イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Casey Toohill

2020-05-15 08:59:00 | ドラフト
 7巡233位で指名したStanford大のDE/LB Casey Toohillの試合は2試合見ました。UCLA戦は3-2-5をベースでToohillがDEやOLBで固定しないでセットする形、Northwestern戦は2-2-5をベースに2人DEやLBで固定しない形でした。Toohillは2ポイント3ポイント両方でセットしていますし、マンカバーゾーンカバーで下がる事もあります。
 プレイの印象は、人には強くない(パワー不足)フリースペースでは良い動きを見せる。OTとの1対1でパスラッシュ能力は高く無いです。

 高校の最終年度は18サックを記録、2015年に進学後、レッドシャツで1年過ごし、1年生では11試合に出場し22タックル2.5サック、2年生は21タックル1サック、3年生では7試合出場5試合先発で29タックル、4年生は12試合先発60タックル8サックを記録しています。スターターになったのは最後の1年だけのようです。3年間アカデミックチームに4年生の去年はPac12のセカンドチームに選ばれました。

 身長6-4 3/8、体重250ポンド、腕の長さ33インチ
40ヤード4.62、ショートシャトル4.21、スリーコーン7.08、垂直飛び39インチ、幅跳び10フィート6インチ、ベンチプレス17回を記録しました。

 長所
OLを処理したあとで加速できる
パスカバーに下がれる運動性
バルクアップ可能な骨格

 短所
ランで狙われる時パワーで負ける
ブロックを外す技術不足
1対1を始めると視野が狭くなる

 Eagles公式HPではDE表記です。8サックを記録してパスラッシャー扱いなのですが、2試合見た感じは4-3のSLB辺りが適任に見えました。OTを手で処理するにはパワー不足、スピードや機敏さで抜くタイプなのでしょうけれど物凄いアスリートには見えません(スカウティングコンバインの記録は素晴らしいのですけどね)
 ワイドナインの経験と言う評価も有ります。セットの位置は普通の4-3DEよりも外の事も多く、3-4OLBの位置でスクリメージに上がる事もありますが、Eaglesの押し込みDEやるにはパワーが足りないです。4-2-5のLBをやる守備範囲の広さ(主に横移動)が出来るならばLBで育成する方が高機動パワー不足の特性を活かせると思いますが、サイズが大きすぎますかね。

 高回転モーターを持つ6-4 250ポンドDEを20ポンドバルクアップさせてみる。Trent Coleで成功して2005-10年くらいのEaglesで見られたフットワークを殺さずにパワーアップして育ったら儲け物のような指名と考えます。

Jack Driscoll

2020-05-13 10:18:00 | ドラフト
 4巡145位で指名したAuburn大のJack Driscollは全プレイの1/3くらいを4試合見ました。OLはランパススクリーンといくつかの動きのパターンがありますし、対面の選手次第で良くも悪くも見える所があるので全プレイは見ないです。
 RTで基本プレイ、ランブロックでは1対1で押し込んで走路と開くよりも、ルートを塞がれないように位置を維持する感じでした。特別パワフルには見えません。
 パスプロテクトは十分に対面をコントロールしています、Alabama戦では(多分対面もドラフトレベルだったのでしょう)スピードにやられる場面もありました。
 一番良く見えたのはゾーンブロックで外に動く時ですね。対面と抑えながら足を動かす能力は高く見えました。

 Massachusetts大に進学レッドシャツを経て2年間プレイ後にAuburn大に転校しています。3,4年時は全試合先発出場しました。
 身長6-4 5/8 体重306ポンド 腕の長さ33インチ
40ヤード5.02、ショートシャトルとスリーコーンは未計測、垂直飛び29インチ、幅跳び9フィート6インチ、ベンチプレス23回を記録しました。

