イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

DEとLBのパズルは完成するのか

2010-05-03 09:40:00 | イーグルス
 ドラフト後のミニキャンプが行われています、契約している選手全員参加のキャンプなので怪我人以外はフィールドに出ています。膝とつま先を傷めてIR入りしたOmar Gaitherと膝の内視鏡手術をしたVictor Abiamiriに太り過ぎで胃を小さくする手術を受けたMax Jean-Gilles、膝の手術を受けたJamaal Jacksonが欠席のようです。LB大量確保にはGaitherの復帰が遅れている事も影響しているかもしれません、シーズン中盤の怪我ですし完治している頃だと思っていたのですがまだ練習出来ないのですから重症かもしれません。また、Abiamiriは開幕に間に合わないようですしIR入りかカットされる事になるでしょう、3年連続怪我で出遅れていますしもう戦力として計算していないと思われます。Jamaalも最終週の怪我でACLの手術をしていますし開幕には間に合わないと見られます、PUPに置いて後半から復帰と言う制度を使わないチームですし、代わりが見つかればカットする事になるかもしれません。ブーブー2号は引退しなさいね、恥ずかしい。

 
 普通はドラフト上位のルーキーが話題になるわけですが、案外ドラフト上位組の話題がないです。基本的に非公開な事もあるのですが、Kevin Kolbが話題を持っていったからでしょう。パスラッシュが来なければ素晴らしいQBであるKolbは上々のプレイ振りだったようですし、リーダーとしてチームメイトに声をかけてもいるそうです。典型的ブルペンエースのKolbですから練習で100点を取るのは義務です。
 Brandon GrahamはLEのセカンドチームに入っています。LEのファーストチームはDarryl Tappだと思われますが記述がありません。と、なるとREのセカンドチームは誰だったのでしょうね・・・GrahamがスターターでやれるのであればJaqua ParkerとGrahamにDaniel君でLEを任せ、Trent ColeとTappがREを固めるのがバランスが良いと思います。Grahamはセカンドチームと言うのであればREの2番手の方が良いでしょうね、TappはLEのスターターとして獲得したのでしょうから。

 LBではErnie SimsがWLBのファーストチームでMoise FokouがSLBのファーストチームに入ります。Stewart Bradleyが復活してMLBに入っているのは良いのですが、去年試して全くフィットしなかったAkeem JardanのMLB起用をまた試しているそうです。OLBが余り気味でSimsに追い出されてしまったAkeemを怪我から復帰中のBradleyとGaitherの次のMLBとして用意するのでしょう。7巡指名のJamar Chaneyと3年目のJoe MaysがMLBのバックアップとして出番を待っています。

 首の怪我でIR入りしたEllis HobbsはSheldon Brownの離脱でCBとしてもスターターとして復帰する事になるのですが、リターナーとしても起用する予定になっています。首の怪我で引退寸前だったHobbsに負担を掛けるのは避けた方が良いと思うのですけれど。ドラフトで加入したRB.WR.DBはパワー・サイズ重視のメンバーですし、リターナーに向いている選手が居ない気がします(ルーキーFAの事は全く調べていませんが)

 去年PITのPSに居たA.Q ShipleyがCとして拾い物になるのではないかと期待されています。OLの補強が無いオフシーズンほぼ唯一の新加入ですしCのJamaalの代わりにShipleyが入ってくれれば楽なので期待されているのでしょう。ドラフト1巡でC/G取るチームから出てきた選手なのですけれど・・・

4巡105位 Trevard Lindley

2010-05-02 02:16:00 | ドラフト
4巡105位 Trevard Lindley Kentucky CB 5-11 183ポンド
 スカウティングコンバイン成績 40ヤード4.53、ショートシャトル4.27、スリーコーン6.81、垂直飛び38インチ、幅跳び9-8、ベンチプレス9回、プロデイでは40ヤード4.51を記録したようですが、CBとしては4.5秒台は決して速くありません。垂直飛びとスリーコーンの数字が良いものの、幅跳びの数字は良くないですし瞬発力が有るのかは微妙な所です。カレッジの成績はレッドシャツを経験後
1年生 13試合出場 52タックル 2INT
2年生 13試合出場 66タックル 3INT
3年生 13試合出場 39タックル 4INT
4年生 9試合出場 32タックル 1INT
 4年生の時は足首の怪我で4試合欠場したようです。タックル数が下がり続けているのは投げられなくなった為にタックルが減ったと見て良いでしょう。CBとしては名誉な事だと思います。

