iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ったパーキンソン病治療の臨床研究に向け、京都大学が今年6月にも、再生医療安全性確保法(昨年11月成立)に基づく第三者審査委員会の設置を厚生労働省に申請することがわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。パーキンソン病は、脳の「黒質」と呼ばれる部分で、神経伝達物質のドーパミンを放出する神経細胞が減少することで発症します。これまでに人のiPS細胞からドーパミンを分泌する神経細胞を大量作製することに成功し、パーキンソン病のサルの脳に移植する実験で効果を確かめています。手続きが順調に進んだ場合、来年1月ごろから第三者委員会による審査が始まる見通しだそうです。これを通過すれば、厚労相の承認を経て、早ければ来年夏には臨床研究に着手できるとも。ただ、患者の選定に時間が必要で、細胞の培養などに最短でも9か月はかかるために、移植手術の実施は16年になる見込みだそうです。
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