健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ぜんそくは抗生物質で悪化も

2014-02-20 08:30:53 | 研究
抗生物質を服用することで腸内細菌のバランスが乱れ、ぜんそくの症状が悪化することが確認されたそうです(毎日新聞)。ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの発症には、腸内細菌が影響していることが知られているそうですが、その仕組みはわかっていないそうです。マウスに5種類の抗生物質を2週間投与した後、人工的にぜんそくを発症させて詳しく調べたそうです。そのうち、感染症治療に使われる抗生物質を投与したマウスは、投与しないマウスに比べて気管支での炎症細胞の数が倍増し、ぜんそく症状が悪化したというのです。腸内を調べたところ、乳酸菌が減り、代わりにカンジダというカビの一種が異常に増殖していたそうです。カンジダを抑える薬を投与することで症状は改善したそうです。抗生物質により腸内細菌のバランスが崩れ、ぜんそくが悪化することを証明したもの。今回は動物実験ですが、ヒトにも同じ仕組みがあると考えられるそうです。また、アレルギー発生のメカニズムは基本的に同じなので、花粉症やアトピー性皮膚炎など、他のアレルギー性疾患の治療にも役立てることができるとも。
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