 長所
ゾーンブロックをこなすフットワーク
パスプロ時の一歩目の蹴り出しが早い
小さく手を動かし続ける

 短所
腕が短くNFLレベルで戦えるか疑問
パワーは平均的
骨格的にパワーアップが難しそう

 NFLレベルだとRTよりもOGに転向した方が良さそう、と言う評価を目にします。しかし、パワー不足の評価でDTを相手に押せるか?と考えるとどうなんでしょうねえ・・・パスプロ+ゾーンブロックのOGならやれるとなれば、手薄なインサイドOLとしてバックアップ任務に就くでしょう。
 結果として6巡でAuburnの同僚LTの
Prince Tega Wanoghoを指名(こちらの方が一般的には評価が上です)したのですが、4巡時点ではその後OL指名するかは判らないわけで、最初からOGとして指名したかは判別出来ません(指名順位が逆ならOGを考えての指名、と考えられるのですけどね)
 Eaglesらしい、ゾーンで押されずにポジションを維持しつつ横に流れるOLの印象が強いです。システムに見合った選手でしょう。しかし、特別な物は感じません。パワーアップ出来れば動ける足を持つランブロッカーとして完成する事になりますが、2019年の4試合を見た感じだととりあえずはLGのバックアップですかねえ。


***追記***

 今年の1巡20位と3巡84位とのマッチアップを2試合見直しました。そりゃあ良く見えない訳です、マッチアップが格上ですから。それでも、圧倒的に負けた!と言うプレイはほとんど無いですし、勝てないけど負けないプレイは出来ています。

Prince Tega Wanogho

2020-05-13 10:07:00 | ドラフト
 6巡210位で指名されたAuburn大のOL Prince Tega Wanoghoの試合はAlabama,LSU,Geogiaの3試合を見て、マッチアップが気になったので今年1巡20位で指名されたK'lavon Chaisson(LSU)3巡84位のTerrell Lewis(Alabamna)の方から見たAuburn戦も見ました、結果的に4巡で指名したJack Driscollも見直すことになったので少し書き足します。
 Wanoghoは普通に負けずに対処を続けています。左手の使い方が下手なのか手の出しあいで負ける場面があるのと、左側から背後にスピードで抜かれる時に左手が使えていない時がありますね(Tra Thomasはスピードで負けても抜きに来る動きに合わせて横に突き飛ばすような左手の使い方が抜群に上手かったです)
 ランブロックの時に懐に入れすぎですかねえ、手の力が弱いのか?捕まえてるのか入り込まれてるのか分からないプレイが有ります。

 Nigeria生まれで、バスケットの選手としてアメリカに来ました。その後1年だけDLとしてアメリカンフットボールをしてAuburnに進学します。2015年の1年目はレッドシャツで過ごし、アカデミックチームに選ばれます。翌年からDTのバックアップとして10試合に出場、2年生の時にOLに転向、4試合に先発。3年生は全試合、4年生は1試合以外で先発LTとして定着しました。膝の怪我でシニアボウルとスカウティングコンバインを欠席、4月8日に予定していたプロデイはコロナの影響で中止になり、膝はまだ100%ではないと記者会見で答えています。バスケットボールからアメリカンフットボールに転向し、カレッジでの5年間で50ポンド増やしたそうです。

 身長6-5、体重308ポンド、腕の長さ33 1/2インチ

 長所
フットワーク、細かく速く動く
アウトサイドゾーンのキーブロッカー
相手に正対し続けるバランス

 短所
一歩目で良い場所を取られる
ランプレイの手の使い方
パスラッシュの対処を間違える時がある

 膝を怪我している事とキャリアが浅い事を考えても6巡までスリップした意味が分かりません、元々は3巡くらいの予想選手でしたし、SECトップレベルの3試合を見た感じ普通に通用しています。
 が、右手が上手い。と言う評価も有ったのですけれど、左手が弱いですね。とても弱い。バスケ出身のクイックネスで対処しているのですが、化け物的フィジカルのDEと当たった時に左手の弱さは致命傷になるかもしれません。これが技術や経験の問題で指導できるなら良いのですが、怪我や骨格など治らない要素だとLTとしては使いにくくなるでしょう。
 だとしても、6巡でこのレベルは掘り出し物です。Vaitaiくらいのバックアップにはすぐなると計算したくなります(Vaitaiも5年50ミリオン貰う一流選手なので、簡単ではないのですけどね)

