米国航空宇宙局(NASA)は、日本などの参加国が2020年までの運用に合意している国際宇宙ステーションを、少なくとも4年間延長して2024年まで運用する方針を発表したそうです(MSN産経ニュース)。NASAは将来の有人火星探査に向けた踏み台としてステーションを位置付け、さらなる延長の可能性を参加国と探るということです。自国の飛行士を滞在させる代わりに無人補給機による物資輸送などを担っている日本や欧州は、新たな負担を求められる可能性があるということです。今回の発表は、ホワイトハウスが延長に必要な4年分の予算措置に同意したことを受けてのものだそうです。NASAの担当者は、ステーションの構造物や搭載機器は2028年まで運用できると強調していうるとも。火星に行くための宇宙船の技術開発や飛行士の健康影響に関する研究に加え、気候変動や宇宙物理の解明にも役立つとしているそうです。
体のさまざまな組織になるiPS細胞を、動物の血液や細胞など動物由来成分を使わずに作り出す方法が開発されたそうです(NHK NEWS WEB)。動物の血液などを使うこれまでの方法では、人の治療に応用した場合、未知の病原体に感染するリスクがゼロではなく、この問題を解決する画期的な成果として注目されます。これまでiPS細胞を作り出す際には、牛の血液やねずみの細胞を使わなければならず、患者の治療に使った場合、動物が持つ未知の病原体に感染するリスクがゼロではなかったのです。そこで、人工的に合成したたんぱく質やアミノ酸を使う新たな作成方法の開発を進め、成功したというのです。新たな方法を使えば、動物が持つ病原体への感染のリスクを大幅に減らすことが可能で、安全な再生医療の実現に近づく成果として注目されます。動物由来成分、特に血清を使わない培養は、通常の細胞でも難しいものです。詳しく調べてみたいと思います。
抗ウイルス薬のタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのインフルエンザウイルスに感染した人が、札幌市で相次いで見つかったそうです(NHK NEWS WEB)。国立感染症研究所は、リレンザなど別のタイプの薬を選択することも検討する必要があると、注意を呼びかけています。国立感染症研究所では毎年、インフルエンザのウイルスを各地から集め、詳しく分析しているそうです。その結果、新型インフルエンザとして流行したH1N1型のウイルスにこの冬感染した札幌市の患者6人について、いずれもタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのウイルスだったことが分かったというのです。これらのウイルスでは、薬の効果を示す感受性が、通常の500分の1ほどにまで下がっているそうです。一方、抗ウイルス薬のリレンザとイナビルはこれらのウイルスに対し効くことが確認されているそうです。各地域で流行しているウイルスの情報を確認したうえで、適切な抗ウイルス薬を選択する必要があるということです。
インフルエンザワクチンは男性よりも、女性に高い効果を発揮するとの論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。テストステロンの分泌量が多い男性は免疫反応が抑制されていたというものです。細菌やウイルス、寄生生物による感染症は男性の方がかかりやすく、また、男性には女性ほど黄熱病やはしか、肝炎などのワクチンの効果が上がらないことは以前から知られていたそうです。しかし、これまでその理由は明確に説明されていなかったそうです。調査は男性34人、女性53人を対象に行われたもので、インフルエンザワクチンに対する抗体反応が弱い男性は皆、テストステロン値が高かったそうです。一方、テストステロン値が低い男性の免疫反応は、女性と同程度だったとも。今回の研究で、免疫反応が弱いこととテストステロンとの直接的な関係が示されたわけではないそうです。テストステロン値が高いことと関連性がある遺伝子群の活性化によって、免疫系の反応が低下することが確認されたのだということです。研究チームは、先史時代の男性の役割は狩りや戦闘であり、けがを負い、結果として感染症にかかりやすい立場にあったと推測。これらの感染症に反応できる免疫系は進化論的に優位性がある一方で、その反応が過度であれば、病原菌そのものよりも免疫自体が危険になることも。免疫反応のより弱い男性の方が生存に適していたのかもしれないと、研究チームは仮説を述べているそうです。
クランベリーには寿命延長効果のある抗酸化物質が含まれていて、延命効果がることがハエを対象にした実験で明らかになったそうです(ウォールストリートジャーナル)。クランベリーの栄養補助食品がショウジョウバエに与える影響を実験。ショウジョウバエはミバエの一種で、生態調査に使われることが多い。幾つかの小瓶に100~200匹のハエを入れ、糖分の多い食事とクランベリーの抽出物2%を与えたそうです。ハエを人間でいう青年期、中年期、老齢期の3段階に分け、年を取るごとに新しい小瓶に移したそうです。そのときに死んだハエの数を記録。この作業を全てのハエが死ぬまで続けたところ、対照群(臨床試験で研究中の新しい治療を受けない群めに設定される)に比べて青年期に抽出物を与えたハエの寿命は平均25%長かったそうです。中年期と老齢期のハエの実験では、栄養補助食品のおかげで平均寿命は30%も延びたとも。ハエの脳内タンパク質を分析したところ、どの段階でもクランベリーを摂取したことで酸化や環境ストレスによる細胞損傷の度合いが小さくなったそうです。さて、人間では効果があるのでしょうか?
