健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

朝の光と体重

2014-04-10 08:30:42 | 研究
スリムな体型になるには、早起きをして朝日を浴びるだけで良い可能性があるとした研究論文が、米国オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。ボランティア54人を対象に実験を行った結果、最も痩せていた被験者らは、必ずしも食生活が健康的だったり、運動量が他人より多かったりすることはなく、単純に早朝の日光をよく浴びていたことがわかったというのです。7日間の実験期間中、実験の参加者(平均年齢30歳)らは、光の浴び方と睡眠サイクルを測定するために手首にセンサーが付けられ、食事の記録も。その結果、朝の日光は、運動レベルやカロリー摂取量、就寝時間、年齢、季節にかかわらず、人のBMIに影響を及ぼしていたことが分かったというのです。光は、24時間周期の生体リズムを整える体内時計を同期するための最も強力な因子であり、結果としてエネルギーのバランスも整えていると考えられるようです。特に、午前8時から正午までの間に明るい光を最低20~30分間浴びることが体重管理にはよいということです。なるほどという部分とそんなに効果的かと驚く部分と両方を感じる研究成果ですね。
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宇宙での心臓の肥大

2014-04-09 08:30:19 | 宇宙
久しぶりに宇宙の話題です。米国心臓病学会(American College of Cardiology)で、宇宙空間に滞在中の宇宙飛行士の心臓が肥大しているとする研究報告がなされたそうです(AFPBB NEWS)。これは・・・・・。ワシントンDCで開催の米国心臓病学会で発表されたデータは、宇宙空間で超音波検査をした宇宙飛行士12人から得たものだそうです。微小重力状態で心臓は、球状に9.4%大きくなるとともに弱くなっていった(駆出率でしょうか?)そうです。宇宙滞在により骨格筋が萎縮しますが、この骨格筋の萎縮に新機能の低下が関与しているかもしれません。また、地球に帰還した際、問題になる可能性を示唆するこのと考えられます。ましてや、今後計画されている火星へのミッションでは・・・・・。もっと詳細な検討が必要と思います。
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宇宙で乳酸菌の摂取実験

2014-04-08 08:30:28 | 研究
先日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とヤクルト本社は、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士に乳酸菌を摂取してもらい、影響を調べる共同研究を行うと発表ました(YOMIURI ONLINE)。生の菌を含む食品は現在、ISSに持ち込めない規則になっているそうですが、菌がISS内に広がらない安全な形態に加工する技術を開発して、持ち込みを認めてもらい、2015年度後半からISSでの実験に入る計画だそうです。ヤクルトが飲料に用いている乳酸菌を、飛行士に長期間、摂取してもらい、排せつ物や血液などの試料を地上に持ち帰って分析するそうです。これは、月や火星などへの長期間の有人探査に向け、飛行士の健康管理技術などに役立たいということです。
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膵臓がんの早期発見法

2014-04-07 08:30:18 | 研究
スウェーデン・ヨーテボリ大学(University of Gothenburg)の研究チームは、膵臓がんの診断を現在よりはるかに早い段階で可能にする新たな手法を開発したと発表したそうです(AFPBB NEWS)。この検査は、膵臓がんの初発症候を97%の精度で検出するそうで、膵臓がんと診断された人々の生存率が低い現状を改善する一助になるに違いないということです。膵臓がんは、腫瘍が気付かないうちに進行して、他の臓器にまで広がってから発見されるケースが多いため、診断後5年以上生存率は5%程度となっているそうです。検査は通常の内視鏡検査と同様で、患者の口から胃にチューブを挿入するものだそうで、チューブで超音波画像撮影を行い、膵臓をより詳細に確認でき、さらに組織液の採取も可能だそうです。この検査法は、がんの早期発見だけでなく、不要な手術が行われるリスクの減少にも役立つことが見込まれるとも。
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シニア対象入試

2014-04-06 08:30:02 | 研究
今日で、平成25(2014)年度は終了ですね。明日から、新年度。様々な思いをもって新年度に臨む方が多いかと思います。そこで、1つの選択肢を提供したいと思います。ただし、定年退職された方限定での提案です。それは・・・・・・・
定年退職後、ご自身の健康について勉強してみませんか?というものです。健康長寿を望む方が多いと思いますが、この健康長寿には自ら健康について研究することが一番と考えています。そこで、え豊橋創造大学大学院健康科学研究科修士課程では、そんな方のご希望を叶えられないかと考え、平成27年度入試から「シニアを対象とした入試」を実施することになりました。詳細は近日中に正式に発表されると思いますが、25年以上の勤務経験を有する60歳以上の学士を有する方ならびにこれに準じる方を対象とします。選考は、書類審査と面接にて行います。ご興味のある方は、近日中に研究科HPに掲載されると思いますので確認をお願いします。もちろん問い合わせいただいても結構です。

研究科HP
http://www.sozo.ac.jp/department/health-science/

問い合わせ先
入試広報センター(050-2017-2100)まで
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3Dプリンターを用いた形成外科手術

2014-04-05 08:30:30 | 研究
オートバイ事故で顔面をひどく損傷した英国の男性が、3Dプリンターで製作した部品を使った斬新な形成外科手術で、顔を復元したそうです(AFPBB NEWS)。全工程で3Dプリンター技術を使ったおそらく世界で初めての外科手術だそうです。頭蓋骨をCTスキャンし、復元の目安としてCTスキャンから左右対称な頭蓋骨のモデルを製作し、そのモデルに合うようにガイドやプレートを作製。頬骨はガイドに従って切断され、骨をその状態で支えるためにベルギーで作製されたチタン製のインプラントが用いられたそうです。その成果は、http://www.afpbb.com/articles/-/3010233でご確認ください。
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子ども68人に1人が自閉症!?

