イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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Akersが蘇ったのは嬉しいんだけどさ・・・

2012-02-20 16:37:00 | イーグルス
 スカウティングコンバインも始まりますし、数字の羅列を終わらせてしまいましょう。最後はSTです。

 David AkersとSav Rocca両方をFAで放出し、ドラフト4巡でAlex Heneryを指名、ルーキーFAでChas Henryを獲得し若返りを断行しました。

Alex Henery
FG 27回中24回成功 成功率88.9%
PAT 46回中46回成功 成功率100%
 今年のルーキーで最高のFG成功率を残し、4巡指名のギャンブルも一様は成功した形ではあります。しかし、40ヤード以上はわずか6回しか蹴っていません、短い距離しか蹴らせてもらえない為の高成功率なのは明らかです。実際、試合前の練習では35ヤードを超えると半分も入らないですから、コーチとしても蹴らせたくないでしょう・・・
 キックオフは飛距離・滞空時間ともに平均レベル、ルールー変更が無ければ飛ばないと文句を言っていたかもしれませんが、現行ルールなら大きな問題はありません。

Chas Henry
パント66回 平均飛距離42.9ヤード 
リターンされた距離を引いたネット36.9ヤード
TB9回 IN20 19回 ブロック1回
 これは対戦相手の数字も同列に並べた方が分かりやすいでしょう。
平均飛距離43.2ヤード ネット39.3ヤード
TB6回 In20 29回
 つまり、蹴った距離に0.3ヤードしか違いは無いのに、リターンされた時に3ヤードになっている。DeSean Jacksonのリターンを加味してこの数字は滞空時間に問題が有ると言う事でしょう。
 また、TB率も高いですし20ヤード以内に落とす確率は低い、つまりはコントロールも悪いと言う事です。
 ルーキーですし、今後の技術・メンタル両面での成長を期待しますが、平均以下の数字に終わったのが現実です。

 リターン部門はKRがルーキーDion Lewis、PRはDeSeanとChad Hallの併用となりました。

Dion Lewis 
KR 31回 平均21.6ヤード 
DeSean Jackson
PR 17回 平均6.7ヤード
Chad Hall
PR 7回 平均10.9ヤード

 KRで相手に許した平均ヤードは23.1ヤードです、常に真っ直ぐ進んで何の芸も無く倒されるだけのDionの数字が良い訳無いのですが、これはSTコーチの指示でまっすぐ進んでいるのでしょうねえ、普通にカレッジとかでKRをやってきたスピード型なら大外に出たりする判断くらいは出来るでしょうから。

 PRは平均5.7ヤードしか許していません。DeSeanの一発(51ヤード)が平均ヤードを大きく引き上げています(これ以外のDeSeanのPRが無駄に横に走っているだけ)警察のお世話になってしまったかつてのPR Reno MaheですらリーグトップのPR成績を残したシーズンは12ヤード程度戻していたのですけれど・・・

 STのタックルですが、予想通りにSTキャプテンから並んでいます。
14 Akeem Jordan
12 Colt Anderson
11 Casey Matthews
10 Moise Fokou
9  Keenan Clayton
9  Kurt Coleman
5位まではこのようになりました。この中ではColtが常に先陣切って突入しているイメージしかないのですけれどね。

貼るのは良いけど、それで終わったら困る

2012-02-19 08:10:00 | イーグルス
 DeSean Jacksonにタグを貼る場合のお値段は9.4ミリオンになります。

 今年は2月20日から3月5日までがタグ貼りの期間なのですが、20日になったらすぐにタグを貼るのではないかと言う情報が出ています。どうせ貼るのであれば他所のWRに貼るのか貼らないのかの様子見をしないで貼ってあげた方がその後の長期契約交渉で有利。と言うのでしょうけれど、結局は金額なのですよね・・・

 小さいスピード特化型はヒットのダメージが蓄積されて劣化が早い。特にRBではその傾向が強い印象ですけれど、WRに関してはタックルされる対象がDBと言う事も有り、30過ぎてもスピードが落ちない(落ちてもルート取りなのでカバー出来る)選手が結構居ます。
 Steve SmithとかSantana Mossのような選手にDeSeanが成れるのか、今年CBとの1対1でスピード勝負の分が悪かったのをどう見るのか。そして、落球癖と脳震盪のリスク。チームとして必要なのは大型でレッドゾーンで頼れるWRではないか?と言う点も気になる所です。

