はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評998 ~ モンスターハンター

2021-03-27 | 映画評
今日は「モンスターハンター」を見てきました。

世界的にヒットしたカプコンのゲームを『バイオハザード』シリーズなどを手掛けたポール・W・S・アンダーソン監督が実写映画化。アンダーソン監督の妻ミラ・ジョヴォヴィッチを主演に迎え、モンスターが存在する異世界に迷い込んだ戦闘軍のサバイバルを描く。『マッハ!』シリーズなどのトニー・ジャー、ラッパーのティップ・“T.I.”・ハリス、『殺し屋』などのロン・パールマン、ドラマ「平成物語 なんでもないけれど、かけがえのない瞬間」などの山崎紘菜らが出演

主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
共演:トニー・ジャー、ティップ・“T.I.”・ハリス、ミーガン・グッド
その他:ディエゴ・ボネータ、ジョシュ・ヘルマン、ジン・アウヨン、山崎紘菜、ロン・パールマンなど


<ストーリー>
砂漠を偵察中のアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いるエリート部隊は、突如発生した巨大な砂嵐に巻き込まれてしまう。突風と激しい稲光の中で気を失ったアルテミスが意識を取り戻すと、そこは世界の裏側にある異世界だった。


ご存じの通り人気ゲームを元にしたアクション映画である。

私はこのゲームをやったことがないのだが、ゲームファンからすると、本作はすこぶる評判が悪い。

だいたいにおいて、ゲームやアニメを元にした実写映画の評判はあまり良くないが、その理由の大半は、監督にゲームやアニメに対するリスペクトがまったくないことだと言われる。

ゲームやアニメのコンセプトに興味があったのではなく、単に主人公をはじめたとした登場人物や出てくる悪役キャラ・とかモンスターに惹かれているだけ。

本作もそんな感じだった。

面白そうなモンスターがたくさんいたので、「よし、これにオレの妻(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
を出して活躍させよう」と思っただけ、みたいな感じ。

まず冒頭で、砂漠を船が航行している場面が出てくる。

ん?砂漠に船?

いったいどんな動力で、どうやって進んでいるのかはわからないが、まるで荒波を航行しているかのように進んでいる。

こういう場面を取る時に、監督は何とも思わなかったのだろうか。

違和感バリバリの場面だった。

その後場面は一転して、ミラ・ジョヴォヴィッチ率いる小隊が砂漠を走行していて、突如嵐に見舞われ、そして別世界(この世界が「新世界」ということらしいが)へ迷い込む。

ここから物語が始まる・・・のかと思っていたが、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアルテミス以外の全員がモンスターたちに殺されていく中、アルテミスがモンスターに囚われながらも逃げまわるシーンが延々と流される。

「いや、あの状態で生き残れる可能性って、まずゼロだろう」と思いながら見ていたが、その後謎の男・ハンターが現れ、彼女を側面援護する。

「おっ、やっと物語が進むぞ」と思っていたが、今度はアルテミスとハンターがなぜかバトルを始める。

途中、ハンターがアルテミスを捕えたりもするのだけど、何のために捕えているのかわからず、その後再びバトルが始まる。

これが実にムダなシーンで、しかも延々と流れるのだけど、なぜ戦っているのかまったく理解できない。

しかも、ハンターが何を言っているのかまったくわからないので、その後の展開が不安になってくる。

そして、突如二人が仲直り(?)をして、ようやくモンスター狩りが始まる・・・わけではない。

モンスターを狩るのではなく、ただ逃げ回っているだけ。

唯一、壊滅させられた軍用車両に残されている重火器を取りに行くため、モンスター(ディアブロス)を倒しにいくのだけど、それ以外は逃げてばかり。

と言うか、あれだけ重火器を撃ちまくっても、モンスターにはまったく歯が立たなかったのに、重火器を手にしても無ムダだろう。

実際、その後も重火器はほとんど役に立たず、いったいどうやって倒すのかと思っていたら、何のことはない、予想通りの肉弾戦でした。

その後、ようやく冒頭で登場していた連中が顔を出すのだけど、この連中とのやり取りも、また不可解だった。

彼らはアルテミスとは違う世界の人間なのだけど、なぜかアルテミスとは言葉が通じる。

以前に新世界からやってきた連中から教わった、というのだけど、だったらアルテミスに対して親近感をいだいてもいいはずなのに、なぜか敵視していた。

このあたりの描写が実にいい加減だ。

いろいろあって、ついに元の世界に無事戻れるのだが、実はモンスターまでついてきたため、アルテミスを助けに来た連中は壊滅されられる。

そして、ラスボス(?)との戦いが始まるのだけど・・・

火を吹きまくっているモンスター(リオレウス)に対して、火で対抗するって、どうなの?

普通、この手のゲームでは火属性のモンスターに、火は通用しないんじゃないの?

たぶん監督はそんなことは知らないし、どうでもいいと思っていたに違いない。

などなど、ゲームファンでなくてもツッコミどころが満載で、よくこんな映画を作ったなあ、と呆れてしまった。

とは言え、ただただ妻を見せるためだけの映画だと思えば、まあ普通の映画でした。

ということで、評価はギリギリ「C」にしておきます。


登場人物で言うと・・・

序盤から中盤までは、ミラ・ジョヴォヴィッチとトニー・ジャーのほぼ二人だけしか出てこない。

二人とも存在感があるのだけど、展開がムチャクチャなので、見ていてイライラするばかり。

それ以外で目立つのは、悪役としても有名なロン・パールマンくらいか。

日本代表の山崎紘菜は、残念ながらチョイ役だし、セリフもほとんどなかった。

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