INT数でSを選んではいけない

ファイナルカットの期限は現地5日（の多分午後4時）ですが、昨日に引き続き11人をカットしました。トレードでAntwan Barnesが加入し11人カットした事で現在アクティブロスターは55人、後2人カットする必要が有ります。

　カットされたのはChad Hall,Jordan Norwood,Cornelius Ingram,A.Q. Shipley,Dallas Reynolds,Fenuki Tupou,Eric Moncur,Jeff Owens,Tracy White,Victor"Macho" Harris,Quintin Dempsの11人です。

　この中ではIngramとDemps,Harrisの3人が意外な人選と言えるでしょう。相次ぐ怪我が無ければカットされる事は無いはずのIngramは膝の怪我を再発させで練習を休みがちでしたしIRでキープする事も可能だったはずです。その中でカットしたと言う事は膝が治っても使えないと判断したのかIR入りを拒否したのかどちらかでしょう。
　非常に勿体無いです、2年連続IR登録出来ないルールが有るならともかく（Correl Buckhalterがやってますが、ルーキーからの連続は仮病防止の為にルールが有るかもしれません）もう1年怪我から復帰するのを待っても良いと思います。ミニキャンプでは非常に良い動きが出来ていると好評だったですし。

　Harrisはルーキーだった去年Brian Dawkinsが抜けたFSのスターターとして抜擢され、開幕戦からスターターとして出場しました。しかし、ロングパスを貰う場面でなぜかボールの有る所に居ない嗅覚の無さ（私はコーチの指示の悪さだと思っています）からCBが振り切られて一発を貰う場面を何度も見る事になり、シーズン途中からバックアップに降格していました。今年はカレッジ時代のCBに戻されたりとFSではゾーン（と言うよりフリーカバー）下手CBではスピード不足と使いどころが無くなっていました。
　TEカバー用のSSとして試して欲しかったのですが、FSとCBでしか起用されていないのがちょっと残念です。CBでもFSでも中途半端ですし、カットは仕方が無いです。

　DempsもDawkinsの後継者として期待されましたが、去年のプレシーズンゲームでカバー下手が露呈し膝の怪我を負った事でポジションを失いました。今年はFSの2番手としてルーキーNate Allenのバックアップとして練習していました、S陣はAllenとKurt Coleman2人のルーキーが居ますしシステムを理解している中堅として、リターナーのバックアップとして53人枠に残ると予想していました。
　なんでカットされたのかが分かりません。SS.FS両方出来てリターナーも出来る万能性はバックアップとして有用だと思うのですけれど30歳になるQuintin Mikellとルーキー2人だけのS陣になってしまいました。

　
　残る2人ですが、OLからKing DunlapかStacy Andrewsがカットされるでしょう。7人居るLBからKeenan ClaytonがPSに回ると予想します。そして、3人しか居なくなったSに1人加入する事を考えるともう1人カットする必要が有ります、QB Mike KafkaかWR Kelly Washingtonになるでしょう。