 DeSeanが怪我で居ないときJeremy MaclinとJason Avantコンビが完封されて投げれない、そういう試合にはなっていません。TEやRBも十分に取れる選手ですし、縦への脅威が全く無くなる訳でもないです(Maclinへの15-20ヤード、Brent Celekへの15ヤード程度のパスはむしろ増える傾向です)縦に引っ張ることに特化した選手が居なくなるダメージは小さいのではないかと考える事も出来るでしょう。
 
 NYGのような浮き球とレシーバーのサイズを活かしたオフェンスはMichael Vickにはレシーバーを大型化しても出来ません。5-10のDeSeanから6-2程度に入れ替えてもパスの質を変えることは無いと思います。
 それでも、レッドゾーンのように密集してきた時にバンプを跳ね除けてルートを守ると言う点で大型WRの利が出るのではないかと思うのです。

 今年のDeSeanについては、ホールドアウトによるフィジカル面の調整遅れ、脳震盪への心理的影響、そして契約延長する前に怪我は出来ないと言う状況からなのか、元来の性格なのか、手抜きが目に付きました。特にデコイ担当の時に10ヤードで走るのをやめてプレイを見てるだけになるのを何度も見ました。反対側へのランで本当にやる事がない(逆サイドまでリードブロックで走るまじめな奴も居ますけどね)としても、LeSean McCoyのカウンターランでブロックが必要になるかもしれませんし。Vickがターゲットを探しているのに、足が止まる場面も見られました。
 Vickにファーストターゲットを見てカバーされていたら走れ。そこまで簡単な指示でプレイさせているようには見えません。McNabb症候群(走るだけと言われるのが嫌で無駄に投げたがる黒いのによくある不治の病)を発症させているような時には2度でも3度でもフリーになるアクションをしてあげる事が重要なのですけれど、今年のDeSeanにはそう言う動きが有りませんでした。

 長期契約をしてあげた時に、献身的な動きをしてくれるのか?そう言う奴は契約交渉の不調が有ってもちゃんとプレイするでしょう。長期契約で慢心するほどフットボールが嫌いにも見えないのですけれど、メンタルコントロールが元々難しいお馬鹿を上手く使えなかった今年を見ると、今後もずっと才能はあるんだけど・・・と言う事を愚痴り続ける事になるのかもしれません。
 
 性格に問題が無く、献身的でサイズが有るWRなんてものはFA市場には出てこないのですから、DeSeanキープで間違いないとは思います。しかし、出来る事ならばタグを貼りつつ長期契約への交渉を続け、FA市場解禁時にはサイズアップを狙ったWRの乗り換えを狙って欲しいと思います(交渉成立と同時にタグ剥がせばいいのです)
 特に何を書こうかテーマ(と言うか結論)無く思いつきで書いてきましたが、タグを貼る事には賛成します。タグを貼ってもう1年使うだけにならないようにフロントが動いてくれるのが前提ですけれど。

パスカバーが良ければそれで良いんじゃないかなあ

2012-02-17 19:37:00 | イーグルス
 うちのCB陣のタックルが酷い、と言う統計が出ていると言う情報を頂きましたので、それについて少し書きましょう。

http://www.profootballfocus.com/blog/2012/02/12/2011-tackling-the-cornerbacks/
 こちらの統計でCBのタックルとタックルミスの割合を出したところ、ワースト10に3人も名を連ねてしまっている、と言う事のようです。

 実際、抜かれたらTDを貰う場面でRBから逃げちゃうAsante Samuel(その時一緒に見ていたファン3人が避ける事を容認しているんだから、もうどうしようもない・・・下手にタックルして脳震盪起こすならTDくれてやれ、で意見が一致しました)がタックル率が悪いのは当然です。

 そして、6-1とサイズは有るのに細身でこれまたタックル嫌いなDRC、こいつもタックルよりも適当にヒットしてセカンドタックルを待つスタイルなのでミスタックルが多いです。
 意外なのはタックルへの意識は低いのですが、タックル自体は上手いと言われているNnamdi Asomughaの成績です。上記の2人と比べれば実際見ていて普通にタックル出来ている印象なのですけれど、ここまで酷い統計が出ているとは思いませんでした。

