Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

輸入カントリー・リスクを認識しているのか?

2020-08-01 21:10:56 | 国際・政治

2020=令和 2年 8月も、拙ブログを宜しくお願い致します。今日、遅れていた梅雨が明けた模様との発表がなされ、流行続く中国大陸発、新型コロナ・ウィルス肺炎の脅威もそのままに 近年では最悪の夏が始まろうとしている。先月下旬来の全国的感染拡大は、かねて恐れられた第二波感染の始まりではないかとの指摘が複数の専門家及び都道府県知事から出され、政府与党は誠実な対応を求められるはずだが 決してそんな動きには見えないのも事実だ。

依然として感染数が高レベルな東京都に加え、先月末来 当地愛知のそれが急増してきた。長らく感染者ゼロを誇った岩手県下で感染者数名が認められたのも残念ではあるが。前掲の高い感染者を数える自治体の問題に関して、昨夜の民放 TV番組の席上で、滝田洋一・日経新聞編集委員が興味深い指摘をされていた。それによると 例えば愛知県下の場合、夏前の第一波感染が落ち着いた後、最近の感染増まで一定の日数があったにも関わらず、その日々が空費されていた疑いがある由。背景として、大村県知事と河村名古屋市長の人物面の対立があり、それが愛知県と名古屋市の意思疎通を阻み、有効な対策を打ち出し難い一因だったのではないかという事だった。拙者もなる程と思ったものだ。

同様の問題は、政府与党と東京都の間にも存在する事だろう。菅内閣官房長官と小池都知事の軋轢とみられる事象にも、それが表れている。なかんずく 菅長官の「東京問題」発言は有名な所だろう。今は小異の事で対立している様な時局ではないはずだ。こういう時こそ、安倍総理が前面に出て適切な調整を図るべきはずだが、その気配が見られないのはそうした能力や気概すら低下したという事なのか。

そういえば、昨日持たれた新型感染症対策分科会にても、専門家側の「対策レベルを引き上げるべき」とした提言が、経済先行の官邸側が抵抗したとかで結局調整が不調に終わった様だ。「所詮は経産省内閣」と揶揄される安倍政権、結局は国民間の感染症拡大と それに伴う犠牲被害の増大を黙認して経済優先へと突き進むつもりなのか。

前置きが長くなったが ここからが本題です。今春、前述感染症の第一波流行の折、社会問題化したマスク、消毒剤品薄の大きな一因となった高額転売が一時法規制されたのはご存知だろうが、厚労省発表により 近くこの規制が解除され、前述の様な転売行為が認められる方向だいうのだ。全く「アホと違うか?」の一言だ。

国民生活安定緊急措置法の規定によるもので、一般消費者による取得価額を超える価額での転売を禁ずるもの。今春のマスクに加え、夏前にはアルコール消毒用剤も指定されていた。違反行為には、懲役を含む罰則も用意されるが、これが一気に解除とは、一体何を考えているのかと申したい。厚労省の説明では、供給量増加が理由の様だが、それがこれからも安定供給されるとの保証はどこにもないだろう。

マスクやアルコール用剤、乳幼児に不可欠なガーゼ類は、その多くが中国大陸を含む外国からの輸入に頼っている。同国は今、全国レベルで感染症抑制に概ね成功しているとされるが、いつ次の流行が始まるか分からないのも事実だ。もしそうなれば、我国向け輸出品も中共政府や現地自治体によって停止され、同国内や現地向けに振り向けられてしまう現実は、我々日本人も見せつけられている。更に、我国内のマスクや医療防護服の不足が予知される状況にありながら、数十万超の大量を 対中支援などという綺麗事を装って送ってしまい、結果我国の医療危機を招く大きな一因となった事実も忘れてはなるまいて。この時の主犯は二階自民幹事長、小池都知事も共犯だ。

今回の厚労省の転売規制解除措置の背景には、相当の政治力があった事は想像に難くない。恐らくは、媚中国大陸側の政財界勢力の仕業だろう。それにどんな手を使っても経済を動かしたい安倍「経産省」政権も乗ったという事だろう。こうなるともう「国民の敵」ではないかと思われても仕方あるまいて。

もし今度の感染症拡大が懸念される第二波で、秋口へ向けて更に広がる様であれば、今は供給十分とされる状況も一変しかねないだろう。マスクも消毒剤もガーゼ類も一気に品薄となり、規制解除下で 更に悪質なネット転売が横行しかねない。その時再度規制や取締りを行おうにも、もう手遅れではないのか。その時転売勢力は「政府公認」を盾に、公然と高値で売りつける挙に出るだろう。世間や報道から非難も糾弾もされない事が分っているからだ。

厚労省の「アホバカレベル」の安易な発表には最早つける薬がない趣だが、少しでも国民市民に寄り添う気があるなら、この転売規制解除方針を速やかに取り下げるべきだろう。広く批判される「Go To トラベル策」もそうだが、政府与党は振興策や緩和策を打ち出す時宜を余程弁えていないとしか申し様がない。世間一般はその事を「無神経」と称すが、前述の転売規制解除方針は 最早知性のかけらも見られない。迷走ばかりの施策が続いては、安倍政権も遠くない時期に総辞職を迫られる事となりかねない事態を覚悟した方が良いレベルの様に 拙者は感じるが。今回画像は、昨秋口に新潟市近郊で目撃した、福島・会津へ向かう JR磐越西線の蒸機列車の様子をもう一度。今の様な感染症流行がなければ、再訪したいのは山々ですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする