現生人類が鳥肉を常食するよりもはるか昔から、ネアンデルタール人たちは野生のハトを捕らえ、食用処理し、調理していたとする研究がScientific Reportsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によりますと、英海外領ジブラルタルの洞窟で発掘された6万7000~2万8000年前のカワラバトの骨1724個を精査した結果、切断された痕跡や人の歯形、焼いた痕などが見つかったそうです。これはハトが食用処理され焼かれていたことを示唆する証拠だとつことです。この洞窟には当時、ネアンデルタール人が暮らしており、後に現生人類が暮らすようになったそうです。ですので、ネアンデルタール人らは現生人類と同じように骨を引っ張って解体し、柔らかい肉にかぶりついていたとみられるということに。これまではヒト科で初めて鳥肉を常食したのは現生人類だと考えられていたそうですが、この洞窟でネアンデルタール人は4万年以上にわたってカワラバトを食料としていたということに。最古の痕跡は6万7000年以上前にさかのぼるそうです。しかも、ハトの調理は洞窟内の異なる広い場所で繰り返し行われていた痕跡が見つかっているそうで、散発的なものではなかったとも。
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