 ただ、CBの本分は平面でのタックルではなく、空中を飛んでくるパスへの対応です。Samuelは今年も狙われた時のパス成功率・平均喪失ヤードでベスト5に入る素晴らしいカバーをしているようですし、Asomughaもその点では全く問題ありません。DRCはニッケルへの適応に失敗したのか膝の怪我なのか(去年のARIでも動きは良く無かったです)パスカバーでも良い所無しだったのですけれど・・・
 パスカバーが悪くないのであれば、うちのCB陣が投資に見合わない酷い状況と言う訳ではないでしょう。ワイドナインの弊害でリードブロックを付けてRBが飛び込んでくる事が多く、体格に勝るLBでさえ大苦戦したのですから、CBのタックルミスが多い事にワイドナインが起因している可能性は大きいでしょう。
 
 10ミリオン級のSamuelとAsomughaを並べ、プロボウラーDRCをニッケルに置いた豪華布陣ですから、素晴らしい結果以外は失敗と言われるのも仕方が無いのでしょうけれど、ミスタックルに関してはワイドナインの影響とタックル下手のパスカバー専用を並べたのですから仕方が無いと思います。
 

 でも、Asomughaのミスタックル率の高さは何が原因なのでしょうねえ・・・

FAで補強したほうが良いと思います

2012-02-15 21:09:00 | イーグルス
 Quintin Mikellを引き止めずに流出させてドラフト2巡でJaiquawn Jarrettを加入させました(順番は逆ですけれど、3月の時点でMikell流出は確定的でした)

Kurt Coleman
68ソロ 28アシスト 96タックル 4INT 4PD
 去年のドラフト7巡からスターターを確保したColemanは2年目でさらに数字を伸ばしました。運動能力が高いわけではなくマンマークでは振り切られる事も多いのですけれど、他のSに比べれば普通にタックルが出来る、これだけでもスターターで使う意味は有るでしょう。

Nate Allen
52ソロ 24アシスト 76タックル 2INT 6PD
 昨シーズン終盤のACL手術でやや出遅れたものの、シーズン中盤からはスターターとしてプレイを続けました。運動能力がプレイに反映されない点の頭脳面での成長をいつまでも待てません。来年は2巡と言うだけで使われないでしょうしJarrettとのスターター争いに勝利しなければカットの可能性も有ると考えます。

Jaiquawn Jarrett
15ソロ 7アシスト 22タックル
 2巡指名でしたが、ミニキャンプ無しの影響も有ったのでしょう、プロへの適応が後れサイドラインで勉強の1年となりました。それでもAllenよりはSとしてのポジショニングやタックルの良さを感じました(ミスタックルも有りましたけどね)ドラフト・FAでSを補充するかどうかでJarrettの評価が分かると思います。

Jarrad Page
29ソロ 7アシスト 36タックル 3PD
 Allenの怪我復帰までの繋ぎとしてのFA加入でしたが、成長しない若手を押しのけてスターターとして開幕を迎えました。しかし、足の遅さや運動能力の無さからビックプレイを許すようになりシーズン中盤カットされました。

 もう一人、Colt Andersonと言うSも居るのですが、事実上ST専門なのでSとしては数えない事にします。

 シーズン終盤はNnamdi AsomughaをFSで使ったりもしていましたが、CBが余っていると言うよりもそれだけSが酷いと言う事です。スターター確定状態のColemanもよそのチームなら2-3番手でしょう。AllenとJarrettの2巡2人が成長しなければいつまでも要補強ポジションと言われ続ける事になります。Allenは膝の回復、Jarrettは2年目の成長(ミニキャンプ無しはルーキーには辛い年だったでしょう)と言う点で伸びる可能性は残しています。が、この可能性を非常に甘く見積もるAndy Reid以下のコーチ陣、FAでの補強をするのかどうか少なくとも他所のスターターを一人は入れておいた方が良いと思うのですけれどねえ(2年連続で2巡を使って、またドラフト上位は無いでしょう)FA市場は毎度の事ながら中堅スターターが山のように出てきています。Michael Griffinは欲しいですけど高そうです。若手ならThomas DeCoud、出戻りになりますがSean Jones辺りを狙ってくれると面白いと思うのですけれど。

