老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

試歩楽し秋をむかへる木と草も

2016-08-29 10:52:28 | 俳句
二、三日前にいつものダム湖へドライブがてら散歩にでかける。
手術をやってからの初めての散歩。
そろそろと、歩くことから始めて、胸の具合を確かめることが目的である。

          

湖畔の広場で何組かの家族連れがバーベキューパーティーをやっていた。

夏休みももうすぐ終わる。
子供のはしゃいだ声がする。

            

暑さ続き、雨が暫く降っていない。ダム湖の水位が下がっている。
立枯れの木もある。
ダム湖の傍でこんな立ち枯れが、今日のニュースで屋島の木が枯れていると映像が流されていたのも無理のないことだと思えた。


         

この木は初めて目にした。
ダムの橋を渡ると、石のモニュメントや、四阿があり、その周辺に十数本植えられている。
桃色の実がついている。この木と二、三本を残して全て枯れかかっている。
木の名前を書いた プレート がないかとさがすが、無いようだ。
もこもこもこと膨らんで、大きいのは十センチもある。
枝から垂れ下がっている。
美しい色目の実だと思うのだけれど、はてなんの木だろう。

          

十センチ位の小枝を折って持ち帰ってきた。
パソコンか植物図鑑をしらべると、何だか判るかなと花瓶に挿したまま、そのままになっていた。
なんと、橙色の実が顔を出している。
もこもこもことしていた桃色の膨らみは莢だったのだ。
莢を破って中の実がとびだしたのだ。

     🍒    初めましてあなたは何て名の木の実

試歩といえば、怪我をした人が歩く練習とか、長患いの人がやっと起き上がれて杖を持って外に出て歩を伸ばす、こんな解釈をしていた。
しかし、私のように外見には健康そうな人間もこうやって試歩をやっている。
何事も経験と、あらためて視野の狭さに気がついた。
三十分ほど、初秋の湖畔の散歩を楽しんだ。
胸の痛みは感じなかった。
違和感もなかった。
良かった。


     🍒    色鳥やダム湖ぬけくる風さやか

     🍒    秋暑しちらばりありぬ実無栗
コメント
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