貧打戦に勝ちました

　レギュラーシーズン11週の@NYG戦、17－10で競り勝ち4勝6敗としました。
　Michael Vick.Jeremy Maclin.DRCを欠いての試合となりましたが、Vince Young.Riley Cooper.Stave Smith.Joselio Hansonと代役が仕事をして穴を埋めてくれました。

　オフェンスではYoungの冷静さが光りました。OLの奮闘でプレッシャーがほとんど掛からなかった事も大きかったのですが、プレイが崩れてもダウンフィールドを見続ける事が出来、スクランブルに出るタイミングと判断も悪くありません。スピードではVickに遠く及ばないのですが、ちょっと前のDonovan McNabb程度のプレイは出来る所を見せています。ショートパスでは手首の強さを感じるタッチの良さを見せてくれています、逆にディープになると投げ方の問題なのか失速するようなパスになるのは気がかりで、INTも呼吸が合わない部分が見られました。
　DeSean Jacksonのリターンにダイビングキャッチ、NYGのDCにボールを投げた（ぶつけたというより渡しただけですけど）反則を取られて取り消しになったディープとスピードが健在である事をアピールしてくれました。これだからこの馬鹿は嫌いになれないのですよね・・・

　NYGがYoungよりもLeSean McCoyを止める事を重視したのは明らかで、スクリメージ直前での方向転換時に止めるべく工夫をしてきました。最後の最後でBrian WestbrookとJon Runyanの1ヤード前ニーダウンを思わせるような劇走を見せてくれましたが、そこまではこうすれば止まると言う見本を見せられてしまいました。

　エンドゾーン内のINTを貰った時には、また逆転負けかと思ったのですが、追いつかれてからの決勝点は6度のサードダウンをクリアしてのドライブとなりました。言い換えるとサードダウンを何度も作ってしまったのですけれど、それをクリアしてのTDはこれまでチームになかった粘りを見せてくれています。VickとYoungの特性の違いかもしれません（個人的にはYoungの方が上だと考えています）

　Cooperはイージーなミスや経験不足を露呈していますが、決勝点のTDを取りましたし、SmithもTDキャッチを決めてくれました。Young.DeSeanを含めて怪我人の穴埋めが出来たのは層の厚さを感じます。
　また、本来DEのMathis Kiwanukaを翻弄したBrent CelekもMaclinの担っていた15ヤードの受け手として良い仕事をしてくれました。

　Vickのような凄さはないものの、WCOやるならYoungの方が適正が高いと感じました。まあ、1シーズン使えるかと言う点でYoungには精神的な問題が残りますけれど・・・・・


　ディフェンスは去年までのSean McDermottが指揮を執っているような印象に代わっています。と、言うのもワイドナインをサードダウンや反則などでパス限定の状況でしか使わず、DLをOLの突破よりもOLコントロールに重点を置く形にしています。
　結果として、QBへのプレッシャーは減り、サックを奪う場面もほとんど見られませんでした。しかし、CBのタレントでWRを封じ込める事に成功した為にプレッシャー不足は深刻なものにならず（DBには負担が掛かっていましたが）ランストップの向上の利点が出る試合になっています。
　常にQBに襲い掛かる代わりにRBがリードブロックをつけてLBを踏み潰すギャンブルシステムから、大金をつぎ込んだDLの能力を無駄にする代わりに時としてその能力の高さでビックプレイを生む保守的なシステムに変えたのが良いのか悪いのか、最後Jason Babinのサックからファンブルリカバーで勝負が決まりましたし、結果としてはランをしっかり止めてパスは大怪我をしないで済んだと言う事になりました。
　DRCの代役Hansonも久しぶりにCBブリッツを見せましたし、カバーでもDRCが苦手にしていた横に流れるWRをしっかり追いかけています。また、Brian RolleとAkeem Jordanも良い仕事をしていますし、少しずつですが2011年の形が見えてきた（もう手遅れですけれど）ような気がします。


　ディフェンスは良くなったかと思うとまた崩れてしまうので楽観は出来ませんし、オフェンスも次がVickかYoungかまだ分からないようです。誰が出たとしても、良い試合をして勝ってくれる事を期待します。
　NE戦は40ヤードラインの最前列、SEA戦はゴールポスト中央のレッドゾーン最前列での観戦になります。SEA戦のFG時には変なのが2人写ることになるでしょう・・・・・・