健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

海面上昇

2017-07-11 08:30:42 | 研究
2014年の海面上昇のペースは、1993年比で50%速くなっており、またグリーンランドの氷床融解が海面上昇に与える影響の割合も同期間に5%から25%に増加したとする研究論文がNature Climate Changeに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究結果は、世界的な海面上昇がほんの数年前の予想よりも速く進んでいるとする科学者らの懸念を裏付けるもので、壊滅的な結果がもたらされる恐れもあるとも。グリーンランドには、海面を約7メートル上昇させるだけの氷があるとされるそうです。国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)では、今世紀末までの海面上昇について(60~90センチと)極めて控えめな予測をしているそうですが、今回の研究結果では、海面上昇のペースは、1993年に年平均約2.2ミリだったのに対し、その20年後には同3.3ミリに上昇。その一方で、1990年代前半には海水の熱膨張が海面上昇の原因の半分を占めていたのに対し、20年後にはわずか30%となっていたことも明らかに。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133550
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オゾン層に新たな脅威

2017-07-10 08:30:19 | 研究
地球を保護するオゾン層は、オゾン破壊性ガスの使用を禁止した「モントリオール議定書」が採択された1987年より緩やかな回復傾向にあったが、近年また新たな危機に直面している恐れがあると警告する研究論文がNature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。オゾン層保護のための国際協定であるモントリオール議定書の規制対象外の化学物質「ジクロロメタン」の成層圏中の濃度が急速に上昇していることから、オゾン層の回復に遅れが生じることが懸念されているのだというのです。現時点ではそれほど大きくないが、ジクロロメタンがオゾン層に及ぼす影響はこの数年で顕著に増大しており、ジクロロメタンの継続的な増加は、モントリオール議定書が達成した成果の一部を相殺し、地球のオゾン層回復を遅延させるものだと指摘している槽で巣。地上から10~50キロ上空の成層圏にあるオゾン層は、がんを引き起こしたり作物に被害を及ぼしたりする恐れのある有害な紫外線を吸収します。オゾン層に開いた穴(オゾンホール)の原因物質とされるクロロフルオロカーボン(CFC、フロン)類は、かつては冷蔵庫、エアロゾルスプレー缶、エアコンなどに用いられていましたが、モントリオール議定書の下で製造が段階的に中止に。1990年代より代替フロンとして使用されているハイドロフルオロカーボン(HFC)類は、現在回復中のオゾン層にとっては安全だそうですが、大気中の熱を捕捉する効率が非常に高いため、地球温暖化の一因となるそうです。HFC削減に関する議定書の改正も最近採択されているそうです。ジクロロメタンなどの「極短寿命物質(VSLS)」と呼ばれる人工化学物質がオゾン層に及ぼす潜在的影響については、過去の研究でも懸念が提起されていたそうです。VSLSガスは通常、6か月足らずで分解するそうです。今回の研究は、ジクロロメタンが及ぼす恐れのある悪影響を定量化。ジクロロメタンは、塗料剥がしの溶剤やディグリーザー(脱脂剤)などとして用いられる他、コーヒーからカフェインを抜くためにも使われているそうです。その結果、ジクロロメタンの大気中濃度が2004年以降でほぼ倍増していることが分かったというもの。ジクロロメタン濃度のさらなる上昇は、オゾンの減少が最も深刻な南極上空のオゾン層の回復を10年以上遅らせる恐れがあるそうです。また、大気中で検出されている他のVSLSについては、定量的な影響評価はまだ行われていないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133677
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中国で糖尿病がまん延

