Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

・・・そして、当地では

2016-09-27 09:03:29 | 社会・経済

2016=平成28年9月も、後数日となった。相変わらず、曇りや雨がちの蒸し暑い日々が多く、「本当に秋なのか?」と問いたくなる様な気候ではある。気象情報によると、こんな天気は後数日は続く様で、この時期憧れの、すっきりした秋晴れの時季は、もう少し先になりそうな気配である。想えば、昨日は1954=昭和29年に、台風襲来のあおりで、当時の国鉄青函連絡船 洞爺丸の遭難、又、1959=同34年には、当地東海を襲った伊勢湾台風の直撃により、犠牲多数を生じた「台風厄日」でもあった。弔意を新たにすると共に、普段から防災と向き合う意識の大切さを、改めて感じる所であります。

さて、首都圏にては、東京中央卸売市場の、築地から豊洲への移転を巡る不祥事で揺れる所に、神奈川県下のある病院にての、入院患者複数不審死の報が入って来た。多くは、起居もままならぬ、高齢の重症患者で、点滴液に不審物質が混ぜられた事によるものの様だ。事件か、単なる事故かは、目下捜査中の為、多言は控えるが、関係各所が対処を誤ると、我国の医療そのものの信頼を失墜させかねないだけに、必ず、背後を含めた全容の解明を強くお願いしたい所。又、悪い報ばかりではなく、当地で開発、製作に当たっている新型国産旅客飛行機MRJが、今夏の不調を乗り越え、遂に米大陸にての本格試験に臨むべく飛び立った由。こちらは、どうかつつがない順調な試験クリアを期待したい所である。

臨時国会も始まったが、今回は、中々機会のない、当地名古屋の文化投資的な所に触れておきたく思う。先日の事だが、当地の名古屋市立科学館前庭に保存展示中の蒸気機関車 No,2412が、実働可能な動態復元の可否を探るべく、大阪のボイラー会社へ向け発送された。これは、進行中の名古屋城天守閣他の木造復元、つい最近開催の決まった、2026=平成38年予定のアジア大会と並ぶ、河村現市長の肝入り企画で、復元再起が可能なら、将来的には当地のJR名古屋駅と名古屋港近くの金城埠頭を結ぶ、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線での不定期運転が構想されているとか。一般視点からすれば、随分大風呂敷の様な話であり、俺個人も、鉄道愛好者的な視点からしても、どうも心から支持できずにいる所ではある。

まず費用。ボイラー周りの調査と、名阪間の輸送費用だけで、ほぼ1億円を要する由。もし、復元可能との判断が示され、本格整備と言う事になれば、それは数億円規模の出費と言う事になろう。しかもそれは、名古屋市民の住民税から拠出されるのである。今回の、アジア大会誘致をさておくとしても、名古屋城天守閣他の木造復元でもそうだが、どちらも、緊急を要する事業とは思えない。例えば、子育て支援の柱とも言える、保育所の不足問題が解消された訳ではないし、交通問題にしても、現状の行き過ぎた自動車依存をどう是正するか、一度は失われた、名古屋都心部の路面電車運行を本気で進めるつもりがあるのかないのか、などなど、他に投資すべき対象は多くある様な気がしてならない。

俺個人がそうなので良く分るが、蒸気機関車は「生きた機械」であるのは事実だ。今月も、一度は撮影に訪れた、新潟在住の知人は「鳥や動物達にとり、蒸機は、獣として認識してしまう、この世でただ一つの機械」であると語っている。これから続々と渡来する白鳥達も、蒸機の列車が近づくと、餌場から逃げてしまう事が間々あるらしい。獣達が「生命体」と認めた素晴らしい機械であるのは分るが、何分にも立地が悪い。最早宅地化の終わった名古屋市中心部での運転が適当か?本当は有害な、石炭排ガスの影響は詳細に調べられ、把握されているか?相当に運手頻度の高いあおなみ線での、前世紀的に速度の遅い蒸機運転の技術的検証は万全か?数え出すときりがない位諸問題が山積している様に感じるのだ。

県内在住の悪友からの情報により、この蒸機の陸送準備は日中である事が分り、名古屋科学館へ記録撮影に赴きました。好い検査結果を望む一方で、本当に急を要する作業なのか?どうしても一抹のわだかまりが残り、今も消えた訳ではありません。検査結果はほぼ半年後の来春判明する様ですが、良好であるにしても、決して手放しで喜べる状況ではないと思います。聞いた所では、この機関車は1904=明治37年生れの由。そうであれば、名古屋市での運転を諦め、県内のテーマ施設「明治村」での運転を、技術面や資金面での提携協力を条件に、模索すると言う思考があっても良い様な気もします。

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