QBとLB

　2巡53位はまさかのQB指名でした、Oklahoma大のアスレチックQB Jalen Hurtsを指名しました。
　細かい所はドラフトが終わってから見るとして、なぜここでQBなのか？と言う話になります。
　去年のプレイオフ、Carson Wentzが怪我で離脱、Josh McCownも太ももの怪我を負いながらプレイを続ける事になりました（これは3番手QBのNate Sudfeldを出場登録しなかった結果です）Nick FolesをFAで出した後のバックアップQBをどうするのかで問題は出ていたのでQB指名は分からなくは有りませんが、4-5巡で十分だと考えていました。
　Wentzは怪我が多いQBですが、まだ30歳になっていません。後継者を用意するタイミングでもありません。バックアップQBであれば、FAで5ミリオンも用意すればファーストチームは無理でも穴埋めくらいは出来るベテランQBが手に入ります。なぜ、2巡指名を使わなければならないのかは論理的には説明が出来ません。
　が、どうなるかは分かりません。またWentzが壊れて、Hurtsが救世主になるかもしれませんから。能力としてはカレッジ通算38勝4敗、40ヤード4.59のスピードを持ちピュアパサーではなく走るのが前提のQBになります。


　3巡103位ではColorado大のLB Davion Taylorを指名しました。
　6-0で228ポンドとやや小柄ですが、40ヤード4.49のスピードを持ち、ボールキャリアーを追いかけて捕まえるオープンスペースに強いタックラーのようです。陸上をやっていてフットボール経験の浅い経歴で運動能力が高いのが特徴です。
　4-2-5ニッケルのLBとして広い範囲を走り回る事が求められるでしょう。スピード能力の高い選手を獲得したのはニーズに沿った指名と言えます。


　2巡でQBを指名した事の論理的な説明は無理です、この指名は3-4年後の結果で判断するしかないでしょう。逆に3巡指名はニーズ優先の指名になりました。LBのスターターをいきなり奪取するのは難しいかもしれませんが、戦力になってもらわないと困るポジションです。