Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

有終~想い出の夏の風

2009-08-28 07:50:00 | インポート
各位お早うございます。
2009=平成21年8月もいよいよ終盤にさしかかり、天候にも夏と秋の交替の気配が出て参りました。今朝は夏の暑さが戻った当地名古屋であります。
明日より暫く、秋雨の前哨戦の様な、優れない天候となる模様。叶うなら、この事が明後日に迫った第45回衆議院総選挙の投票率に影響しなければ良いのですが・・・。

さて去年でしたか、某自動車メーカーの広告に「夏が終わると、もう会えない」と言うのがあったと思います。エンジン前置き、後輪を駆動する所謂FRスポーツ・クーペの終売に絡む中々に印象深い広告でしたが、今夏は形こそ違え、交通愛好者の私には随分こたえるお別れの時期を迎える事となった次第。

今月の拙日記画像にて、元気に走り回ってくれた展望式名物電車、名古屋鉄道パノラマカーが今月末、いよいよ約半世紀に亘る歴史に幕を下ろします。
詳しい事共は、拙ブログ「「名鉄パノラマカー回顧」に譲る事としますが、ようやく戦後の混乱より脱し、高度経済成長へと舵を切りつつあった我国の、それも守旧的な事で知られた名古屋圏にての、歴史上初の前面展望可能な列車の衝撃デビューは、やはり当時の意外性=サプライズであったと強く思います。

時代の流れは速く、青春記の10代、そして20代の頃は正に生活の一部になり切り、ありふれた存在だったパノラマカー。走行するシーンを目にする度「ああ、又かよ」とつい思ってしまった事があるのも事実でした。
ただ、やはり私も愚かな一愛好者だったのでしょうか。今世紀に入り、いよいよ退潮が明らかになると、さすがに惜別の想いが込み上げて来たのも事実。この辺りはどうかお赦し下さればと思います。

デザインより見たパノラマカーの私観。まず、見晴らしの良い列車の全景は正に「巨視の心」を形にした所がありますね。常に大所高所より物事を見、色んな角度より感じなければならない。もう一つは公正さ。先頭ではない中間車と言えど、大窓を用いて見晴らしや見通しは大いに配慮されていたものでした。その事より、偏りのない公正な視点の大切さを感じられればなどと今も思いますね。
前灯は4カ所。上部の運転台直下の主灯と、正面下部の副灯で夜間の安全度を向上させた。その所から「悪条件であっても、希望を持つ」気持ち、それに「今を大切に生きる」心が伝わって来る様です。もう一つの独創、音楽警笛ミュージック・ホーンは、自分の主張を分かり易く相手に伝える大切さを感じさせられる所でもありますね。
パノラマカーは、見る人にそんな事共を訴えていたと思います。

今度の日曜、いよいよ2度と帰らぬ旅路につくパノラマカー。多くの見送り人が訪れる事と思いますが、私も拙故郷近くより、心静かに見送ろうと思います。

さようなら! 赤の風
有難う!僕らの特急・・・*(新幹線)*
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