　また明日トレードでSを獲得したと書く事になる気がします・・・

Clemonsがそんなに重要ならなんで出したんだろう

　昨日トレードで獲得したReggie Wellsは来年の6巡指名権とのトレードのようで、Joe Maysとのトレードで獲得したJ.J Arringtonをカットした事でDENから来年の6巡指名権が貰えるらしいので、指名権は減らさずに済みそうです。
　Wells加入でスターターから降格する事になりそうなStacy Andrewsがバックアップにｈなる為にここに来たのではない、とWells獲得を批判したようですがこれはStacyのプレイが周囲を納得させられなかったのですから仕方がありません。去年はACL手術からの回復途上として大目に見てもらった部分が有りますが、今年は言い訳できません。そして、最も大きな役割だったブーブーの飼育係も失敗しました。明日発表のファイナルカットリストに名前が有ってもおかしくない情勢です。
　
　今日はBALからDE/LB（正確にはST専用）Antwan Barnesを来年の7巡指名で獲得しました。Florida International大（聞いた事ない・・・）出身でドラフト時のデータでは40ヤード4,45を記録し2007年の4巡でBALに指名され、3年間で38試合に出場しています。が、37タックル5サックと24STタックルの成績を見てもバックアップでST生活が長いようです。6-1 251ポンドのサイズは3-4OLB向きで4-3ではDEでもOLB中途半端に見えます。Sheldon Brown,Cris Gocongのトレードで加入したAlex Hallをあっさりカットしてまた同じような選手を獲得する、つまりチームがこの手の選手を必要としているが育成に失敗していると言う事になります。ST専用の選手をトレードまでして獲得するとは思えません、DEかLBで使う場面を考えているはずです。
　私はこの選手を見た記憶が無いのですが、2008シーズン悪夢のBAL戦（Donovan McNabbが降板してKevin Kolbが登場した試合）でSav Rocca相手にラフィンザキッカーの反則を取られたらしいです、Pまで届くスピードが有る選手なのでしょう。
　トレードで放出したChris Clemonsのようなサードダウン専用パスラッシャー（地元誌ではジョーカーと表現しています）が欲しいと見るのが自然でしょう。Hallをカットした時にRicky Sappが使えそうだからHallをカットしたのではないか、そう言う意見も有りましたしMoise FokouにDEで練習させたりした事も有りました、そして、SappがIR入りした事で（又はSappとFokouでは能力不足と判断した事で）補強の必要を感じた事からトレードをしたのだと推測します。

Reggie Wells獲得

　2003年の6巡指名でARIに入団し、2年目からスターターとして88試合に出場しているOG Reggie Wellsをトレードで獲得しました。交換条件はまだ明らかになっていませんが、この時期のトレードですし6-7巡程度ではないかと思われます。
　Wellsは大ベテランAlan Fanecaの加入でOGのスターターが片方弾き出される状況での放出であり、怪我とか年齢（29歳）によるものではありません。ただし、ホールドアウトを続けコンディション不良と言われているDeuce Lutuiにあっさり負けた事を考えると下り坂の選手と考えなければならないでしょう。
　6-4 318ポンドとOGとしてはやや小柄で、これまではLGとしてプレイしてきました。凄いブロッカーと言う印象は無いのですが、技術で身体能力の無さをカバーしてきた選手と私は評価しています。今後RGで起用されるのでしょうが、ランブロックを第一に要求されるRGでどれだけやれるのかは不明です。また、ARI躍進の原動力になったゾーンブロックと違い、個人技を要求しますからARI時代と同じように活躍できるか判断が難しいです。

　このトレードの意味する所、それはStacy Andrewsが使い物にならないと言う事です。Jamaal JacksonとNick Coleはついにプレシーズンゲーム出る事無く終りました（2人とも開幕戦に出たいと言っていますが、出れないからWellsを取ったのでしょう）Mike McGlynnを含め3人のうち誰かが開幕戦のCを務めるでしょう。
　Stacyがそこそこ使えると言う評価ならば、OGではなく（最悪Max Jean-Gillesも居ます）Cを補強したでしょう。Jamaal,Cole,McGlynnのC陣、Todd Herremans,Stacy,GillesにColeのOG陣、デプスは決して薄くありません。
　それでも補強しなければならなかったのはスターターStacyの能力不足を懸念したのでしょう。調整遅れのHerremans,Cole,Jammalが回復傾向ですし、シーズン序盤を乗り切る為の緊急補強をする意図に着目すればStacyを使いたくないと言う結論に達します。
　Stacyに好意的な見方をすれば、CIN時代良かったRTに再コンバートで戻す事を考えたのかもしれません。Jason PetersにWinston Justiceに続く3番手不在は問題です。ルーキーFAのAustin HowardがLT2番手で、RT2番手King Dunlapはファイナルカットでチームを去る事が予想されています。ですから、StacyがOT3番手になる事はチームにとって決して悪い事ではありません。
　もちろん、高給取りのStacyをバックアップに置く余裕が無いと判断されれば、玉突きトレードの可能性も有るでしょうし、カットする事も考えられます。FA/ドラフトで全く補強しなかったのに今頃になって緊急補強をする、ラインマニアAndy Reidのポリシーに反するチーム作りになっている事が非常に不安です。フロントを引き抜かれる影響がこう言う所で出ているようにも見えます。


