🍒 岩走る垂水聞こへる遍路鈴
今日は寒の入り。
暖かい。
🍒 寒鴉湯気立ちのぼる磧かな
蒲団の中でラジオを聞きながら、目は覚めているが、なかなか起き上がれない。
子供の頃の田舎の風景が浮かんできた。
俳句の(は)も知らなかった昔の情景から句が浮かぶ。
そろそろ、一番に東北地方から遍路がやって来る頃か?
農作業の合間をぬって来ると聞いた。
四国三郎吉野川、そこに架る潜水橋。
靄、水蒸気、橋の下から湯気のように煙が立つ。周囲の気温より、川の水の温度が高い。湯気ともいえる。幻想的な風景がまな裏に。
寒鴉の群が磧に集まって、カアーカアー、ギャアーギャアーと鳴いている。
🍒 冬椿に目白来てゐる札所径
🍒 ヘェリー降り遍路の列のうねり行く
🍒 潜水服干しある島の遍路宿
犬を連れて、小豆島のリゾートホテルに行った。
小高いホテルから犬と朝の散歩に出た。
その時の想い出も、今朝は蒲団の中で甦った。
部屋に犬の寝床もしつらえられていた。何度か利用をした。あの時の犬は一番嬉しそうだった。
ベッドの下に来て私の顔を覗きこんでいる視線を思い出す。