2014年の海面上昇のペースは、1993年比で50%速くなっており、またグリーンランドの氷床融解が海面上昇に与える影響の割合も同期間に5%から25%に増加したとする研究論文がNature Climate Changeに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究結果は、世界的な海面上昇がほんの数年前の予想よりも速く進んでいるとする科学者らの懸念を裏付けるもので、壊滅的な結果がもたらされる恐れもあるとも。グリーンランドには、海面を約7メートル上昇させるだけの氷があるとされるそうです。国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)では、今世紀末までの海面上昇について(60~90センチと)極めて控えめな予測をしているそうですが、今回の研究結果では、海面上昇のペースは、1993年に年平均約2.2ミリだったのに対し、その20年後には同3.3ミリに上昇。その一方で、1990年代前半には海水の熱膨張が海面上昇の原因の半分を占めていたのに対し、20年後にはわずか30%となっていたことも明らかに。
http://www.afpbb.com/articles/-/3133550
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