Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

猿蟹「阿呆」合戦XI

2007-07-28 23:34:30 | インポート

コナサン、ミンバンワ!

明7/29(日)は第21回参議員選挙投票日。衆議院程の規模でない事は分っているが、今注目の年金情報問題を初め、日本及び日本人の今後に関わる重要な審判である事に変わりはない。お互いに忙しい折ではあるが、棄権なき様熟考の上の厳しい1票を投じたいものです。

さて昨日当地は梅雨明けしてしまったのだが、まだまだ東日本は梅雨明け前。と言う訳で、この面白読物、もう少し続けさせて頂く。いよいよ偽!大黒の下、猿退治に向けた作戦会議が始まった・・・。場所は黒船の甲板上。身体上上がる事のできない海亀と鮫、それに援護にやって来た鰐鮫は、海面上からの参加である。

偽!大黒「皆、これからの俺の話を良う聞いてくれ。この作戦の大方の流れや。これから2名の者が奴のアジトへ赴いて弾薬を仕掛け、燻し出してこの海岸へとおびき出す。なるべく俺の船へと近づけた所でもう1名が奴に体当たりして海へ突き落とし、仕留めるって寸法や。」

全員「分りますよ。実に明快な作戦ですね。すると後は兵員配置・・・ですね。」

偽!大黒「その通り!」

兎「ワンどんもお越しやし、まずはエテ公のボロ家へ乗り込む兵から決めたいですな。」

犬「うさどんと俺ってので如何なもんですかね?」

鮫「うんうん。まあ良いのでは。」

海亀「ワンさんもお疲れやろうけど、ここはお願いって事で。」

若蟹「本当は僕が行かないかん所ですが、そうして下さると有難いです。」

偽!大黒「皆異議なさそうやな。ほなウサ公とワン公に願うって事で。」

兎と犬「心得ました!一発で決めてご覧に入れますよ!」

偽!大黒「では次へ行く。この船までおびき寄せた猿を海へ落とす兵の話。ここで俺は考えたんやが、奴に体当たりするのは亀さん。貴女やって下さらんかいな?」

海亀「ええ、体当たりは良いけれど、どの辺から仕掛けてどう落とすか詳しく聞かせて下さる?」

偽!大黒「良いよ亀さん、船の斜め後ろにちょっとした高台があるやろ。猿めが見える様になってからで良いから、あそこに一旦上がって欲しいんや。そしてそこから頭や手足、尻尾を全て引っ込めて下まで滑降ってな訳ですよ。そして岸壁に現れた猿に体当たりして海へ逆落としって寸法ですわな。」

海亀「分りました。何とか正確にやってみましょう。で、予め頭や手足を引っ込めるって事は、誰かが押してくれるって訳よね。」

偽!大黒「良う分って下さった。押し屋は若ちゃんとウサ公、それにワン公や。」

犬「その為には弾薬を仕掛けてすぐ戻り、方向を定めて亀さんを後押しせないけませんな。」

偽!大黒「その通りや。まあ万一外した時の手も考えてはあるが、亀さんの体当たりが成功すりゃ後が大変楽やからな。」

鰐鮫「それで今、鮫どんと話をしてたんですが、突き落としの時、我々が水上から合図するからその方向へ亀さんを押して下さると良い思いますねん。その方が亀さんも安心でしょ。海に入ったらすぐ、我々が援護します。」

海亀「そうですね。滑る私も、それなら安心です。」

犬「なるほど!そりゃ良いや。そうすりゃこちらは方向に悩まずに済むしな。そうだよねうさどん。」

兎「その通りですわ。いざ発進って時に、あっちだこっちだなどと言ってる余裕はありませんし。」

偽!大黒「うん良いね。それで行け。ただ、合図は間違いのねえ様に!」

鮫と鰐鮫「心得ました!正確を期します!」

兎「所で大黒様。例の『臭弾』は仕上がっていますかな?苦笑」

偽!大黒「ああ、今訊いてやるよ。」供の衆に「例の物、完成してるか?」

供の者A「はい、たった今完成しました。とりあえず3発。後は発火方法をどうするか、ですね。」

偽!大黒「ウサ公にワン公、どうする?手動での発火はちと厄介や思うが。」

兎「手動は鬱陶しいし、エテ公には向かんでしょう。時限発火装置の方が有効や思いますね。」

犬「俺も同感です。奴は1度コキ出すと1時間位は持続する。時限発火装置なら、30分から1時間後位の動作がベストでしょう。」

兎「しかしワンどん。もし奴が早漏やったらどないします?笑」

犬「う~ん、それちと難しいね。体調にもよるやろうけど早めに行き果てるとしても、30分後位の動作で間違いないでしょう。保証して良いよ。苦笑」

兎「よーし決まった!ほな仕掛けて30分後発火と言う線で参りますかな。」

犬「良いでしょう。その時限発火装置なる物は、すぐ用意できるんですか?」

兎「ええ、ほぼ完成です。暇を見て組み立てておいたんです。」

犬「ウサどん、どうだろう。万一を考えて1回で良い。テストしといた方が良いのでは?」

鮫「それ、絶対やった方が良いよ。時限発火に失敗すりゃ、手で着火するしかないでしょ。その時もし猿に反撃されると面倒やし。」

偽!大黒「実は俺も同じ考えや。異論もない様やし、1度威力を見させてくれや。」

兎「分りました。試しに1度やってみますね。とりあえず10分後発火と言う事で。」

兎はすぐ時限発火装置を完成させ、「糞玉」と呼ばれる弾薬の1発を接続して甲板すぐ下の船倉に仕掛けた。約10分後、猛煙と鼻を突く凄まじい悪臭が噴出した。

全員「いや~効くわ、これ!」そして全員、燻し出された。笑

続く、本稿はフィクションです。

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