健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

抗うつ薬、脳細胞生成に効果

2013-01-11 08:30:49 | 研究
うつ病の薬の成分が、意識などをつかさどる大脳皮質で新たに神経細胞を作る働きを促進することが明らかになったそうです(朝日新聞デジタル)。新しく生まれた細胞には、周りの神経細胞が死ぬのを防ぐ働きもあるそうで、脳卒中などに伴う脳の障害を防ぐ治療法につながる可能性があるそうです。脳の神経細胞は、老化とともに減っていくが、大脳皮質などの一部の細胞は大人になっても新しく生まれることが分かっています。しかし、薬で増やす方法は見つかっていませんでした。海外で使われている代表的なうつ病の薬の成分「フルオキセチン」に着目し、大人のマウスにこの成分を3週間与えて大脳皮質の状態を調べたところ、何も与えないマウスの19倍、新しい神経細胞が増えていたというのです。驚きですね。
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