 スカウティングコンバインのポジションドリルではスムーズにターンしていますし膝腰に問題は無さそうです。ややパックペダルから前に出る一歩目が遅いようにも見えましたが気にするほどでは無いでしょう。
 CBに有りがちな事なのですが、マンカバーが上手いゾーンが上手い、マンカバーが苦手、ゾーンカバーの反応が悪いと評価する人によって得な不得意の評価がばらばらです。一致する所はトップスピードがイマイチ、細すぎる為にバルクアップがタックルをする為にも怪我をしない為にも必要と言った所でしょうか。
 5-11と平均的なサイズの割に腕は長く、バンプからショートエリアでのカバーに持ち味があるようで、ディープまで引っ張られるとスピードで振り切られる事が増えるようです。バンプで押さえ込んでトップスピードが足りないCBに付き物なのが、ホールディングを厳しく取るNFLでバンプの威力が半減してスピード不足が表面化するのではないか、と言う疑問点です。強豪地区であるSECでエースレシーバーをバンプで押さえ込んできた実績は素晴らしいのですが、ドラフト時に評価が落ちたのは40ヤードの数字とバンプで捕まえてきた点なのでしょう。当たりかハズレかの分かれ道はバンプ無しでどれだけカバー出来るかになりそうです。
 チーム戦術としてディープまでマンカバーをさせるよりもパスラッシュでディープを封じてショートエリアでレシーバーとマッチアップする能力を重視する傾向に有ります。そう言う意味では戦術に合ったCBと言えるでしょう。高さ対策と言う点でも、5-11で腕が長く垂直飛びの高さも有ると言う事でカレッジレベルではハイボールの競り合いは得意としてきました。スピード不足を狙われ高めに浮かすディープを投げられた時に競って勝てるのかもスターターに成れるかと言う点で重要になりそうです。

3巡71位 Daniel Te'o-Nesheim

2010-05-01 09:16:00 | ドラフト
3巡71位 Daniel Te'o-Nesheim Washington DE 6-3 263ポンド
 北欧系の血が入っている為にめずらしい姓を持っていて、読み方はトゥーオーネスィーミとなるようです。スカウティングコンバインでは40ヤード4.76、ショートシャトル4.18、スリーコーン6.91、垂直飛び37インチ、幅跳び10-1、ベンチプレス29回を記録し、プロデイでは40ヤード4.67を記録しました。幅跳び、垂直飛びは2位、シャトル、スリーコーンではDE1位(DE/OLBをどこまでDEと見るかで少し変わります)と運動能力の高さをアピールしました。カレッジでの成績はレッドシャツを1年経験後
1年生 12試合出場 35タックル 6.5ロスタックル 2.5サック
2年生 13試合出場 57タックル 15ロスタックル 8.5サック
3年生 12試合出場 65タックル 11.5ロスタックル 8サック
4年生 12試合出場 37タックル 14ロスタックル 11サック
 Washington大の通算サック記録を塗り替え、3年生4年生と2年間Pac-10のセカンドチームに選ばれました。

 手の使い方が上手く、OLを押し込んでのサックや外を回る際にも上手くブロックを掻い潜る技術を持ち、下半身の強さでじりじりと押し込むランディフェンスも持ち味のようです。ただ、腰高で押され始めると食い止められない、膝が硬く機敏な方向転換は苦手とも見られています。
 ハイライトフィルムでは左右両方の4-3DEからサックを決める場面を連続で流している割に外からスピードで回り込んだもの、OLをパンチ一発なぎ倒して外から進んだもの、そしてOLと正面から組み合い押し込んでからのカバレッジサックと単純なスピードラッシャーではないのが見て取れました。つまり、今のチーム戦術であるまずはOLをコントロールしてそこからサックを狙うシステムからサックを奪ってきた選手と言う事です。もちろん、サックの多くはランを無視してQBだけ狙いに行った様なものが多いのでしょうが、OLを押し込みそれからスピンして交わしていくようなプレイも出来るのはチームが求める人材と判断しての高順位指名なのでしょう。
 コンバインでは今年1番のDEとしての数字を叩き出し、システムにマッチする強さとパスラッシュを併せ持った選手のようです。3巡で取る必要が有ったのかは疑問が残りますし、コンバインの数字ほどの運動能力をハイライトフィルムからは見て取れませんでした。物凄い掘り出し物になる可能性も有りますし、所詮Pac-10でもセカンドチーム程度と言われてしまうのか、腕の使い方と言う点で格段に長く上手いのが揃うNFLでこれまでと同じプレイが出来るのかで大きく変わりそうです。ドラフト時には疑問が残る指名でしたが、見直してみると面白い存在になってくれると期待するだけの素材に思えてきました。