昨日図書館に行った。
以前は本が増え過ぎた、本棚の整理、部屋をコンパクトにするための本の始末をやったのだけど、捨てきれぬ本がまだ残っている。
もし又、引越しとなると困るので、なるだけ本は買わぬことにしている。
読みたい本や新刊書は図書館の利用をすることにしている。
市の図書館に行くが無い。貸出用紙を利用する。後日、県立図書館か、市の分館から取り寄せてくれる。急いだことでもないから、これで満足をする。
昨日は、暑いのに、避暑にも旅にも行ぬなら、臍を天にして、推理小説でも読んで時間潰しをしょうと、図書館へ本を物色に行く。
「七十句 丸谷才一」が目に留まった。
この句集はもう何度か借りて読んでいる。
今、一度と又借りてきた。
☆ 五十六年前もこんなか蝉しぐれ
この句の前書に (昭和五十六年八月二十七日)とある。
彼は大正十四年八月二十七日にお生まれになっている。
彼が五十六才の時の作句と読める。
生まれたての赤ちゃんに記憶は彼のような、素晴らしい人にしても無いのだろう。
神保町喫茶店所見
☆ ばさばさと股間につかふ扇かな 丸谷才一
所見であるから、どなたかを傍観しての句。
紳士の彼が喫茶店でやる筈がない。しかし(ああ涼しいだろうな)と感じたか、感じなかったか?
恵比寿ガーデンプレイス
☆ 秋立つや樹を植ゑて街あたらしき 丸谷才一
私は東京は全く知らない。
移りゆく街の様子を感慨深げに見てる姿が想像できる・
図書館では、貸出数に制約があるので結果、推理小説は一冊も借れなかった。
しかし、丸谷才一の句集で、数日間は楽しめる。
初鵙だ。
先ほどから窓辺にきて、秋だ秋だと鳴いている。