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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

山焼き   ❷

2018-01-30 10:44:27 | 俳句

   

 遠くから見えた若草山。
ここで夜は、山焼きが行われる。

     🍒    風花や幸せさうな親子連れ

     🍒    見て過る墨屋の奧の餅手毬

     🍒    二月堂よぎりてお山焼きを見に

 花火が終わると太鼓の合図で若草山に火が放たれた。
辺りは漆黒の闇。舞台装置は出来上がっている。

     🍒    山を焼く神事や蒼き月かかり

     

     🍒    山焼きを近くに草の爆ぜる音 

 ばりばりと枯れ草の燃える音が聞こえる。時に何か叫んでいる人の声も。

     

     🍒    石垣に凭れ山焼き見たりけり

     🍒    山焼きの見へる茶店の二階窓

 写真を撮っていると、ここからが綺麗に見えますよと声をかけてくれる。
地元の人かも知れぬ。

     🍒    早打の太鼓山焼き鎮もれる

     🍒    山焼きのさめゆく熱気むなしとも  

吟行は楽しい。推敲をしても何句残せるか、投句しても、一句も駄目は、日が経つうちに又、正鵠な言葉が見つかるかも。

     🍒    焼き終へし山振り返り山下る

 

 ああ、この句では一句もネットも、俳誌も採ってはくれぬ。

報告にしかすぎぬ。月並みなこてふる句にすぎぬ。

 

  

 

  

コメント
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