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Jeremy Maclin

2009-05-05 21:20:00 | イーグルス
 ドラフト後のミニキャンプが終わり、これから7月のトレーニングキャンプまでの2ヵ月半が本当のオフシーズンになります。まあ毎年書く事が無くなりますし、引き伸ばしつつ新加入選手の紹介でもしましょうか。

 ドラフト1巡19位での指名はWR/KRのJeremy Maclinです。

 Missouri州のKirkwoodで1988年5月11日に生まれているのでまだ20歳です(あと1週間ですが)高校時代はWRとSでプレイし2004,5年と連続して州のファーストチームに選ばれています。2004年は58キャッチで1184ヤード18TDを記録し、2005年は41キャッチで1042ヤード11TDとパス1回で25ヤード平均を稼ぎ出しました。
 Missouri大入学後7月に右膝の靭帯を伸ばして手術を受けリハビリに6ヶ月掛かってしまいます、その為に1年生は怪我が理由のレッドシャツ登録で終えました。
 2年目の2007年には80回のキャッチで1055ヤード9TDを記録し、リターナーとしてKRで43回1039ヤード1TD、PRで25回307ヤード2TDを記録しました。ランで獲得した375ヤードを足したトータルで2776ヤードを獲得し、これはフレッシュマン(1年生)のトータルヤード新記録でした。
 3年目の2008シーズンは102キャッチで1260ヤード13TD、KRで42回1010ヤード1TD、PRで23回270ヤード1TDを記録しました。ランで293ヤード獲得してトータルで2833ヤード、14試合出場で1試合の平均202.4ヤードと合計2833ヤードはNCAA新記録です。2007,8と連続してリターナーと万能部門のAPファーストチームに選ばれていますが、WRとしてはサードチームにも入っていません。2008年は最優秀WRに与えられるBiletnikoff AwardのファイナリストですからWRとしても評価されています。
 カレッジではWRとして全ての位置にセットしています。RBとして、またワイルドキャットとしてQBの位置に入る事もありました。エンドアラウンドやリバースを含め、ランでも7.3ヤード平均獲得しています。FL,SE,Slot全ての位置でセットしている事は3番手4番手としてデビューする事になる現実を考えた時に使いやすいはずです。スプレットオフェンスでしたから、Slotだから3番手のような扱いではなくバンプを受けにくいとかショートパスをアンダーニースで受ける時、またはWRスクリーン等でSlotに入ったのでしょう。ハイライトを見るとSlotからショートパスを受けてのRACでのロングゲインとワイドアウトからの縦一発が目立ちます。

 6-0 198ポンドと平均的なサイズを持ち、重馬場のスカウティングコンバインで40ヤード4,48を記録しました。これは左膝を若干痛めての数字で、プロデイでは4,43を記録しています。スリーコーンは7.12、ショートシャトルは4.25と平凡な数字が並び、幅跳び10フィート、垂直飛び35インチも特筆するほどの記録ではありません。知能テストは(お馬鹿の多い)WRとしてはトップクラスの25点でした。

 一歩目からの加速が素晴らしく、トップスピードまですぐに到達する事が出来、またトップスピードも抜群と評価されています。が、トップスピードはNFLレベルでは中の上程度ではないかと思われます、ハイライトでもサイドライン際で千切ったプレイは多くないようですし、どちらかと言うと速いより機敏な選手でしょう。コンバインの練習でも感じたのですが、カットを切った時に減速してしまう面が不安材料とされています。ステップは素晴らしいが、ターンは上手くないのかもしれません。
 パスキャッチは良い手を持っているようですが、複数のドラフトサイトでパスを取る際の姿勢を作るのが上手いと評価されました。良く考えれば身体能力が高く腰をひねった状態でも上体を真っ直ぐに保てるのかもしれませんし、悪く考えるとスピードで引き離して楽な姿勢で取っているから良く見えるのかもしれません、フルパッドで競り合いの状況にならないと実際に取れるのかは分かりません。
 この手のスピードタイプの割にがっしりとした筋肉を付けていてダウンフィールドブロックも積極的に行い、ミドルの密集でも怖がらずに飛び込んでいくそうです。

