老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  鳴門へ

2018-01-09 16:39:01 | 俳句

      j7y

 鳴門へ食事に行く。
鳴門まで車で一時間二十分ほど、遠いか近いかはその日の気分である。
今日は日本列島は大荒れの天気だ。
あそこは、風速何十メートルを観測したとか、瀬戸大橋線は車の通行は止められているとか、カーラジオが云っている。

 海辺の活魚の美味しい大衆食堂へ。
きっと寒い、風が冷たいだろうと、夫に誘われた時点で、外出着にも着かえず、朝から履いていたモンペで行くことに。
もんぺの下は、羽毛のもんぺを履いていたから、真ん丸丸の武装をしたお婆ちゃんのかっこう。海辺の風にも耐えれるだろうさ。
いいじゃん、誰に見られても、でも上着だけは大島で作った割烹着に着かえた。

         着ぶくれて怖い事の減りてきし

     

 食堂の前の海にはカモメの群が。
時々テトラポットに大きな波の飛沫が舞い当たる。
私が写真を撮っていると、強風に押されて飛ばされそうになる。
しっかりと股を張って腰を落とし脚に力を入れなければ、転がされそうだ。

         視界から北風に一瞬消ゆる舟

         波よりも白い水鳥日矢射せり

     

 波が荒く、こんな中でもカモメの強いこと。
舞い上がっては、次は又岩礁に戻ってくる。魚を咥えているようでもない。

          波の花突堤にある魚魂の碑

          人の世の波は見へなし冬鴎

     

 

 帰りは車の中でしりとり俳句を

               どんど焼ぽんぽん竹の節鳴れり    (どんど焼)

           福寿草可も不可もなく日の恙     (福寿草)    

           白鳥てふ松の並木の淑気かな     (淑気)

           宵戎鈴ふるやうな巫女の声    (振る)

 

 

    

 

コメント
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