Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

衆院解散総選挙雑感

2012-12-09 22:14:42 | 国際・政治

コナサン、ミンバンワ!2012=平成24年12月は、早々に北方の大型寒波が到来、当地愛知も、本日遂に初雪となった。今夜遅くより本降りとなり、明朝は今冬初積雪となる可能性もある。朝の通勤通学時、交通への影響も十分考えられ、お互いにくれぐれも、安全第一にて冷静に行動したい所であります。

さて、衆院解散総選挙を来週に控え、新聞各紙にも、選挙広告が目立つ様になって来た。ここで気になるのが、一部の党の代表者のお名前が、平仮名表記になっている事。多分、多くの集票を狙っての一般受けを意図しているのだろうが、これ程一政党のトップの威信を貶める事はないと俺は見る。例え難解であっても、名前は本来の漢字表記を通すべきだ。以前より常習の、某左派野党は最早何を申しても無駄な風情の為「どうしても平仮名なら勝手にやってろよ!」てな趣だが、ここへ来て、俺が比較的好感している他の党の党首も、お名前が平仮名に変わっているのは遺憾だ。是非ともご一考をお願いしたいものである。

と、言う所で、本日の拙地元紙 C新聞に、同志社大々学院教授の経済学者 浜 矩子(はま のりこ)さんが、今回選挙の展望記事を寄せられているので、引用しながら見て参りたく思います。

『視座~百鬼夜行の総選挙』

「衆院選の投票日が、早くも一週間後に迫った。公示後、筆者の頭の中を盛んに行き来する言葉がある。それは『百鬼夜行だ』。

皆さんは、百鬼夜行をご存知だろう。異形の妖怪たちが、隊列を組んで夜の街を行く。彼らに見つかれば、食い殺される。彼らは、人間の血に飢えているのだ。

今回の選挙に向けて、実に多彩な妖怪たちが名乗りを上げた。再度の栄光をつかみ取ろうと、過激にのぼせ上がるカムバック妖怪。最後の花道で、何が何でも大見えを切ろうとする高齢妖怪。最初の花道で、何が何でも人気総取りを果たさんと欲するも、差し当たり、内輪もめに足を取られてうろたえる新参妖怪。

にわかづくりで、さわやかデビューを果たさんと欲するも、背後霊に泣く緑色妖怪。みんなとためと言いながら、そのみんなとは、結局、誰のことかよくわからない口先妖怪。ひとまず百鬼の大将となったのに、内臓疾患で機能まひ状態に陥った自失点妖怪。

挙げていけばきりがない。その他もろもろも含めて、この妖怪どもの隊列の中から、我々は次の政策責任者集団を選ばなければいけないのである。何とかわいそうな我ら。だが、嘆いている場合ではない。圧倒的な賢さをもって、悪い妖怪と良き妖怪、どうでもいい妖怪と実害ある妖怪を識別していかなければならない。誠に真剣勝負だ。妖怪どもは変幻自在。救世主のように装うこともできる。彼らの変化の術よりも、我らの鑑定眼の方が勝っていなければならない。

ここは、妖怪博士の水木しげる先生や、陰陽道に通じる夢枕 漠先生の助けを借りたい所だ。たせが、先生方の力に頼るだけではいけない。水木先生の妖怪たちは、里山に住む地域密着型の良心派が大勢を占めている。悪魔的なるものもいるが、基本は素直だ。夢枕先生の妖怪たちは、平安の昔の鬼の世界の住人だ。それなりの合理性に従って生きている。

それに引き換え、今回、我らが吟味の対象としなければいけない夜行の連中は、実に厄介な集団だ。一体、どこに彼らのよって立つところがあるのか。彼らの魂の叫びはどこにあるのか。彼らにとってかけがえのないものは何なのか。自らに課した節度はどこにあるのか。

むやみに、競争相手を罵倒する。その姿は醜い。狂信的に自らの主張を振りかざす。その姿は危い。勝ち誇ったように強権的物言いをする。その姿はおぞましい。慌ただしくぬれ手で粟を狙う。その姿は悲しい。

有象無象の中から、我々は何をつかみ取るのか。目まいがするほど恐ろしい選挙だ。何しろ百鬼夜行が相手なのであるから、我々は命懸けだ。食い殺されてはたまらない。

思えば、妖怪たちの中には、かつて人間だった者たちもいる。恨みやつらみ。執念や怨念。そのようなものが強すぎて、鬼と化す人々がいるらしい。百鬼夜行の隊列の中には、そのような哀れな者どもも加わっている。

彼らに、人だったころを思い出させる。それも、有権者たる我々の責務かも知れない。人に戻れば、それでいいと言うことでもないとは思う。だが、少なくとも鬼どもに主導権を握られるのは、やっぱりまずい。百鬼を生かすも殺すも、我らの英知次第だ。これほど怖く、これほど気合が入る選挙は、めったにない。」

このご見解を、皆様はどうお感じになりますか?未曾有の社会経済の不安に直面し、又、十数もの政党が林立する混迷の下、これまで以上に信念と覚悟を持って投票に臨まなければならない、我々有権者の自覚と心構えを促すメッセージである様に、俺には感じられる。小選挙区比例代表制と言う、制度の難解さが付き纏うのは事実だが、我々は浜さん他の有識者の方々が表される、色んなご見解に目を通し、耳を傾ける一方で、少しでも自らの信念を鍛え上げ、厳しい視点を持って次の政権を担う集団を選ばなければならないのではないかと言う事と、そして、今度こそ曖昧な棄権行為は許されないものであるとの自覚を持つべきと感じる次第であります。

P.S 画像は、今秋の、ある政党々首選の折のものである事を、お断り致しておきます。

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コメント (6)
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