健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

マンモス絶滅

2013-09-16 08:30:58 | 日記
マンモスが気候変動により絶滅したことを示す新たな証拠を、広範にわたるDNA調査により発見したという発表があったそうです(AFPBB NEWS)。マンモスの骨、歯、牙のサンプル88個のDNAシークエンシング(配列決定)を行い、ユーラシア大陸北部と北米大陸に生息したマンモスの20万年にわたる系統樹を作成。その結果、生息数が大きく変動した時期が2度あり、いずれも氷期と氷期の間の「間氷期」に当たる時期だったことが分かったというものです。12万年前の温暖な時期には、マンモスの生息数が減少し、生息地も分断されたため、西欧特有のマンモスが出現。その後訪れたのは、後期更新世と呼ばれる10万年ほど続く寒冷な時代で、これは地球上で最後に起きた氷期。マンモスはまさに「北の王者」で、寒冷で不毛の草原やツンドラに見事に適応したが、再び気温が徐々に上昇すると、生息数は減少に転じ、暮らしやすい小さな生息地に閉じ込められたというのです。通説では、マンモスを絶滅のふちに追いやったのは気候変動だが、決定打は人類による狩猟だったとされているそうです。寒冷地にマンモスが閉じこもって暮らしていたとすれば、絶滅の責任は人類にあるとは言えないことになるそうです。
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