タレントは豊富でも課題山積み

2012-02-14 08:53:00 | イーグルス
 Nnamdi AsomughaとDominique Rodgers-Cromartieを加え、Joselio Hansonとも再契約、ドラフト3巡でCurtis Marshも入りました。Dimitri PattersonとEllis Hobbsが流出しましたがCB陣は大きく改善されてシーズン開幕を迎えます。

Nnamdi Asomugha
35ソロ 13アシスト 48タックル 3INT 8PD
 リーグトップクラスの実力を持っているのは疑いないのですが、ディープまで引っ張られた時に怪しいプレイが何度か有りました。今は名前で相手の反則にしてもらっていますが、そのうち大怪我する事になるような気もします。
 ちょっとカットの後の再加速に衰えが見られますが、リーグトップのCBである事は間違いないです。

Asante Samuel
32ソロ 6アシスト 38タックル 3INT 14PD
 INT数が減ったのは勝負してもらえないから(他に大穴があってSamuelと勝負する必要が無かった)と言う面も有りますが、ショートゾーンで網を張るSamuelの為のプレイが減った事も影響しています。衰えた衰えたと毎年言っていますが、今年のデータでも狙われたプレイあたりのロスヤード数でリーグトップ5に入っています。8ミリオン程度のキャップヒットを支払ってでも残すべきタレントなのですけれど、どうなるのか判断は難しいです。

Dominique Rodgers-Cromartie
26ソロ 7アシスト 33タックル 1サック 9PD
 ニッケルで使うには勿体無い元プロボウラーのDRCなのですが、膝が完治していないのか元々縦で使うの選手なのか、90度ターンで何度も格下のWRに置いていかれました。膝の手術から3年になりますし、来年は完治するでしょうし動きがよくなる事を期待します。INT出来そうなボールをぽろぽろ落としての0INT、ARI時代のINT量産は一体なんだったのか・・・
 ルーキー時の契約最終年度と言う事で契約延長をするのであればSamuel放出になるでしょう。能力ではSamuelが圧倒的に上と言う2011シーズンでしたが、若さとサイズを考えるとどちらを残すか本当に難しいです。 契約問題に手を付けずにこのままもう1年は避けたいです。Samuelの年齢契約に脳震盪の問題+DRCのFA流出が重なるのは考えたくないです。

Joselio Hanson
29ソロ 6アシスト 35タックル 4PD
 一度はカットされましたが、奇跡の再契約(若手がだらしなかったからですけれど)として、不振の2010シーズンからの大復活を遂げました。出番の数では圧倒的に少なかったはずなのにDRCよりもタックル数多いです。決して狙われて数字が増えた訳ではないですし、ニッケルからのショートルートのマンカバーではDRCより良いプレイをしています。
 Hanson復活もSamuelかDRCか論争の一因でしょう。ニッケルならHansonで良いから放出できるのですから。

Brandon Hughes
5ソロ 1アシスト 6タックル 
 なぜ取ったのか、なぜ使ったのかがまったく分からない。一回だけ良いプレイをした記憶だけ残ってます。

Curtis Marsh
1PD
 3巡指名のルーキーですが、RB出身でコンバート途上と言う事で勉強の1年となりました。が、STでの大ミス2連続を見ると、馬鹿の可能性が高いです。運動能力も特別凄い訳ではない(3巡で本職のCB取ってもこの程度は速いでしょう)ですし、来年以降伸びるかどうか不安になってきました。

 
 SamuelとDRCの契約問題、Hansonも来年で契約切れ、若手のMarsh(と出戻りのTrevor Lindly)が伸びていない。タレントと言う点ではリーグベストの布陣ですが課題は山積みです。DRCと契約延長をしてSamuelをもう1年使う、これがベストですけれど、これをやるキャップの余裕があれば議論をする必要も無いわけで・・・どちらかをトレードしなければならないのであればDRC放出を支持したいと思います。次のシーズンが失敗に終わったらAndy Reid以下総辞職なのですから、その次(2013)を考えても仕方ないでしょう。