Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

原発事故~大いなる人災

2011-03-27 22:49:31 | 社会・経済

コナサン、ミンバンワ!3月も、下旬の割には良く冷える。北方の大型寒波の南下によるものだろうが、丁度季節がほぼ1ヵ月逆戻りしたと言う事だろう。今日、実家の雑用かたがたJR名古屋駅の近所を歩いて来たが、同駅より至近の西柳公園にては、遂に桜の開花が始まっていた。低温気味のこの頃だが、開花状況は予想より若干の遅れに留まっている様だ。早ければ来週、4月初には見頃を迎えられるかも知れない。

さて、花を楽しみにしてばかりもいられないのが、東日本大震災のあおりの福島第一原子力発電所の大事故だろう。原子炉の冷却系喪失に伴う深刻な不具合は今尚続き、複数の原子炉より放射線漏れを生じている様だ。保有者の東京電力(株)や警察、消防、陸上自衛隊の各位による必死の防災活動が続けられているが、根本的な不安解消には至っていない。健康被害に繋がりかねない放射線漏洩疑惑は解消せず、為に同発電所近辺の相当数の所帯が避難を余儀なくされ、遺憾な事に、行方不明各位の捜索さえ十分に叶わない有様。更に地元農業が広範に悪影響を受け、収穫作物の出荷も叶わなくなってしまった。更に、首都圏をも含む広い地域にて飲料水より放射性物質が検出される事態ともなり、その被害の大きさが改めて問題となっている所である。原子力エネルギー開発技術そのものは、決してその道を閉ざすべきではなく、海外へ向けても、強固な安全策とセットにて、技術輸出が望める所だっただけに、我国経済の今後共々、大いなる暗雲が垂れ込める事となってしまったのは事実だろう。

あるOCN Cafe会員の方の最近の日記々事を拝見して分った事だが、先日の震災にて同様の震動と大津波の被害に見舞われたもう一つの原発、宮城・女川(おながわ)発電所にては、目立った事故や放射線漏れなどの問題はなく、驚くなかれ、同発電所敷地の一部は、周辺にて被災された各位の避難エリアとして活用されていると言うではないか。まあ震動津波の襲来の度合いは異なったかも知れないし、福島発電所の事故施設は概ね1971=昭和46年より1978=同53年にかけて竣工した旧世代だったのに対し、東北電力(株)保有の女川発電所のそれは、1984=昭和59年より2002=平成14年にかけて生まれた後の世代で、地震対策も進んでいた事を考えても、福島発電所の保有者、東京電力(株)の原発安全面における対応の甘さはあったのではないか。2009=平成21年には、防災の専門家チームより「津波対策強化の必要有り」との指摘を受けていたにも関わらず、同電力は防災へ向けた積極対応を渋り、防災対策を先送りにした。今回の震災にては、一面でそのツケ払いをさせられる事となった訳で、首都圏のユーザー各位へ向け、此度の失態を棚に上げて「計画停電に協力せられたし」などと良くも恥ずかしげもなくぬけぬけと言えたものだ、と呆れ返っている所。一昨年の専門家チームの指摘を容れて、必要な対策を講じておれば、此度の様な惨めな状況は相当に避けられたのではないか。事故対応には死力を尽くしているとは言うが、そうであれば、今後の原発政策などの見通しと、地元への事故補償をどうするかをも、誠意を以て語ってもらいたい。内閣官房長官 枝野幸男さん以下、民主党政権の関係各位の腰の引けた対応も気になる所だ。福島発電所建設構想当時の自由民主党政権より明らかに情報開示とかは進歩しているとは思うが、まだまだ努力途上ではないだろうか。東電側になめられない様にする為にも、これまで以上に毅然とした対応にて、被災者側に立ち続ける姿勢を明示して頂きたい所だ。此度の原発事故は、想定以上の大津波に見舞われた不運はあるにせよ、あくまでも「人災」のはずだから。

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