老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

薄氷  猿沢の池

2018-01-28 12:59:57 | 俳句

   

 

 四時ころ 興福寺をよぎって猿沢の池へ行く。
若草山の山焼きは午后六時ころに始る。
家を出たのもそれが主であるから、朝それを見越しての遅くゆったりとした出発であった。

 猿沢の池で、俳句を詠む時間を充分にとれなかった。足りなかった。
そして、その時刻が一番寒く風花がいつのまにか、本格的な雪に、、、、

池の傍が最も冬の奈良みたいでそれは満喫できた。
その後は雪も止み嘘のように暖かい山焼きになったのであった。

 ここでは時間を繰り上げて、残念! そうそうに俳句を詠むこともなく引き上げた。

      🍒    七不思議ありし池とや雪しまく
                ちょっとオーバーかも

      🍒    昼の灯をともす旅籠や冬の鹿

          

 猿沢の池には薄氷が張っている場所が、、、池に飛び出た建物の下辺はお日さまがとどかないのであろう。

    🍒    薄氷や目をおよがせlて人待ちゐ

    🍒    手を打てど寒鯉姿見せざりし       

         

 鴨がいた。
そう多くはない。なぜか水面に七色の影が、、これが猿沢の池の七不思議とも?

       

      🍒    しんかんと深く潜みて寒の鯉

      🍒    薄氷に遠く離れて鴨遊ぶ

      🍒    さざ波に今消へんとす薄氷

      🍒    阿修羅像マフラー欲しき横顔か

 説明、報告俳句から抜け出せない。ああ難しい。   

 

 

コメント
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