2017-07-09 08:30:54 | 研究
中国は世界最大規模の糖尿病のまん延に直面しているとの研究論文がJAMAに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。全人口の約11%が糖尿病患者で、36%近くが発症一歩手前の予備軍の段階にあるそうです。研究では、中国疾病予防抑制センター(Chinese Center for Disease Control and Prevention)の協力の下、17万287人を対象とする2013年の調査結果を分析。各調査参加者の空腹時血糖値を評価。空腹時血糖値が1 dL当たり126 mg/dL以上が糖尿病で、105~126 mg/dLの範囲は「糖尿病前症」。中国の糖尿病人口の36.5%が自身の診断結果を把握しており、32.2%が治療を受けていたそうです。治療を受けている人の49.2%については、血糖値が適切にコントロールされていたとも。中国成人の糖尿病有病率は10.9%で、米国疾病対策センター(CDC)が記録した2014年の統計データに示されている米国成人の9.3%に近い数字となっているそうです。中国の糖尿病予備軍率は35.7%で、これも2014年に記録された米国の37%に近かったとも。中国の成人人口を約10億9000万人とすると、糖尿病予備軍は約3億8810万人(うち男性が2億40万人、女性が1億8770万人)に上ると推定。糖尿病は世界中で増大しつつある公衆衛生上の問題の一つ。世界保健機関(WHO)が2016年に発表した報告書によると、世界の成人の糖尿病患者数は、1980年には1億800万人だったのに対し、2014年には約4億2200万人に達したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133698
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皮膚がんの転移を制御するタンパク

2017-07-08 08:30:47 | 研究
皮膚がんの転移を制御するタンパクを特定したとする研究論文がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)研究では、遺伝子操作により人の皮膚がんを発症させたマウスを用いて、がんが体内の他の場所に転移する際に、このタンパクが転移を助長または抑制する主要な役割を果たしていることを突き止めたというもの。このタンパクは「ミッドカイン(MIDKINE)」と呼ばれ、最も悪性度の高い皮膚がんであるメラノーマから分泌され、その後、マウス体内の別の場所に移動し、そこでがんが形成されたそうです。また、皮膚がん患者のリンパ節内部に高いミッドカイン値を確認できた場合、極めてよくない結果の前兆ともなったことも報告。これは、リンパ節に腫瘍細胞がない場合であっても同様だったそうです。メラノーマは、早期発見が重要。いったん転移が始まってしまうと、患者の予後は不良となる場合が多いそうです。メラノーマに関してはこれまで、原発腫瘍内とその周囲のリンパ管およびリンパ節へと少しずつ浸潤して、他の臓器に転移するプロセスが取られると考えられてきたそうです。しかし、隣接するリンパ節の切除を行っても、転移の阻止はできなかったそうです。つまり、転移の仕組みについての専門家らの理解に、何かが欠けていたということです。今回の研究で、その答えとなり得るものが示されたということに。マウスの腫瘍内でミッドカインが阻害されると、同様に転移も抑制されたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133844
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電磁波を99%遮る塗料

2017-07-07 08:30:46 | 研究
新素材として注目される「カーボンナノチューブ(CNT)」を用い、物に塗るだけで電磁波を99・9%以上遮蔽できる塗料が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。CNTは炭素原子が網目のように結びついて、直径数ナノ・メートル~数十ナノ・メートル(ナノは10億分の1)の筒状になったもので、細くても強度が高いなど優れた性質があり、産業に応用する研究が盛んに。CNTが金属などと同様、電気を通す性質に着目し、不要な電磁波の遮蔽材としての技術開発に取り組み、水の中に大量のCNTが分散した水性塗料の開発に成功。この塗料を樹脂製のシートに塗ったところ、100分の1ミリ・メートル程度の薄さのCNT膜ができ、この膜は電磁波を99・9%以上遮蔽でき、十分な実用性能があることが確認されたそうです。180度の高温に24時間さらしても、性能は維持できたそうです。また、水性なので様々な樹脂やゴムなどに塗ることができ、有機溶剤に金属を混ぜた従来品に比べ優位性が高いそうです。近年、至る所に電子機器が取り付けられていますが、外部から入ってくる電磁波で電子機器が誤作動するリスクが指摘されており、簡単に電磁波を遮蔽できる技術が望まれています。乗り物やロボットの部品に用いれば、誤作動防止などに有効のようです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170626-OYT1T50113.html?from=ycont_top_txt
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スーツケースぐらつきシンドローム!?

