コナサン、ミンバンワ!
梅雨末期に入り、西日本の多くの地域は大雨に見舞われている様だ。当地名古屋も明日から暫くは雨模様。南方に台風が近づいている事もあり、特に大雨には注意したい所だ。
と言う所で梅雨の憂さ晴らし物語偽!桃の続きを・・・。
早朝訓練の後、朝食を済ませた偽!桃と雉は敵情視察へと向う。
敵陣近く、鬼共は武術訓練の真っ最中。ちょっと目には勇壮にして隙がなさそうだが・・・。
偽!桃「奴ら結構真剣にやっとるな。中々レベル高そうやんか?」
雉「そうですねー。まあ一般的な面はそう見えますね。ただ、目の前に餌をぶら下げられりゃ、ちと解りませんが。」
偽!桃「ほう。どないな餌やね?」
雉「ですから奴らの餌は、エテ公と同じですよ・・・笑。」
偽!桃「つまりH系かよ?(笑)」
雉「いかにも!仰せの通りであります・・・再び笑。」
鬼共の訓練は一区切りついたらしく、赤鬼と青鬼が雑談を始めた。
赤「いやーかなり上達したわい。お主のレベルも上がったし・・・。」
青「貴様も思うだろうが、いつまでも同じじゃ話にならんからな。」
赤「そうだなー。向上がなきゃ、あのエテ公と同じだしなー。」
青「それだよ。あの馬鹿とだけは一緒にして欲しくないしー。」
赤「奴らも、曲がりなりにも訓練はしとるだろうしー。」
青「奴らの戦術は、こちらの予想通り・・・かな。」
赤「ああ、大体の線はな。後は多少の小細工はあるだろうが。」
青「所であの3匹中、情報に長けてるのは貴様、誰だと思う?」
赤「そう、それは・・・多分雉だろうな。」
青「やっぱりそうか。そうすると奴はなるべく早く始末した方が良いのかな?」
赤「可能ならってとこだな。ああそうだ。あいつ、残飯漁りの癖があったな。」
青「その通り!何か良い案でもありや?」
赤「今ふと思うたんだが、奴らの陣地の残飯に、毒を忍ばせる事はできんかのー?」
青「やられたなー!こいつは気がつかなんだ!毎朝漁るんなら、これで確実に倒せるな。
よし!今日明日にも小物に命じて仕掛ける様にするかの。」
この会話、幸か不幸か偵察中の偽!桃と雉の耳にも入った。そして・・・。
偽!桃「おい雉助。今の聞いたか?」
雉「はッ!聞きました。」
偽!桃「良いか。為を思うて言うが、もし貴様に1度でも残飯に手をだした覚えがあるなら、金輪際やめる事やな!ワン公が言ってたのは、この件を察知したからやないのか?」
雉「お館、恐れ入ります。アイツ、こう言う事の予測は得意なんです。拙者、やや甘かったですね。」
偽!桃「せいぜい気をつけろ。生きてる内が華やぞ。所でワン公とエテ公は目途つけたんかな?」
雉「状況把握はまあできた思いますが、画面に向うとどうですかねー?」
偽!桃「一応心配やな。鬼共の動静も判ったし。1度戻るかのー。
雉「それがよろしですねー。」
とりあえず帰途につく偽!桃と雉。それにしても意外に大切な情報を手にしたのも事実だ。