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WRよりはOLが先でしょう

2008-03-24 23:27:14 | イーグルス
 FBはDan Clecko加入の時に書きましたし、WRも結構書いたので後回しにします。

 今年のドラフトで必要なのか全く必要としないのか、首脳陣の考え方一つで1巡を使うかもしれないし全く取らないかもしれないのがOLです。去年のスターター5人が健在ですから即戦力の補強は必要ありません、問題なのはWinston Justice,Max Jean-Gillesが成長してこないバックアップの層の薄さとそれに伴うTRA,Jon Runyanの後継者と言う事になります。つまり、今シーズンで契約が切れる大ベテラン2人の今後をどう考えているのかでドラフトの方向性が大きく変わると言うことです。

 いくつかに分けて考えてみます、まずTRA,Runyanとの契約延長が有るかどうか、Justice,Gillesで穴埋めが出来ると考えているか、この2点から考えます。
 TRAは背中の怪我は慢性的に持っていますし最近は膝の怪我にも苦しんでいます、すでに前に出る足もパワーも有りませんからランプレイでは350ポンドの巨体をもてあまします。しかし、パスプロテクトではホールディング臭いけれどもなぜかフラッグが出ない見事なまでにすれすれのハンドテクニックでQBの背後を守り続けます。もうプロボウルに出る事は無いでしょうが、今でもパスプロテクトに限定すればリーグでも上位の実力者と評価して良いでしょう、そう言う意味では再契約をしても良いタレントと言えます。しかし、怪我とシーズン中に34歳になる年齢を考えても高額な長期契約はしたくない筈です、そしてTRAからすれば大金が貰える最後のチャンスと考えるでしょうから再契約は難しいと思います。
 Runyanは2年前の再契約時に金額で劣る契約でしたがチームに残ってくれました、今回も再契約してくれる可能性は有るでしょう。問題は現役2位の連続出場記録を誇る鉄人も怪我との戦いに勝てなくなりつつある事です、本来欠場するような状態でも記録の為に出てきてすぐに引っ込むような事が去年2度有りました、ラン・パス両面で穴の無いプレイ振りは堅実そのものですがプロボウル級のタレントではもう無いです。
 
 今居る若手が穴を埋めれるならそれに越した事はありません、LTでは酷い目にあったWinston Justiceですが、カレッジからのポジションRTではそれなりのプレイを見せました。フットワークの軽さが売りでパスプロテクトを期待されたのですが、NFLのトップレベル相手では通用しないようですし、比較的楽なRTに戻す事で生き返る可能性は有ると思います。
 でかい体は持っているものの足が付いてこない為にランプレイで押す事が出来ないGillesはダイエット出来るのかが全てでしょう。400ポンドでプレイしていたと言われるカレッジ時代から建前350ポンド前後に絞っている事になっていますが、もっと有りそうに見えます。本当に340ポンドくらいまで絞る事が出来ればNFLでも通用するだけの潜在能力は持っていると思うのですが、開花するかどうかは未知数です。
 この2人をコーチ陣がどう評価しているのかが全く読めません。建前では、3年目の今年が勝負だ期待している。こうなるのですが、もうダメだ次を探そうを思っているのか、まだ伸びしろが有ると思っているのかが判断できません。

 TRAは契約で何度もごねています、希少なLTですが再契約は出来ないでしょう。Runaynは再契約に応じる要素は有りますが、補充の簡単なRTと言う事と35歳になる年齢を考えれば単年契約で怪我をしたら終わりのような契約が精一杯だと思います。若手ではJustice、Gilles共にまだ見捨てては居ないでしょうが、後継者として2人だけに全てを託す事はしないでしょう。
 
 もう一つ気になっているのはLGのスターターTodd Herremansの評価が低い事です。CB Sheldon BrownにLGを補強するべきだと名指して欠点に指摘されていますし地元紙での評価も低いです。これはShawn Andrewsと比べてランパワーが足りないという事なのだと思います、元々がLTですからLGにコンバートされて2年パワーアップを図っているのですがランプレイでは豪快に押す場面は見る事が出来ません、この事が問題点と指摘されるのでしょう。ただ、前記の若手2人もランブロックの良い方ではありませんし、交代要員は居ません。
 ベテラン・若手の問題を考えると上位指名でOLを獲得する条件は揃っているように思えます。1巡を使うのであれば指名すべきはJusticeで失敗しているLT候補です、RTならばFAでも探せますし下位指名からでも育てる事は可能です。しかし、Herremansのパワー不足を改善する事を考え、同時にHerremansをLTに戻す事を考えるのならば、OT/OGのランブロッカーを指名する事を優先するかもしれません。つまり、1年目はLGに入れて様子を見つつOTで使えるようならばTRA,Runyanの後継者として起用する、こういう選手の獲得が有るかもしれないと言う事になります。
 今年のドラフト1巡候補のOTはTop3で消えるであろうJake Longは19位では話になりません、2番手と見られるRyan Cladyも19番目には残らないでしょう。3番手4番手を争うと見られるJeff Otah,Chris WilliamsにOG1番手と言われるBranden Albertの3人が19位で指名出来そうなOLだと思います。個人的にはOtahが残っていた場合には指名するのではないかと思います、OTで使えないとしてもパワータイプはOGで使う事が出来ますしShawn Andrewsで成功したこのやり方を踏襲すると言う事です。残る2人も指名の可能性は有りますが、私はHerremansのLT復帰でTRAの穴は埋まると考えていますし、1巡で取るならばランブロック特化型して欲しいものです。

 OLが良ければRBは大きい穴を悠々と走り、QBは背後を気にする事無くディフェンスを見る事が出来て、レシーバーは2度3度とカットを切ってフリーになる時間を与えられる。これがAndy Reidの信念だと思います。RB,WRの補強よりも先にOL補強をするのは、これまでのドラフト・FA補強を見れば明らかです。WR1巡指名の予想が多いのですが、私はWRよりもOLを優先すると考えています。