健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

依存性の高い鎮痛薬

2017-07-21 08:30:05 | 研究
米国司法省は先日、医薬品メーカーのマリンクロット・ファーマシューティカルズ(Mallinckrodt Pharmaceuticals)に対し、依存性の高い鎮痛薬オキシコドンを供給し、疑わしい大量の注文を当局に報告しなかったとして3500万ドルの罰金を課したことを明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。米国司法省によると、同社は米国Florida州などにある薬局からの疑わしい大量の注文について、麻薬取締局(DEA)への報告義務を果たさなかったことで罰金の支払いに同意。マリンクロット社をめぐっては、卸業者を通じて大量のオキシコドンを需要がないとみられる地域に供給していたとしたDEAが2011年から調査を行っていたそうです。米国では過去10年にわたり大手製薬会社がほぼ野放図の状態でオピオイドを大量に供給しており、それが依存症や過剰摂取による死亡者の急増につながっていると指摘されているそうです。昨年は薬物の過剰摂取で6万人が死亡したと推計されているそうです。今回の罰金額はマリンクロット社の2016年の純利益の7.2%に当たるとも。同社は声明で、当局の指摘には同意しておらず、法律違反はしていないと主張しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3135385
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1日に数杯のコーヒーが余命を・・・・

2017-07-20 08:30:45 | 研究
1日に数杯のコーヒーが、余命を延ばす一助となっている可能性があるとした研究論文がAnnals of Internal Medicineに複数掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。この雑誌論文では、コーヒーの特集号を組んで、そこにコーヒー関連の研究報告をまとめて掲載したようです。ただし、コーヒー摂取と長生きの傾向との間に関連性が確認されたが、観察研究のため、因果関係を証明するまでには至っていないというもののようです。1つの研究は、欧州10か国50万人以上を対象にした調査によるもの。欧州の人々を対象とするコーヒーの効果を分析したものとしては過去最大規模となった研究で、1日に約3杯のコーヒーを飲む人では、コーヒーを全く飲まない人よりも長生きの傾向が見られたというもの。他の研究では、米国の多様な民族的背景を持つ18万人以上を対象に調査を実施。コーヒーにはカフェイン含有の有無にかかわらず長生きとの関連が示されたというもの。コーヒーを飲む人に、心臓疾患やがん、脳卒中、糖尿病、呼吸器疾患、腎臓病が原因で死亡するリスクが低いことが明らかになったそうです。摂取量でみると、1日に1杯飲む人は、全く飲まない人と比較して死亡リスクが12%低かった。また1日に2~3杯飲む人では、同18%減だったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3135260
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶や納豆の成分に寿命延ばす効果

2017-07-19 08:30:53 | 研究
茶や納豆、キウイなどに含まれる「ピロロキノリンキノン(PQQ)」という成分に、寿命を延ばす効果があるとする論文が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。PQQは1970年頃に発見された化合物で、抗酸化作用や神経の保護に効果のあることから、サプリメントや化粧品などに活用されているそうです。実験では、人間と似たDNA配列を持つ体長約1ミリの線虫を使用。PQQを線虫に与えて経過を観察したところ、成虫になった後の平均寿命が12・8日から16・8日に3割程度延びたのが確認されたそうです。PQQの効果で、細胞に低濃度の活性酸素が発生することにより、生体の防御機能が強化されたということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170707-OYT1T50046.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人工膜で肥満症の治療

2017-07-18 08:30:03 | 研究
小腸の内壁を穴の開いた筒状の人工膜(インナーシャントソック)で覆い、栄養素の消化吸収を妨げるという新しい肥満症の治療法の研究が始まるそうです(YOMIURI ONLINE)。子豚を使った実験では体重増加の抑制が確認されたということで、3年以内の臨床実験を目指すそうです。現在、肥満症治療で行われている胃の一部を切って栄養素の吸収を制限する手術は、食欲が減退しても元に戻せず、高齢になると体重が減少する心配があったそうです。インナーシャントソックは、内視鏡を使って口から挿入する方法が想定されるそうで、取り外しも可能だそうです。厚生労働省の2015年の国民健康・栄養調査によると、男性の29・5%、女性の19・2%がBMI25以上で肥満とされているとも。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170709-OYT1T50015.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カエルは恐竜絶滅後に爆発的に増加

2017-07-17 08:30:16 | 研究
数千万年前に恐竜を絶滅させた巨大小惑星の衝突が、地球上にカエルが集団繁殖地を形成するための余地を作り出したとする研究論文がPNASに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。カエルがどのようにして世界で最も多様な脊椎動物の一つとなったかを明らかにする研究結果だそうです。論文によると、10種のカエルが約6600万年前の大量絶滅を生き延びたと考えられるそうです。この大量絶滅では地球上の生命の約4分の3が消滅したとかんがえられているとのこと。大量絶滅を生き延びた10種のうち、3つの主要種のカエルだけが多様化を進め、地球上で生息地を拡大を継続。存在が知られているカエルは現在、約6700種に。現生種のカエルの88%では、これらの頑強な祖先の3系統にまで起源をさかのぼることができるそうです。これまで、カエルの現生種の大半は1億5000万年前から6600万年前までの間に一定のペースで出現したと考えられていたそうですが、今回、小型両生類のカエルがむしろ爆発的増加に近い形で他の生物の消滅によって空席状態となった生息環境になだれ込んだとしているとのこと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3134429
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たばこ1箱1300円