一部の抗がん剤を使い続けると、グリオーマと呼ぶ脳腫瘍が増殖しやすくなるとした論文が発表されたそうです(日本経済新聞)。抗がん剤の使用中に遺伝子の変異が修復されずに残り、脳腫瘍が増えやすくなるそうです。その一方で、がんを小さくする効果自体はあり、使い方の工夫が必要ということも。代表的な脳腫瘍であるグリオーマは、脳腫瘍全体の4分の1を占めるそうです。研究では、腫瘍を切除した後で再発した患者で抗がん剤の「テモゾロミド」を使い続けた患者の約半数に、特定の遺伝子変異を見つけたそうです。脳腫瘍に使う抗がん剤はアルキル化剤とも呼ばれ、一般にがん細胞のDNAにくっつき腫瘍が複製できないように妨げ、がん細胞が分裂・増殖できないようにするそうです。今回の研究では、腫瘍細胞にDNAの変異が蓄積し、再発時に腫瘍の増殖に関する信号伝達が活発になっていたというのです。がん細胞の働きを妨げる遺伝子の機能も抑えていたとも。結果としてがんが増殖しやすくなると考えられるそうです。抗腫瘍効果はあるものの、使い続けると逆の効果を持つようになるということで、一定期間使ったら別の薬剤に変えるなど適切な使い方が必要となるということです。
興味深いニュースです。睡眠不足は脳にダメージを与えるというのです(AFPBB NEWS)。つまり、睡眠は脳細胞の健康に良いということですね。研究では、健康なボランティア15人を集めて2つのグループに分け、一方のグループには一晩徹夜させ、もう一方には8時間の睡眠を取らせたそうです。ボランティアの血液を調べたところ、眠らなかったグループの血液には「神経特異エノラーゼ(NSE)」と「S100カルシウム結合タンパク質B(S100B)」と呼ばれる物質が約20%増加していることが分かったそうです。これらの脳分子は通常、脳損傷の際に血液中で増加するものだそうで、睡眠不足は神経変性を促進するのかもしれないというのです。昨年10月には、蓄積するとアルツハイマー病の発症につながるとされているアミロイドベータというタンパク質などの老廃物が、睡眠時に脳細胞からよく排出されることを明らかにした論文も発表されているということですので、十分な睡眠は脳の健康維持に不可欠なのかもしれないと考えられますね。
花粉が飛散しない無花粉ヒノキが全国で初めて秦野市内で発見されたそうです(時事通信)。神奈川県自然環境保全センターによると、2011~12年度にヒノキ4074本を調査したところ、無花粉とみられる1本が見つかり、その後、電子顕微鏡などで詳しく調べ、花粉が飛散しないことが判明したというもの。しかし、この1本は種子が正常に形成されないといい、同センターは枝などの一部を切り取って土に植える「挿し木」で増殖を図るそうです。苗木として本格出荷するのは早くても6~7年後になるということです。
スペインで、病院や学校などの公共の場での電子たばこ使用が、健康リスクの懸念を理由に禁じられることになったそうです(AFPBB NEWS)。電池式電子たばこは、液体のニコチンを含み、吸引するとそれが蒸気に変わる仕組みだそうです。スペインでの禁止措置は、医療施設や政府機関の建物内、公共交通機関にも適用されるとのこと。同国ではすでに、未成年の電子たばこの使用が禁じられているそうです。スペインのたばこ禁止法は欧州でも特に厳しく、バーやレストラン、カジノ、空港の建物内に加え、屋外でも病院の外や子供の遊び場での喫煙が禁止されているそうです。
公式HPで英語版HPの運用を開始しました。とりあえず、修士学生の募集ページと業績ページのみを作成してアップしました。これから、少しずつ情報をアップしていき、今年度中には本格的に運動できるようにしていきたいと考えています。HPのURLは
http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/en_index.html
です。
海外からの学生を受け入れられればと思っています。
http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/en_index.html
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