老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

袋  (NO1)

2016-08-11 12:55:20 | 俳句
土佐紬のリュックサック。

         

土佐紬を配色よくつないだつもりであった。
仕上がって見ると、少し派手な色目になったようである。
眼鏡ケースを傍らに置くと大きさがわかる。

           
           普通に皮の持ち手を付けている。
           そしてリュックとして使う時の紐とおしをつける。         
         
         底にかんぬきを留め金 を付ける。

         

一泊の旅だとこれに充分の荷は入る。
荷が重くなると、別に用意していた紐をつけると、リュックサックとして使える。

          

こんな袋物作りに毎日、毎日精を出していたのだ。
疲れると、犬と散歩。
14~5年これが続いた。

           

間でたまに旅行にでる。
旅先で柄の気にいった布を見つけると求める。
これは、京都の高山寺へいった時にみつけた、鳥獣戯画の模様の中判のハンカチ。
財布、切符、色々な書類や筆記用具が入る小物。
口紅コンパクト、薬が入る。中は仕切りを沢山作っていて、取り出しやすくなっている。
旅鞄に入れて整理をする必要不可欠の袋である。
これを使うたび旅先の想い出も、甦る一石二鳥の小物なのである。
         
来週になれば入院。
何度か入院のお供をしてきた袋。
説明に夫が呼ばれた。ああ又か嫌だ。

今、ブログを書きなぐって、気分転換をしているとさ。

     🍒    どこへ移った昨日までの蟬時雨      
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熱風

2016-08-11 01:23:11 | 俳句

     ☆    菩提樹や灼けて大地のかぐわしき   長谷川櫂

かぐわしき大地とは、海外吟であろうか。
菩提樹は中国原産の大木。
私の好きな樹で、花の咲くころは八栗寺の庭に植えられているのを見に行く。
灼けてかぐわしいとは、日本の寺院や寺からは想像ができぬ。
この句からは乾燥した空の下にすくっと根を張った菩提樹が見える。


美容院へ行く。
椅子に座って美容師との会話。
「暑いですね」
「涼しいところで仕事をしていて、外をあまり歩かないですけれど、暑そうですね」
(朝、仕事場に入って、夕方に仕事を終えるまで美容室の中にいると、さもありなん。テレビの天気予報なぞで、猛暑日が続いているのは、知っていて会話は続くようだ。)
「熱風が吹いているのよ」
「ねっぷう 。。。。て?」
「暑い風が吹いているのよ」
「。。。。。。。。。」
「風って?」
「エアコンの室外機から、出ている風を知っている?」
「はい、熱い風が出ていますね」
「あんな風が吹き荒れているのよ、外を歩いてごらんなさい」
「へー」

季語で 熱砂、熱風 がある。
言葉で「ねつぷう 」「ねつさ」と聞いても俳句でもやっていなくては、若い人には通じないと思った。

コンクリートの上を歩くとこの熱風にあおられて眩暈がしそうである。


      🍒    熱風やひからびてゐる吾の影


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