Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

地方議会の危機意識は大丈夫か

2016-09-22 14:00:34 | 国際・政治

岐阜の悪友の紹介で、ずっと日本自動車連盟JAFに入会している。毎月下旬近くなると、同連盟の会報が送られて来て、最近の車や道路交通の情報が分り、これはこれで興味深い。事情あって、最後の愛車と別れて一年半になるが、又いずれ乗る可能性はあるし、旅先などではレンタカーの世話になる機会も大きくある。その為にも、安全運転の為の勘は維持したいと思っている所だ。

昨日届いた来月号の、安全運転トレーニングの項では、狭い道路の横断歩道をクリアする時の注意点が取り上げられていた。自車が優先側で「止まれ」標標識が出ているはずの側道の車が停まったので、用心して横断歩道をクリアしようとする場面。この時、進行方向左側に停まった側道車の陰から、スマート・ホンを見ながら自転車の人物が、フラフラと横断歩道を突っ切ろうとする「ありそうな危険な場面」が演じられる。横断歩道での事故は、基本は車側の過失責任100%だが、このコーナーでは、歩行者や自転車の所謂「歩きスマホ」につき、これまでにない厳しい文面で「決してしてはならない危険行為」であると糾していた。こうした姿勢こそが本当の教育啓蒙だろう。車に乗った我々が、特に横断歩道などの危険個所で、一時停止や徐行などの安全策を適切に打つのは当然だが、弱者ただからと言って、歩行者や自転車の乗員が「何をしても許される」ものでは決してない。あくまでも「ならぬものは、ならぬもの」として強く指導するのが教育啓蒙の本当の姿だ。道路交通の安全を主導するJAFには、交通警察並みの厳しい教育権限があって良い。

前置きが長くなったが、本題へ。東京中央卸売市場の、築地から豊洲への移転問題が大きくなり、陰で霞みがちの事共だが、主に富山県下の地方議会で、政務活動費の不正利用が問題化している由。金額は、一部を除き議員一人辺り数十万円規模だが、それにしても、分っているだけで富山市議会9名、同県議会2名の引責辞職を生じたと言う。これにより富山市議会は、既定により、来月下旬に補欠選挙の執行を余儀なくされるとか。更に、山形県議会でも、類似の不祥事があったらしい。

中央よりも、情状面が表になり易い地方議会では、ある程度この様な問題はつきものかも知れないが、それにしても、補選を行わなければならない程多くの議員が該当する様な事態は遺憾だ。富山県下の場合は、その大半が与党議員。我国が、内外で極めて難しい諸問題と向き合わなければならないこの時に、地方から支えるべき地方議会議員に、同じ危機感を共用しようとの意識や自覚があったのか、大いに疑問が残る。

殊政治資金については、与党も、今春の甘利経済再生相(当時)を筆頭に、複数の閣僚以下の方々に疑惑の目が向けられている折だけに、域内の内輪の意識を捨て「前例よりも法令に従う」意識が強く求められていたはずだ。富山県下の不祥事は、そうした事への意思統一が図られていない事を露呈していやしないか。完全無欠なそれは難しいかもだが、少なくとも大きな表沙汰にはしない位の心がけがないと、不祥事の再発防止は難しい。議員一人当たりの不正額は小さくとも、10人を超える多数となれば、総額はすぐ億単位になり、特に与党は、次回の国政選などで思わぬ不覚をとり、折角の優勢を失う事ともなりかねない。

「一事が万事」みたいな捉え方はしたくないが、富山県下の地方議会のこの件は、一度徹底調査をお願いすべきだろう。同県下の市県民税の不良使途の可能性も大きくある。特に与党は、不祥事の経緯を正確に把握して、住民各位に誠実な説明をすべき。さもなければ、これが「悪しき前例」となって、他の地域にも芳しくない影響を及ぼしかねず、今後の諸選挙へのダメージにも繋がりかねないだろう。一部、野党議員の不正もあるにはあるが、数の上では与党多数である以上、今後の政治運営の為にも、厳正な対応を求めたい。

今回画像は数年前、JR新潟駅頭にて捉えた、夜行特急「つるぎ」の復活運転の様子。以前は大阪~新潟間を結んでいたが、この時点で定期運転が行われなくなっていましたね。又、1972=昭和47年に特急に昇格する前は、大阪~富山間の夜行急行だった。今回の問題の舞台と縁浅からぬ列車でもありました。

 

コメント (4)
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