2017-07-06 08:30:04 | 研究
スーツケースを引きながら駅や空港で急いでいるとき、急にキャスターが左右にぐらついてスーツケースがひっくり返りそうになるというのを「スーツケースぐらつきシンドローム」と言うそうですが、なぜこうした現象が起こるかについての研究論文がProceedings of the Royal Society A: Mathematical and Physical Sciencesに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。2輪のキャスター付きのスーツケースが左右にぐらつきやすいのは、その構造に由来する物理的な不安定さによるものだそうです。ある物に備わった不安定さは、さまざまな動きが加わることでより不安定になるそうです。これは、模型を使ったシミュレーションや理論的な計算からも明らかだそうです。つまりキャスターの回転運動とスーツケース本体の平行移動という2つの動きの衝突にあるというのです。キャスターは逸脱した動きに対する耐性が低く、速足で歩いているときに急に方向転換したり、突起物に当たって地面から離れたりしただけでスーツケースはぐらつくそうです。論文には、対処法として2つの選択肢が示されているそうです。1つ目は、いったん立ち止まり、スーツケースを安定させてから再び歩き出す方法。2つ目の方法は、理論的には、キャスターの回転速度を上げればスーツケースは安定性を取り戻すそうです。ただし空港内で走れば、それ自体リスクを伴うとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3132982
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鮮明な木星の色

2017-07-05 08:30:47 | 宇宙
米国航空宇宙局(NASA)は先月23日に、木星の雲の帯の明暗を鮮明にした画像を公開したそうです(AFPBB NEWS)。この画像は、NASAの無人探査機「ジュノー(Juno)」に搭載されたカメラ「ジュノーカム(JunoCam)」のデータを使用して、一般の研究者によって作成されたものだそうです。3つの白い楕円形の渦は「String of Pearls(真珠の連なり)」として知られるそうです。それぞれの雲の帯は地球の直径よりも幅があり、時速数百キロで木星の表面を回っているそうです。明るく見えるところはガスが上がっていて、暗いところはガスが沈んでいる地域だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133334
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気温50度!

2017-07-04 08:30:43 | 日記
気温50度!

米国西部で、先月20日に記録的な猛暑に見舞われ、Arizona州の州都Phoenixの中心部では、気温が50度に達したところも見られたそうです(AFPBB NEWS)。また米国立気象局(NWS)は隣接するCalifornia州南部に高温注意報を発令し、注意を呼び掛けたとのことです。華氏122度ですね。

http://www.afpbb.com/articles/-/3132908
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クジラの体長が縮小

2017-07-03 08:30:03 | 研究
一部種類のクジラは、20世紀の商業捕鯨による個体数急減に至るまでの数十年間で、平均体長が数メートル縮小していたとする論文がNature Ecology and Evolutionに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この傾向が商業漁業の対象となっている他の海洋生物種にも当てはまるなら、体長の縮小が、保護措置の必要性を知らせる早期の警報として機能する可能性があるそうです。ひとたび個体群が崩壊すれば、その回復は困難を極めるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133150
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黄斑変性治療薬の可能性

2017-07-02 08:30:35 | 研究
失明を引き起こす眼病「黄斑変性」の進行を、試験的薬剤で有意に抑制できる可能性があることを示した研究論文がScience Translational Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。黄斑変性にはいまだ有効な治療法がなく、60歳以上での失明原因のトップとなっているそうです。網膜に損傷を引き起こす「地図状萎縮」として知られる症状を伴い、世界の患者数は500万人以上に。今回の18か月間に及ぶフェーズ2(第2相)臨床試験では、患者129人を対象に、ランパリズマブ(lampalizumab)抗体の安全性と有効性を検査。損傷の拡大が20%抑制され、光感知細胞の破壊を食い止めることができたそうです。「CFI+」として知られる特定の遺伝子マーカーを持つ患者グループでは、ランパリズマブによって症状の進行が44%抑制されたそうです。一方、遺伝子マーカー「CFI-」を持つ患者の一部では治療効果が認められなかったそうです。また、重篤な副作用は生じなかったとも。患者936人を対象とする2つの第3相臨床試験については、2019年に結果が得られる見通しとのこと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3133004
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