Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

JR名古屋駅の 土産物問題で学んだ事

2016-09-08 19:19:44 | 社会・経済

コナサン、ミンバンワ!今夕の当地愛知は、恐れながら台風一過の晴天に恵まれた。明日も続く様なので、秋の長雨の貴重な晴れ間を活かして、外の用事や夜具の日干しをこなそうと思っている所であります。

先般の、天皇陛下の生前ご譲位の報道に関し、公共放送N局に新聞協会賞が贈られる由だが、俺を含め、日本人の多くがこの事を快く思っていないのではないか。かつては「すっぱ抜き」と言われ、今は所謂「スクープ」と称される報道は、一般の社会経済や芸能に関する事共なら一定は良いが、皇室報道では、決してあってはならない事だろう。特に事が、皇位継承と言う皇統の尊厳に関わる事共なら尚更だ。

軽薄な我国の報道メディアは、この事をきっかけに調子をこき、更なる暴走を晒す恐れがあるだろう。かつて、核軍備に抗う国民市民の運動で「我々は監視する」と言うタイトルのそれがあったと記憶するが、今は報道メディアに対する国民市民の監視が必要な時代なのである。健全化の一法としては、常にインター・ネット報道との競争に晒し、もし、おかしな言動をする所あれば、国家権力の介入が不可である以上、直ちにネット住民パワーで叩きまくる事だろう。朝日新聞や岩波書店を初めとする大手メディアは「今までが怖い者知らず」の太平時代だったと言う事だ。前置きはこの辺で。

さて、同じ「ネットの声」が叶った事象について。卑近で恐縮なのだが、それは拙居所からも遠くない、JR名古屋駅で扱う、多くの土産物中の一品についての話である。ここの人気商品の一つが、浜松の銘菓「うなぎパイ」。決してしつこ過ぎない仄かで上品な甘味と、サックリした小気味良い口当たり、更に夏場でも日持ちする強さで、洋酒の伴侶にも茶菓にもなり得て、長らく当地でも大きな支持を受けて来た。

様相が変わったのは、今年に入ってから。去年まで、JR名古屋駅構内の売店なら、改札の有無に関係なく、どこでも買い求める事ができたが、春先辺りから「うなぎパイ」を引き上げる動きが出始め、現状では東海道・山陽新幹線の乗り場に至近の、駅西口地下街「エスカ」の一店舗だけで扱っている様だ。こうなった理由について、業務を統括するJR東海社は、実態上地元名古屋の土産物が「うなぎパイ」にシェアを食われているのを暗に認める形で「地元産品の販売強化を優先したかった」意図を明らかにした。

これに異議を唱えたのが、ネットの鉄道ユーザー達の声。「取扱い縮小は承服できず」と、多くが声を上げたのである。確かにねぇ、中京圏の表玄関、JR名古屋駅の一つの顔でもある土産物は、そりゃ地元名古屋の産品で固めたい。その気持ちは分る。しかしだよ。それで「うなぎパイ」の取り扱いを縮小したら、顧客方の多くの異議もさる事ながら、他の産品で大ヒットが出たかと言えば、そうでもない。て事は、「うなぎパイ」以外の土産物の多くのメーカーが、同じ銘菓「ゆかり」など一部を除いて「うなぎパイ」に勝てる、魅力ある商品を創る努力が欠けているって事ではないのかな?

前述の坂角総本舗「ゆかり」や青柳総本家の「ういろう」シリーズ、大須の「きしめん」など、当地名古屋の名品もそれは多いが、想えば当地の名品と思われがちの「赤福もち」だって、本家本元は三重・伊勢ではないか。「うなぎパイ」にしても、その捉え方と同じ姿勢で受け止めなければ嘘だろう。既に顧客方には、その姿勢ができている。迎えるJR東海社に、その姿勢が見られないのは遺憾の一言だ。同社は現在、東京・品川と当地の更なる速達化の為、リニア中央新幹線開業に向け邁進中であるのは有名な所。もう「社会の公器」どころか「世界の、地球の公器」になろうとしている大企業を擁する事は、我々名古屋人の誇りでもある。たかが土産物一品の事で、度量の狭さを露呈する様ではいけない。

「うなぎパイ」は、先日のJ海社長の記者会見にもあった様に、近く多くのJR名古屋駅構内売店での取り扱いが再開される見通しとなったが、この結果を勝ち得たのも、多くの鉄道ユーザーの方々が、ネットで声を上げたからだろう。以前の様に無関心のままでは、一度縮小した商品扱いは容易に復旧せず、下手をすれば全面取りやめなんて事にもなりかねない。聞いた所では「うなぎパイ」のJR名古屋駅構内の売り上げは、製造元の業績の大半を握っていると言う。つまり、社運がかかっていたと言う事だ。優れた名品がもしも失われる事になれば、それは地域全体の打撃にもなり得る。それだけに、多くが声を合せて働きかければ、希望が叶う事実を「うなぎパイ」の事例は、分り易く教えてくれた様に思う。

今回画像は数年前、そのJR名古屋駅の南方に位置する商業施設の屋上から捉えた、東海道・山陽新幹線のすれ違いの模様。上下列車が一瞬並び、この頃の最速列車「のぞみ」の主戦だった700系編成と、その兄弟車「ドクター・イエロー」の思わぬ共演となりました。観測用カメラなどを除き、カラーが違うだけで、後はほぼ同じ正面のデザインが、その証しであります。

 

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