2017-07-16 08:30:07 | 研究
フランスではたばこ関連の死者数が毎年8万人に及んでおり、たばこ1箱の価格を現在の7ユーロ(約900円)から10ユーロ(約1300円)に引き上げる計画が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。フランス首相は国会演説の中で、たばこは回避可能な死の主要な原因であり、日常的な喫煙が若者の間で増えていると。首相は値上げの時期については言及しなかったそうですが、同時にこの政策を台無しにする密売人らとの容赦ない闘いを実施する意向を表明。現在のフランスのたばこの価格は、EUの中で英国、アイルランドに次いで高いそうです。フランスの喫煙者数は非習慣的喫煙も含めて1600万人と推計されており、これは15歳から85歳までの人口の約3分の1に相当するそうです。フランス政府は2016年、たばこのパッケージに生々しい画像を用いて健康被害を警告する統一デザインを導入しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3134574
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帯状疱疹で心臓発作・脳卒中リスク増

2017-07-15 08:30:22 | 研究
帯状疱疹を発症した人では、心臓発作や脳卒中のリスクが急増する恐れがあるとの研究結果がJournal of the American College of Cardiologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。水痘ウイルスの再活性化によって引き起こされる帯状疱疹は高齢者により多くみられる病気。研究論文によると、それぞれのリスクは、心臓発作で59%、脳卒中では35%高かったそうです。また、リスクが最も高い期間は発症後の1年以内で、それ以後は減少してく傾向があったそうです。脳卒中リスクが最も高かったのは、40歳未満の年齢層だったとも。今回の研究は、2003年~2013年に追跡調査を実施した患者51万9880人の医療記録データベースに基づくものだそうです。ちなみに、帯状疱疹が心血管障害のリスクを上昇させる理由についてはよくわかっていないということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3134387
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

左右の肺上部だけ使い左肺に

2017-07-14 08:30:02 | 研究
脳死患者から提供された左右の肺の上部を組み合わせ、左肺として移植する脳死肺移植に成功したと発表がありました(YOMIURI ONLINE)。この方法での移植は世界初ということです。発表によると、岡山県の50歳代の女性患者に移植。女性は2007年に肺気腫を発症。11年に右肺の移植手術を受け、体調が良くなったが、左肺の病状が悪化していたそうです。今回、脳死患者から提供された両肺は下部の状態が悪く、左肺の全てを使う方法では移植できなかった。そのため、左肺の上半分と右肺の上部3分の1をそれぞれ、女性の左肺の上部と下部に移植。手術は7月1日に実施。女性の体調は良好で、3か月後には退院できる見通しということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170702-OYT1T50071.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャガイモの遺伝子改変

2017-07-13 08:30:17 | 研究
遺伝子を自在に改変できる「ゲノム編集」技術を使い、でんぷんの成分「アミロース」を大幅に減らしたジャガイモを作った発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。ジャガイモは工業用接着剤の原料としても利用されているそうですが、アミロースの少ないジャガイモでは、粘りけの強い成分「アミロペクチン」が増えるため、原料としてより使いやすくなるというのです。研究では、ゲノム編集の効率を高める遺伝子をイネで発見。ゲノム編集の新たな手法「クリスパー・キャス9」と組み合わせ、植物細胞内の狙った遺伝子を従来に比べて約7倍、効率的に取り除くことができる技術を開発したというもの。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170703-OYT1T50069.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最先端の義肢「ルーク・アーム」販売へ

2017-07-12 08:30:04 | 研究
米国New Yorkの退役軍人病院で、先月末、近未来的な義肢の実演会が行われたそうです(AFPBB NEWS)。「ルーク・アーム(LUKE Arm)」と名付けられた第3世代の義肢は、SF映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズでルーク・スカイウォーカーが装着したロボットアームにちなんでいるそうです。何年もの試験を経て、2016年5月にWashington D.C.で披露されたルーク・アームは、卵のように壊れやすいものからブドウ一粒大の小さなものまでつかむことができ、ねじ回しを扱うこともできるそうです。ルーク・アームを製造している米国企業Mobius Bionicsは、注文数量にもよるが、年内にも数十セットは販売可能だと述べているそうです。義肢はそれぞれ受注生産されるが、価格については明らかにされていないとも。一方、米国防総省の研究技術機関である国防高等研究計画局(DARPA)と共にルーク・アームの開発に携わってきた米企業デッカ(Deka)の創立者によると、価格は10万ドル(約1100万円)前後になるだろうとの見方を示しているそうです。最初にルーク・アームを受け取ることになるのは、腕を切断した退役軍人たちだそうです。イラクやアフガニスタンでの紛争で手足を失った米兵は1600人以上いるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3134166
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする