コナサン、ミンバンワ!
前回、当地愛知の桜の見頃が終わった事を記したが、懲りずに昨日は中部の山間にてこれから満開を迎える遅咲き桜を追っていた。場所は長野南信の伊那市、高遠城址である。
戦国の雄の1人、山本勘助公ゆかりの城跡に毎春咲く高遠小彼岸桜(タカトウ・コヒガンザクラ)はソメイヨシノより濃い目の桜色が魅力で「天下第1の名花」の誉れが高い。大阪の造幣局、京都の嵐山、そして青森の弘前と並ぶ四天王と申して良いかも知れない。
井上 靖さんの小説「化石」にも登場してずっと以前より気になっていたのだが、この度意を決して参詣へと参った次第。当日のJR飯田線、伊那市駅より城址までの約10kmは前情報通りの渋滞、路線バスにて平常約25分で到達する所、往路ほぼ3倍、復路ほぼ2倍の時間を要した。
辛うじて名古屋よりの日帰りが叶ったが、花の方は期待を裏切らなかった。噂通りの濃い目の色合い、品格ある佇まいは多くの訪問各位を魅了し続けて然るべき事を実感したのであった。写真の方は大混雑もあって、中々良いカットとは参らなかったが、曲がりなりにも途中より姿を現した中央アルプスの聖なる雪山とのコラボも叶い、無理をおして訪れた甲斐はあったと思う。
俺の今春の遅咲き花見は、来週の新潟磐越の花をもってひとまずの終了とする予定です。おまけは昨日の高遠の模様です。