昨年、あれだけ(?)騒いでいた反原発(脱原発)運動は、その後どうなってるんだろうか。
最近、テレビでも、あまり「反原発」デモの様子とか、あまり放映しなくなったような気がする。
私が見逃しているだけかも知れないけど・・・
理由の一つは、他に何の政策も理念もなく、ただ「卒原発」だけを掲げて衆院選に挑んだ「日本未来の党」が完敗した、ということで、国民が「脱原発」をそれほど歓迎していないことが判明したことがあるかも知れない。
嘉田滋賀県知事を御輿として担ごうとした小沢一郎が、それが失敗した途端に党を乗っ取って名前を変え、知らん顔を決め込んでいるのも、彼がもともと「反原発」だったわけではなく、ただただ自分たちのことしか考えていないことの証明でもあるわけだし。
もう一つは、ここ最近の寒波により、暖房に要する電力が尋常ではないので、そんなことを表立って主張すれば、「お前ら、バカなの?」と言われるのが目に見えているからだろうか。
いずれにしても、代替電力をどうやって確保するのかまったく考えていない「反(脱)原発」軍団の言うことに、説得力は皆無だ。
安倍政権になって、風向きが変わったこともあるので、そろそろ下火になってくるかと思えば、やはりアホ新聞は相変わらずだ。
変態新聞と呼ばれる毎日新聞の「余禄」から。
全文引用する。
『第二次世界大戦でソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)が独軍に包囲されていた1942年冬の話だ。空爆による山火事を逃れようとしたロシア馬約1000頭がまだ氷結していなかった同市近くのラドガ湖を渡り出した▲すると突然大音響とともに瞬く間に湖水が凍り、多数の馬が悲惨な最期をとげた。これは「過冷却」という現象だそうだ。この時は寒波による急な気温低下で湖水が氷点下になりながら凍らない不安定な状態だったらしい。そこに馬群が入った衝撃で一挙に凍結した▲寒冷地では他の土地の住人には思いもつかぬ現象も多かろう。先月ロシアを襲った記録的寒波ではシベリアで氷点下60度に達した地域もあり、全土で120人以上が亡くなった。人の生命も容赦なく奪う寒冷地の冬将軍だ▲こちらは5日に氷点下30.2度という低温が東部の陸別町で記録された北海道である。泊原発の運転停止にともない政府と北海道電力が要請した10年度比7%以上の節電時間帯がきのうから大幅に拡大された。従来の夕から夜の枠が朝から夜の13時間に広がったのだ▲たとえ計画停電でも電力供給が止まれば人命にかかわる寒冷地だ。道は「冬の安全プログラム」を掲げ、企業はもちろん家庭にも照明や家電製品の節電を呼びかけてきた。ただ年末の寒波では電力需要が急伸を見せ、今冬はこれからも平年より雪が多い見通しという▲同じ国土に暮らしながら、電力の融通ができないのがもどかしい。ここは寒い土地の暮らしに根ざした知恵と人情を、電力ともども住民同士でうまく分かち合い、冬将軍の包囲に無事うち勝ってほしい』
寒波に見舞われている北海道を取り上げており、『たとえ計画停電でも電力供給が止まれば人命にかかわる寒冷地だ』と当然のことを書いた上に、『ただ年末の寒波では電力需要が急伸を見せ、今冬はこれからも平年より雪が多い見通しという』という、当たり前の分析もしている。
となれば、流れとしては「原発の再稼動を検討すべきでは?」となりそうなものなのに、なぜかそうならない。
結論が『ここは寒い土地の暮らしに根ざした知恵と人情を、電力ともども住民同士でうまく分かち合い、冬将軍の包囲に無事うち勝ってほしい』とは、どれだけ頭の中が腐ってるんだか。
要は、電力を新たに確保することなど考えずに、ただただ「みんなで頑張れ!」と精神論を述べているだけ。
何だよ「知恵と人情」って。
「住民同士で分かち合え」って、具体的にはどうすればいいの?
