老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     岩走る垂水

2018-01-20 10:35:44 | 俳句

     

       🍒    岩走る垂水聞こへる遍路鈴

今日は寒の入り。
暖かい。 

       🍒    寒鴉湯気立ちのぼる磧かな

 蒲団の中でラジオを聞きながら、目は覚めているが、なかなか起き上がれない。
子供の頃の田舎の風景が浮かんできた。
俳句の(は)も知らなかった昔の情景から句が浮かぶ。

 そろそろ、一番に東北地方から遍路がやって来る頃か?
農作業の合間をぬって来ると聞いた。

 四国三郎吉野川、そこに架る潜水橋。
靄、水蒸気、橋の下から湯気のように煙が立つ。周囲の気温より、川の水の温度が高い。湯気ともいえる。幻想的な風景がまな裏に。
寒鴉の群が磧に集まって、カアーカアー、ギャアーギャアーと鳴いている。

      🍒    冬椿に目白来てゐる札所径

      🍒    ヘェリー降り遍路の列のうねり行く

      🍒    潜水服干しある島の遍路宿

 犬を連れて、小豆島のリゾートホテルに行った。
小高いホテルから犬と朝の散歩に出た。
その時の想い出も、今朝は蒲団の中で甦った。

 部屋に犬の寝床もしつらえられていた。何度か利用をした。あの時の犬は一番嬉しそうだった。
ベッドの下に来て私の顔を覗きこんでいる視線を思い出す。

        

コメント
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