫画でさえ中々進みませ~ん。
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一年生さんへ (すず)
2021-12-10 00:25:04
一年生さん、こんばんは。
昨夜はかなりガンバリましたっ!
今夜も頑張った~✋

そして、明日からかなり自由の身。😁
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ご苦労様でした! (fukurou)
2021-12-10 08:30:13
すず様
おはようございます。
やることが早いですね。
お仕事最優先、てきぱきと終わられたとのことさすがです。
息抜きでエレクトーンも引いておられたかと思いますが、やることはきちっとやる!
鈴さんらしいですね。
これで心置きなく読書三昧、音楽三昧ができますね。
年賀状、もう印刷まで終わりましたよ。
今年で人生最後の年賀状にしようと思っています。
来年は後期高齢者です!
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Unknown (tictac-music)
2021-12-10 09:24:12
世界中、文化や宗教感の違いはあるにせよロシア文学は理解出来ない事多いですよね~💦

まあ、日本ではそういう作品が少ないし受け入れられなかったって事かしら?
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用意周到の成果が・・・ (fumiel-shima)
2021-12-10 18:15:54
すずさん、こんばんは。

若いころに先輩から『きちんと段取りをすれば仕事の半分は終わったも同然』と聞かされ「段取りの大切さと有効性」を実感してきましたが、まさにすずさんはそれと同じことを前回も、今回も実践してきましたね。

余裕を持って他のことに神経を傾けられるということはそれら(本、エレクトーン、ウクレレ等々)も上手く行く可能性は高いと思いますし、気持ちも楽になりますよね。

さて、「貧しき人々」ですが・・・
私はもちろん(?)読んだことがありません。
いつも、読みたくさせるようなすずさんの説明は今回も私に大きな刺激を与えました。

それは・・・あのドストエフスキー・・・
カラマーゾフの兄弟では感情豊かというか、激情型の長男と、冷徹とも思える知性豊かな無神論者を自認するイワン・・そして父と長男との間の女性の取り合い(?)問題の解決に奔走しようとする末っ子の成長や父の死をめぐる疑惑と周囲の人物達の心情や葛藤・・・
お金や欲望の表現と「本当の愛」「本当の幸福」「魂の救い」などに関する疑問などを読者にも考えさせるようなあの大作の中のイワンという人物の存在(?)が既に処女作で書かれていたとは?・・・

ということとトゥルゲーネフの「初恋」を読み、ドストエフスキーの「地下室の手記」を読んで、私の先入観も働いたのかもしれませんが、両作家の育った環境(身分、貧富など)の違いがもしや文章の表現にも表れているのかな?・・などと考えてみたことなのです。

コメントというよりはまた読書欲の高まった私の独り言でした。
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fukurou先生へ (すず)
2021-12-10 21:19:38
fukurou先生、こんばんは。

fukurou先生に褒められて、(普段、生徒さんを褒めても自分が褒められることはないですから…😅)
ほっとしました~
優先順位は仕事が一番(場合によっては家族が1番)ですが、ちょっと行き詰まりかけたら、手を止めて、エレクトーンを弾いて頭をクリアにしていました。
やはり、息抜きは大切ですね👍

明日の仕事は3時上がりの後、大人のレッスンがありますが、それ以降はフリーなので、好きな曲でも弾こうと思います。
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とみのん先生へ (すず)
2021-12-10 21:22:56
とみのん先生、こんばんは!

もしかして…
読んだこと、ありますか?

うー-ん。
ロシア正教会については、ややこしくて理解するのは難しい(カトリック、プロテスタントもだけど💦)
人間の感情の動きは、国や時代が変わっても同じだなぁ~と思うことが、トルストイの「戦争と平和」を読んでも思った!
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fumiel shimaさんへ (すず)
2021-12-10 22:00:09
fumiel-shimaさん、こんばんは。

一昨日は大きな柚子を2個もありがとうございました。
福岡県産あまおう(赤と白の紅白~💕)も、ようやく届いたというか…産地直送だったので、いつになるのか、こちらも分からず、ヒヤヒヤしました。
白いイチゴの味は、どうだったのでしょう?
一度も食べたことがないものですから💦ちょっと気になります。

『きちんと段取りをすれば仕事の半分は終わったも同然』

良い言葉ですね。
これは( ..)φメモメモしておきたいです。
確かに忙しい時の方が、だらだら~とはならず、隙間時間もうまく利用できる気がします👌

さて。
ドストエフスキー作品をすべて読んだわけではないのですけど、『貧しき人々』は、300ページ程度で完結!という、長編の中の長編であるカラマーゾフの兄弟と比較すれば、短い作品ですので、読みやすいと思います。

イワンが存在している!というのは、『貧しき人々』の中に登場する主人公が発する台詞がイワンの思考と同じ、(虐待親に対する私の考えと同じ)という意味ですので…
イワンが 「やあ!」とは登場しませんが、あの長編へと繋がる処女作。
読む価値はあります👌
お勧めです👌
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