四時ころ 興福寺をよぎって猿沢の池へ行く。
若草山の山焼きは午后六時ころに始る。
家を出たのもそれが主であるから、朝それを見越しての遅くゆったりとした出発であった。
猿沢の池で、俳句を詠む時間を充分にとれなかった。足りなかった。
そして、その時刻が一番寒く風花がいつのまにか、本格的な雪に、、、、
池の傍が最も冬の奈良みたいでそれは満喫できた。
その後は雪も止み嘘のように暖かい山焼きになったのであった。
ここでは時間を繰り上げて、残念! そうそうに俳句を詠むこともなく引き上げた。
🍒 七不思議ありし池とや雪しまく
ちょっとオーバーかも
🍒 昼の灯をともす旅籠や冬の鹿
猿沢の池には薄氷が張っている場所が、、、池に飛び出た建物の下辺はお日さまがとどかないのであろう。
🍒 薄氷や目をおよがせlて人待ちゐ
🍒 手を打てど寒鯉姿見せざりし
鴨がいた。
そう多くはない。なぜか水面に七色の影が、、これが猿沢の池の七不思議とも?
🍒 しんかんと深く潜みて寒の鯉
🍒 薄氷に遠く離れて鴨遊ぶ
🍒 さざ波に今消へんとす薄氷
🍒 阿修羅像マフラー欲しき横顔か
説明、報告俳句から抜け出せない。ああ難しい。