「もうこれ以上、電力確保はムリ!」という状況であれば、お互いに譲り合うことも必要だろうけど、それ以前にやれることがある中で、あえてそれをやらない理由はいったい何なのか。
原発反対派の言っていることに納得ができないのは、そこを曖昧にするからだ。
東京でぬくぬくと生活している筆者に「人情」というものがあるのなら、北海道の人たちと変わってやればいいじゃないか。
高みに立って、上からモノを言う人間のいうことは信用できない。
最近、テレビでも、あまり「反原発」デモの様子とか、あまり放映しなくなったような気がする。
私が見逃しているだけかも知れないけど・・・
理由の一つは、他に何の政策も理念もなく、ただ「卒原発」だけを掲げて衆院選に挑んだ「日本未来の党」が完敗した、ということで、国民が「脱原発」をそれほど歓迎していないことが判明したことがあるかも知れない。
嘉田滋賀県知事を御輿として担ごうとした小沢一郎が、それが失敗した途端に党を乗っ取って名前を変え、知らん顔を決め込んでいるのも、彼がもともと「反原発」だったわけではなく、ただただ自分たちのことしか考えていないことの証明でもあるわけだし。
もう一つは、ここ最近の寒波により、暖房に要する電力が尋常ではないので、そんなことを表立って主張すれば、「お前ら、バカなの?」と言われるのが目に見えているからだろうか。
いずれにしても、代替電力をどうやって確保するのかまったく考えていない「反(脱)原発」軍団の言うことに、説得力は皆無だ。
安倍政権になって、風向きが変わったこともあるので、そろそろ下火になってくるかと思えば、やはりアホ新聞は相変わらずだ。
変態新聞と呼ばれる毎日新聞の「余禄」から。
全文引用する。
『第二次世界大戦でソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)が独軍に包囲されていた1942年冬の話だ。空爆による山火事を逃れようとしたロシア馬約1000頭がまだ氷結していなかった同市近くのラドガ湖を渡り出した▲すると突然大音響とともに瞬く間に湖水が凍り、多数の馬が悲惨な最期をとげた。これは「過冷却」という現象だそうだ。この時は寒波による急な気温低下で湖水が氷点下になりながら凍らない不安定な状態だったらしい。そこに馬群が入った衝撃で一挙に凍結した▲寒冷地では他の土地の住人には思いもつかぬ現象も多かろう。先月ロシアを襲った記録的寒波ではシベリアで氷点下60度に達した地域もあり、全土で120人以上が亡くなった。人の生命も容赦なく奪う寒冷地の冬将軍だ▲こちらは5日に氷点下30.2度という低温が東部の陸別町で記録された北海道である。泊原発の運転停止にともない政府と北海道電力が要請した10年度比7%以上の節電時間帯がきのうから大幅に拡大された。従来の夕から夜の枠が朝から夜の13時間に広がったのだ▲たとえ計画停電でも電力供給が止まれば人命にかかわる寒冷地だ。道は「冬の安全プログラム」を掲げ、企業はもちろん家庭にも照明や家電製品の節電を呼びかけてきた。ただ年末の寒波では電力需要が急伸を見せ、今冬はこれからも平年より雪が多い見通しという▲同じ国土に暮らしながら、電力の融通ができないのがもどかしい。ここは寒い土地の暮らしに根ざした知恵と人情を、電力ともども住民同士でうまく分かち合い、冬将軍の包囲に無事うち勝ってほしい』
寒波に見舞われている北海道を取り上げており、『たとえ計画停電でも電力供給が止まれば人命にかかわる寒冷地だ』と当然のことを書いた上に、『ただ年末の寒波では電力需要が急伸を見せ、今冬はこれからも平年より雪が多い見通しという』という、当たり前の分析もしている。
となれば、流れとしては「原発の再稼動を検討すべきでは?」となりそうなものなのに、なぜかそうならない。
結論が『ここは寒い土地の暮らしに根ざした知恵と人情を、電力ともども住民同士でうまく分かち合い、冬将軍の包囲に無事うち勝ってほしい』とは、どれだけ頭の中が腐ってるんだか。
要は、電力を新たに確保することなど考えずに、ただただ「みんなで頑張れ!」と精神論を述べているだけ。
何だよ「知恵と人情」って。
「住民同士で分かち合え」って、具体的にはどうすればいいの?
「もうこれ以上、電力確保はムリ!」という状況であれば、お互いに譲り合うことも必要だろうけど、それ以前にやれることがある中で、あえてそれをやらない理由はいったい何なのか。
原発反対派の言っていることに納得ができないのは、そこを曖昧にするからだ。
東京でぬくぬくと生活している筆者に「人情」というものがあるのなら、北海道の人たちと変わってやればいいじゃないか。
高みに立って、上からモノを言う人間のいうことは信用できない。
反原発を掲げた政党が伸びなかったのは、ワンフレーズ選挙が通用しなくなってきた兆しではないかと思っています。
「政権交代」のワンフレーズで勝った民主党政権の3年間を見て、未熟者に政治を託すと国を傾けることに気がついた有権者が、「反原発」を掲げるだけで現実的な代案を出せない「反原発」政党よりも、少なくとも実行力はありそうに見える自民党を選んだ、ということではないでしょうかね。
たくさんの項目の1つに「反原発」を入れるのならともかく、これ一本で突破しようとした時点で、民意が読めていない、としかいいようがないですね。
「サイレントマジョリティー」ではなく、いわゆる「ノイジーマイノリティー」に惑わされたんでしょうか。