健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

薬剤耐性菌の弱点を特定

2014-08-02 08:30:48 | 研究
抗生物質が効かない耐性菌の強固な細胞壁に弱点を発見したという研究成果が発表されそうです(AFPBB NEWS)。「グラム陰性菌」と呼ばれる細菌の一群は、脂質を基盤とする不浸透性の細胞壁外膜を持ち、このため抗生物質やヒト免疫システムに対する耐性が強いそうです。この外膜を取り除けば細胞はもろくなり死滅することが知られているそうです。研究では、外膜組織を構成するブロックである「リポ多糖体」をグラム陰性菌がどのように輸送しているかを突き止めたとそうです。外膜のブロックを細胞外面に運ぶ経路と門を特定。さらに、この門に鍵をかければ細菌が死ぬことが確認されたそうです。この発見により、細胞壁外膜の構築を阻害して無効化する新薬の開発に道が開かれたそうです。世界保健機関(World Health Organization、WHO)は4月、薬剤耐性菌の増加により、これまで治療可能だった疾患が再び致死性の疾患になっていると警告を発表していたそうです。今回の研究は、拡大する耐性菌問題を解決する糸口になるかもしれないものだそうです。
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