老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     久ぶりの散歩道

2018-01-07 21:30:47 | 俳句

     

      

 いつもの散歩道とは云え、ここを歩いたのは一か月も前か。さだかではない。
高速道路のフェンス越しの海。今日は暖かだったが、雲っていて海の色はどんよりとしている。

                🍒     海坂の鈍いうねりも初景色

     

 神社に冬桜が咲いていると、毎日ここへ体操に来る夫から知らされていた。

     🍒    知らされて訪ひ来れば冬桜かな

     🍒    表札の新しき家笹子鳴く

     

      🍒    あと一ト月この径椿のトンネルに

 少し車が通れる道を曲がれば美しい椿が咲く径がある。
未だ早かったらしく、一輪だけ咲いていた。莟はぎっしりと付いている。  

      

 馬酔木が早くも朱い莟をつけて遠目にも 馬酔木だと解る。

      🍒    行くところ馬酔木の莟ありにけり

      🍒    野水仙水音たかき暗渠かな

      

     🍒     寒菊や痛む脚なだめなだめては

     🍒     寒菊や今日は誰にも逢わず過ぐ

     

 野面に蜜柑の皮を捨てている。それをめがけて雀が集まってきた。

      🍒    どれが親子はどれ群て寒雀

      🍒    冬田反すあとさき歩む石叩き

歩き慣れた散歩道も一ケ月ご無沙汰をしていれば、吟行まがいとなる。楽しいことだ。

 

  

 

 

 

 

     

 

 

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