 今回のドラフトでベストのリターナー(2007年のオールアメリカンのリターン部門はDeSean JacksonとMaclinでほぼ全てを分け合いました)と言われた運動能力を持っていますし、その上でサイズも有るのですから素材としては素晴らしい選手です。DeSeanはNFLレベルで背の高さが無いのに競り合いで無類の強さを見せてくれましたが、Maclinがそれを持っているのかどうかがただ速いだけで終わるか1巡指名にふさわしいWRになるかの分かれ目になるでしょう。Todd Pinkstonのような縦だけの選手かと思っていましたが、パワーもそれなりに有りそうですしReggie Brownを機敏にしたような選手と推測します。

 1年目からスターターになる事は期待しないチーム(1年目から活躍したDeSean,Reggie共に怪我などスターターのアクシデントで起用されました)ですし、Curtisが開幕時に万全ならば3,4番手での起用になるでしょう。Curtisを追い落とせるだけの能力が有ればDeSean,Maclinでコンビを組みCurtisを本来のSlotに戻す事が出来ます、2年前に1100ヤードを記録したCurtisがSlotから出てくるのはディフェンスからすれば悪夢でしょう。
 今年は1st,2ndダウンでSlotからたまに出てきてディープに走るデコイ程度の使い方になると思います(3rdダウンはJason Avantが出てきます)ルートを完璧に覚えるまでは使わないのがAndy Reid流ですから、スプレットからWCOへの戦術転向を考えても時間が掛かるでしょう。機敏さではDeSean,サイズではReggieと似た選手がチームに居ますし、ルート取りはCurtisが良い手本になってくれるはずです。
 何所で調べたのかは分かりませんが18チームがWRのトップ評価をしていたそうです、怪我のMichael Crabtreeを嫌っただけでしょうがここまで評価の高いレシーバーをドラフトした事が無いチームです。2番手WRはたくさん居るがエースターゲットが居たのはT.Oが居た1年半だけですし、Maclinがエースに成れればあの頃のような爆発的なオフェンスになるでしょう。それなりに駒は揃った状況での指名ですし、2番手程度では失敗と言われるでしょう、逆に考えればエースに成れると計算しての指名ですから成長を期待して待ちましょう。

誰かが出てくるでしょう、集団とはそう言うものです

2009-05-05 07:57:00 | イーグルス
 ディフェンスのリーダーがBrian Dawkinsで有った事は間違い有りません。Dawkinsが去った後のリーダーが誰になるのかはまだ誰にも分かっていません。

 Andy ReidはQuintin Mikell,Stewart BradleyBrodrick Bunkleyの名前を口にしました、MikellはBradley,Trent Cole,Sheldon Brownの名前を出しています。2008シーズン無線機を付けてMLBとしてアジャストコールを出したBradleyがリーダーになるのが最も楽な道だとは思います。しかし、Bradleyはまだ3年目の若手ですし、ロッカールームリーダーとしての重責まで負わせるのは難しいでしょう。
 Cole,Bunkleyは中堅として不動のスターターとしての地位を築いていますし、Sheldon,Mikellは30歳とチーム最古参ですからリーダーになるべきでしょう。Dawkins程の指導力が無いとしても、自然と誰かを中心にしてまとまる事になるでしょう。
 
 オフェンスのリーダーは自称リーダーのDonovan McNabbは居ますが、実際に人望が有ったであろうJon Runyanがこのままチームに帰ってこない可能性が高くなりました。Brian Westbrookが中心になる場面がここ2年で増えてきたように思いますし、チーム全体よりも自己を中心とするように見えるMcNabbよりはWestbrookがリーダーとして中心に居るほうが良い影響を与えると思います。