2014-04-04 08:30:33 | 研究
米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)は、米国の子どもの68人に1人が自閉症を持っており、2012年に発表された前回の推計より30%増加していると発表したそうです(AFPBB NEWS)。発表された米国の最新データは、自閉症と高いIQ(知能指数)を持つ子どもの割合は増加傾向にあることを示しているそうです。前回の調査では、発達障害の1つである自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ米国の子どもは88人に1人の割合であるとされていたそうです。今回の調査結果は、2010年に米国内11か所で行われた8歳児の診断の結果に基づくものだそうです。前回に引き続き今回のデータも、男児の自閉症の発生率は女児の5倍。自閉症と診断される割合は、女児は189人に1人なのに対し、男児は42人に1人。さて、日本ではどうなのでしょうか。気になりますね。
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サマータイムの開始直後は・・・・

2014-04-03 08:30:25 | 研究
昨日に続いて心臓の話題です。サマータイム(夏時間)開始のため時計の針を1時間進めると、直後の月曜に心臓発作が急増するとの研究論文が、昨日の記事と同じ米国心臓病学会(American College of Cardiology)で発表されたそうです(AFPBB NEWS)。一方、サマータイムが終了して、人々が1時間余分に眠った後の火曜の発作は減少するそうです。記事によりますと、サマータイム開始・終了直後の1週間における心臓発作の発生件数に他の週との違いは見られないということですので、件数の変化の傾向は数日も続かないことを示しているそうです。ということは、私たち人間の体は、睡眠時間がたった1時間少ないだけで非常に敏感に反応するということでしょうか。この研究発表は、米国ミシガン(Michigan)州の複数の病院のデータベースを基にしているそうです。サマータイム開始直後の月曜の心臓発作の発生件数は、他の月曜よりも8件多く25%の上昇がみられたが、サマータイムが終了して標準時に戻った後の火曜には21%の減少がみられたそうです。これまでの研究で、月曜はもともと心臓発作が最も起こりやすい曜日ということが分かっていたそうです。しかし、研究チームが4年間の継続した病院データを調査したところ、心臓発作の発生件数は、サマータイム開始前の月曜では平均93件だったのに対し、開始直後の月曜では125件で、34%の増加が見られたというのです。今後、サマータイムを実施していないハワイ(Hawaii)州とアリゾナ(Arizona)州の心臓発作の傾向と比較すると発表者は述べていたそうです。
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STAP細胞

2014-04-02 08:30:21 | 研究
STAP細胞をめぐる問題について、理化学研究所の調査委員会は昨日、最終報告書を発表しました。ニュースなどで報道されているので、もうすでにご存じの方がほとんどだと思います。一部では、STAP細胞は存在するのか否かについて焦点が当てられているものもありますが、今回の最終報告書つまり調査委員会のミッションにSTAP細胞細胞の存在の真偽は含まれていません。調査委員会は、STAP細胞に係る2つのNature誌の論文に意図的な不正があったかどうかを調査していました。その結果、調査項目6個の内で2つに不正があったと認定したというものでした。サイエンスに関わる研究者として、今回の騒動は大きな問題をあぶりだしました。データの不正な加工と剽窃(いわゆるコピペ)だと思います。そもそもサイエンスでは、こうした不正行為はないという性善説の上に成立しているような印象を持ちます。特に実験サイエンスでは、実験して結果が出ることが研究者の醍醐味であると思います。もちろん、その結果が予想と違うものが出ることもあります、たとえ結果がどのようなものであろうとも結果が最も重要なものです。もちろん、その結果を正確にかつ丁寧に説明しないと、完全な自己満足の世界に陥ってしまいますので、公表して批判を仰ぐという作業をすることになります。その公表の過程で、データの不正な加工と剽窃があったとなると、何も信じられなくなってしまいます。正直、怪しい研究発表や論文に遭遇したこともありますが、今回はあまりにもインパクトが大きいものでした。今後、研究者を育成していく上での倫理教育を充実させていかなければならないと肝に銘じています。そのSTAP細胞問題。ひょっとしたら裁判になるかもですね。
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新年度と第49回理学療法士国家試験合格発表と消費税8%

2014-04-01 08:30:03 | 日記
今日は4月1日。新年度、平成26年度の始まりまです。心機一転、これから頑張ろうと考えている人も多いのではないでしょうか。何かのきっかけになる日ですね。そして、豊橋創造大学・大学院は今日4月1日は入学式です。新入生を迎えて、新しい年度の始まりです。また、昨日3月31日は第49回理学療法士国家試験の合格発表でした。それぞれの人がそれぞれの新たな始まりです。頑張りましょう。
そして、今日から始まったことはもう1つ。そうです。消費税が5%から8%に増税されました。一部のものを除いて、今日から3%増税。昨夜、それを実感しました。いつもよく利用するドラッグストアに深夜12時閉店前のい買い物に。結構この時間に行くのですが、いつも店内は閑散としています。ところが、昨日はまず駐車場が一杯。そして店内に入り、少しいつもより買い物客が多いと思いながらも、求めたいものを買い物かごの中に入れながらレジに目を移すと・・・・・。そこにはこれまで目にしたことのない長い行列。買い物をあきらめ、帰途に。駆け込み消費を目の当たりにしました。さて、今日から普段通りの日常に戻るのでしょうか。
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