Quez Watkins

2020-05-10 23:59:00 | ドラフト
 6巡200位で指名したSouthern Mississippi大のWR Quez Watkins、Tulane戦を1試合と試合のハイライトを2試合見ました。
 スピードを活かした縦だけでなく、アンダーニースを全速で横断してキャッチからのRACに味が有ります。NFLのLBのパスカバー能力を考えると、アンダーニースただ横切るだけでフリーにはならないのですがこのパターンでキャッチしたらRACがそこそこ出る期待を持てます。ディープボール取る時のジャンプのタイミングにセンスを感じます。

 高校時代もWRとKR,PRでプレイ、Southern Mississippi進学後レッドシャツで1年過ごし、1年生で13試合出場23レシーブ337ヤード2TD、2年生は13試合全て先発し72レシーブ889ヤード9TD、3年生の昨シーズンは11試合先発で1178ヤード6TDを記録してアーリーエントリー。2年連続でC-USAのファーストチームに選ばれています。
 身長6-0 1/8、体重185ポンド、腕の長さ33インチ
40ヤード4.35、ショートシャトル4.36、スリーコーン7.28、垂直飛び36インチ、幅跳び10フィート5インチ、ベンチプレスは未計測でした。

 長所
素晴らしいスピード
良いタイミングでジャンプする
ボールをもぎ取ろうとする意欲

 短所
プレイにムラがある
密集だと機敏さを失う
ボディーキャッチャー

 強豪校ではないレベルだと、相方のQBの能力やコーチのシステムに影響される所が大きくなるのですが、個人的にはJohn Hightowerより良く見えました。縦のスピードがあるのは2人ともなのですが、縦以外のルートではWatkinsが上でしょう。キャッチする時の体の入れ方などもWatkinsが良く見えます。本当の意味でのキャッチ力がどうか、同じ条件のパスなんてないので1試合見たくらいだと分からないのですが、ボールを取る!と言う気持ちを含めてWatkinsを支持します。
 プレスカバーから自由にルートを取る能力は高く無いように見えます。同時にちょっと触られるとバランスを崩す所も見えるので、そこが密集だと動きが落ちる評価なのでしょう。
 40ヤード4.35はDeSeanと同じ数字ですが、機敏さで劣ります。トップスピードに乗るための技術を身につければ、とんでもない掘り出し物になるかもしれません。

Shaun Bradley

2020-05-08 08:52:00 | ドラフト
 6巡196位で指名した地元Temple大のLB Shaun Bradley。Memphisとの試合を1試合、他はハイライトを少し見ました。ハイライトは全部ホームランを集めました、なのであまり参考にはしたくないのですが動画が少ないので今回いくつか見ています。
 システム的に4-2-5主体でアクションよりもリアクションを担当するILBと言うことでEaglesのシステムとほぼ同等の位置でプレイしています。ストレートスピードは素晴らしいのですが、OLのブロックを避けようとする結果担当ギャップをがら空きにする場面があり、パワー不足がプレイ選択の幅を狭くしている印象です。

 高校時代はRBとDBでプレイしていて、1467ヤード22TDを記録し州のファーストチームに選ばれています。奨学金の手続きの遅れが原因のようですがチームに合流出来ずレッドシャツ扱いで1年過ごし、2016年にデビューします。2年生からスターターに昇格、13試合出場12先発で85タックルを記録します。3年生は13試合78タックル2INT、4年生では87タックルを記録しています。

身長6-0 5/8、体重235ポンド、腕の長さ32インチ
40ヤード4.51、ショートシャトル4.24、スリーコーン7.07、垂直飛び32インチ、幅跳び10フィート1インチ、ベンチプレス14回

 長所
素晴らしいスピード
相手の狙いを読み取る
STで活躍できる

 短所
リードブロックを外せない
ILBとしては小柄
ブロックを避ける時にレーンから離れすぎる

 ストレートスピードが有るLBと言うことでSTとしては活躍できると考えます。
 最初にも書きましたが、EaglesのLBと同じ位置取りのプレイをしています。リードブロックを外す技術やパワーアップが必要で即戦力ではないように見えますが、ニッケルLBとしての経験はロスターに残る助けになるでしょう。