健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

グルタミン酸からタミフル合成

2013-01-18 08:30:28 | 研究
うま味調味料の原料などに使われる「グルタミン酸」から、インフルエンザ治療薬のタミフルを合成する方法を開発したと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。タミフルは現在、製薬大手ロシュが特許を持ち、中華料理の香辛料「八角」を原料として、独占的に生産されているそうです。しかし、八角の供給は主要産地の中国の天候などに左右されるため、新型インフルエンザの大流行時に、生産が追いつかない恐れも指摘されています。タミフルを石油由来の物質から合成する方法も考案されているそうですが、グルタミン酸を基にすると、〈1〉途中の工程で爆発しやすい物質を生まず、安全に製造できる〈2〉合成する物質の構造を改良しやすく、ウイルスの変異に対応しやすい――などの利点があるそうです。将来、タミフルの大量生産を安価に実現できる可能性がありますね。
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