2023= 令和5年 5月も、拙ブログを宜しくお願い致します。今日 5/1は所謂「メーデー= May Day」。労働者の祭典ともされ、今回は特に 国民的課題ともされる「賃上げ」への取り組みが強くある様だ。
少なくとも最近は 我国の賃金水準は欧米など他の先進国に比べかなり低く見劣りするとされ、今後一定は必要となるだろう 外国人労働者の我国離れを生じる一因ともなりかねないとされる。勿論、何もしなければ賃上げは叶わない訳で、各自が必要な努力を続ける一方で、事業者側に対し声を上げる事自体に反対はしない。
大手企業では実現し始めているのも事実だが、これからは圧倒的に就労人口の多い中小企業の賃上げをどう実現させるかだろう。与野党の差を超え、是非一定でも改善される様 対処を願いたい。
本題です。そのメーデーに因む 労働団体の集会などでも、左派野党の影響力は翳(かげ)ってきている様だ。よくいわれる所だが、国会質疑などでの「初めに攻撃的批判ありき」の政治姿勢では、事業者側に留まらず 労働側からも遠ざけられるという事ではないのか。以下 先日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。
「岸田総理がメーデーに出席、連合への接近に野党警戒・・立民、国民(民主) 代表はあいさつなし」
岸田首相は 4/29、東京・代々木公園で開かれた 連合(日本労働組合総連合会) 主催のメーデー中央大会に出席した。現職首相の出席は 2014(平成26) 年の 安倍元首相以来 9年ぶりとなる。政府・自民党は連合への接近を図っており、野党の支持基盤を切り崩す動きに 立憲民主党は警戒を強めている。
岸田首相はあいさつで「今年の春闘は 30年ぶりの賃上げ水準となった。このうねりを地方、中小企業へ広げるべく全力を尽くしていく」と強調した。3月に政府と経済界、労働界の代表が賃上げについて意見交換する「政労使会議」を 8年ぶりに開催したことにも触れ「賃上げを構造的に持続させていく」と労働組合員らに訴えた。
政府・自民が連合に配慮を示すのは、次期衆院選で労働組合票を取り込みたい思惑があるためだ。連合は 立憲民主と国民民主党を支援しており、自民支援への転換は容易ではないとの見方がもっぱらだが、自民内には 賃上げなどが目に見える実績を積み重ねれば、組合員の野党離れを促せるとの見方がある。
連合にとっても 政府、与党との連携強化は 連合が求める政策を実現しやすくなるとの計算が働く。芳野友子・連合会長は大会終了後、記者団に対し「(首相の出席は) 大変光栄だ。今は 連合の考え方を政府にしっかり聞いていただける関係性にある。これからも 対話は大事にしていきたい」と語った。
大会には 立憲民主の泉代表、国民民主の玉木代表も招待されたが、ひな檀には上がらず、司会による紹介のみで あいさつする機会もなかった。立憲民主は 先の衆参 5補欠選挙のうち、公認候補を擁立した衆参 3補選で全敗した。同党幹部は「連合の支持が弱まれば、次期衆院選はさらに危機的な状況になりかねない」と危惧している。(引用ここまで)
引用した 少し早めの連合中央大会にての各党首への対処にしても、左派野党の影響力低下は最早どうしようもないレベルへと落ち込んでいるのではないか。岸田総理のあいさつは 左視点からはただただ不興だろうが、文句は力負けした立憲民主党に向けるのが筋だろう。玉木国民民主代表もあいさつ機会がなかった様だが、こちらは多少の不運があろう。連合は、立憲民主との整合を図ったのかも知れない。
与党側に対連合影響力を高められたのは 立憲民主初め左派野党側の失点にある事は明らかだろう。与党側からすれば 敵失という事だ。立件民主に限っては「党執行部が (左派)活動家勢力に乗っ取られた」との見方もある様だ。国会質疑を含め「初めに攻撃的批判・追及ありき」の不良姿勢が、労組勢力からも 遂に見限られ始めたという事ではないのか。
こんなあり様も 確信犯の一面がある以上、何を言っても無駄なのかもだが、心あるなら労組勢力を含め 支持者各位にとり何が一番大事かをよく捉え、虚心に向き合うのが正道ではとも心得るが、泉立憲民主執行部に そうした余裕が残っているか?一抹の不安があるのも事実。今回画像も振り返り恐縮。先年の三重・亀山市郊外の JR関西本線にて目撃の JR西日本・在来線試験列車の様子を。これは東海道・山陽新幹線での活躍が知られる試験列車「ドクター・イエロー」の在来線版という立場の様で。