　75人から53人へのカットの期限は5日ですが、その前に10人をカットしました。Geoff Pope, Pannell Egboh, Boo Robinson, David Pender, Dobson Collins, Nate Lawrie, Jeraill McCuller, J.J. Arrington, Anthony Scirrotto,Martell Mallett.の10人です。Arringtonのカットは仕方が無いでしょう、リターンが出来るという点で残すかもしれないと思っていましたが、DENとのトレード条項にファイナルカットに残れなかったらドラフト権を貰えると言うのがあるようです・・・そしてVictor AbiamiriをPUPに登録しました、とりあえず6週間は試合に出れません。
　その他の9人に驚くようなメンバーは居ません。75人から11人減らしWellsが加入したので今65人、後12人カットする事になります。

見る所無しの試合でした

　プレシーズンゲーム第4戦のNYJ戦、前半終了までは真面目に、後半は適当に見ました・・・とりあえず、Micheal VickがQBらしいプレイをしていたのは良かったですし、ただのハンドオフフェイクから持って走るだけで相手が混乱するのはやはり特別な選手なのでしょう。
　Kurt Colemanが2ファンブルリターンTDを記録しました。が、Vickが普通にオフェンスをドライブさせたFGの3点とファンブルリターンの14点以外点が全く入らないのは大問題です。Mike Kafkaはプレッシャーがきつかった事も影響はあるでしょうけれど、NFLでやっていけるQBには見えません。PSで1年様子を見るのは良いかもしれませんが、Vickの契約が切れますし来年Kevin Kolbのバックアップを務めるQBを探したほうが良いと思います。

　誰が良かった誰が悪かったと言うのが特に無い（背番号と名前が一致しない選手が多かったのも原因ですが）試合でした。53人枠に滑り込む選手は出ないでしょうし、ファイナルカットはすでに決めていたであろうメンバーが残る事になりそうです。

　
　ESPNのシーズンプレビューが非常に良く出来ています。
http://espn.go.com/nfl/preview10/team/_/name/phi
　Jeremy MaclinがDeSean Jacksonよりも活躍すると言うのだけは無いでしょうけれど（Maclin得意のミドルパスの投げ手としてのKolbとのコンビを評価しているのでしょう）それ以外の短評はどれも納得出来るものばかりです。

ひたすらドローで1試合やってみるのはどうだろう

　明日朝8：30からのプレシーズンゲーム第4戦NYJ戦にファーストチームは出場せず、Micheal Vickがスターターとして出場する予定です。正直Vickにドライブして得点する事は期待していません、それでもKevin Kolbが怪我をした時にMike Kafkaが出てくるのも見たくはありません。そう言う意味では、Donovan McNabbがスターター、ワンポイントでVickを使い、McNabbが怪我をした時にKolbが出てくる去年のQB陣は非常にバランス良く構成されていました。
　ミニキャンプからしっかりと練習をしてきた今年のVickにワンポイントじゃない2番手が務まる事をコーチ陣は期待しているのでしょうけれど、プレシーズン3試合を見てVickに出来るのは決め打ちのタイミングパスと持って走る事だけなのは去年と変わりません。一発のロングパス・スクランブルやスニークからのロングゲインは有るでしょうけれど、確率の低い一発を何度も繋いでオフェンスをドライブさせる事は期待出来ません。
　それでも、Kafkaが即戦力でない事はミニキャンプで一目見た時点でコーチ陣は分かっていたでしょうし、補強しなかったと言う事はVickにワンポイント要員以上のプレイが出来ると考えているのでしょう。セカンドチーム同士ですし、スピードで振り切るだけじゃないQBらしいプレイを見せて欲しいものです。


　ディフェンス陣ではTrevart LindleyとDaniel君をじっくり見たいと思います。ホールディング癖は修正されたのか、縦へのスピードが無いのをどうカバーするのか、NFLでプレイする為の適応が出来るかどうか、そしてDaniel君にはDEでは5番手ですがDTからのパスラッシュではファーストチームの中でも起用される可能性が有ります。この試合でどう使われるのかは分かりませんが、DTに入った時にQBまで届くかどうかを見たいと思います。
　

　チャットはやりません、試合を見て感想を書くのは土曜日になるでしょう。