健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

子どもの貧困と脳の発達

2015-04-07 08:30:00 | 研究
経済および社会的な貧困が子どもの脳の発達に影響を与えるとの研究論文が、Nature Neuroscienceに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、脳の表面積や認知能力に影響があるそうですが、社会的支援と教育の助けでその差は克服可能だそうです。また、両者の差が最も顕著に現れるのは、言語と読解力、記憶や意思決定などの実行機能、空間認識能力などをつかさどる脳の各部位だそうです。さらに、この問題の解決策として、学校給食の改善、やる気を起こさせる指導法、子どもたちを後押しする地域社会の取り組みなどが挙げられており、いずれも手の届く範囲にあるものと説明されているそうです。また脳の表面積では、年間所得が3万ドル(約360万円)と5万ドル(約600万円)の家庭の子どもの測定結果の差異は、9万ドル(約1100万円)と11万ドル(約1300万円)の家庭の子どもの差異より大きかったそうです。
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