負ける事に慣れていく

　レギュラーシーズン第5週@BUF戦、24-31で負けて1勝4敗となりました。

　数字だけを見ればMichael Vickの4INTが敗因となる訳ですが、完全に一人見えていなかったINTを除けばチップされたのがディフェンスの所に行ってしまったり、お手玉して取られてしまったりとVickの責任じゃないINTが3つ有る不運な試合ではありました。
　Jason AvantのファンブルにINTと9キャッチ139ヤードと活躍したのにそれを消してしまうミスもしています。トータルで489ヤード対331ヤードと圧倒しても5ターンオーバーでは勝てません。
　やるべき事をしているのにターンオーバーで潰してしまう、止まってないのに加点出来ない。歯車が狂っているチームによく有る症状ですし、ちょっとした事で変わる余地は有ると思います。オフェンスに関しては今年で1番機能した試合でした。
　前半終了時の時間の使い方と最後レッドゾーンでファーストダウンに届かないショートを投げてFGに終った点、そしてTO消費の問題と課題を克服していないのは気になります。これはAndy Reid政権では改善されないのかもしれません。

　ディフェンスの致命的な欠陥の1つ、ランディフェンスはRB3人で136ヤードと数字は良くないのですがどうにもならないと言う印象では無いです。ただ、DLとLBの連携の悪さが改善されていない事を示すギャップコントロールミスも多発しています。ぱっと見LBのミスに見えるのですが、誰がどこを埋めるのかの判断と約束事の欠如はコーチの能力不足の表れです。
　開幕時はLBを3人平行に並べて同じ間隔を維持する約束事（これに何の意味が有ったのか今でも分からないですけれど）で動いていました。LBはプレイが始まってからリアクションで動くシステムだったのですが、DLが勝てばよし、負けたらLBがどうにかしろと言うシステムで劣勢を跳ね除ける事が出来るタレントをLBに用意していないのですからランが止まる訳ないです。

　それ以上に致命的になっているRBやTEへのショートやスクリーンへのタックルミス、これはこの試合でも何度も出ました。5ヤードで止まっているはずが15ヤードになった場面の多さには技術不足も酷いのですが、仕留めるという気持ちの無いプレイが見られます。DLの尻拭いをしている形ですし、モチベーションが上がらないのも仕方がない気もします。
　
　パスラッシュを掛けてもショートで逃げられ、そのショートをミスタックルでミドルにしてしまう。パスラッシュを掛けてもTEに投げられると誰もTEをカバー出来ない。長所を発揮する為には短所を見せないようにしなければならないのに、長所をぶち壊すように短所が顔を出す構造欠陥はもうどうにもならないのですかねえ。


　4連敗ですが、普通に采配をふるって、ほんのちょっと運が良ければ4つ勝っててもおかしくない試合でした。ただ、そのちょっとの所で競り負けているのですから弱いチームになってしまったのでしょう。モチベーションと言う意味でのリーダーシップ、あまりに酷い采配、熟成が進まない戦術、まだ打つ手は有ると思いたいのですけれどね。バイウイークで建て直し、なんて考えているようだと1勝5敗でシーズン完全に終了となってしまうでしょう。